- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334036768
作品紹介・あらすじ
福島第一原発事故により、普段は"机上の空論"と揶揄されがちだった哲学的な多くのジレンマが現実となった!放射能汚染、東電の賠償責任、発送電分離、そもそも原発は正義なのか-数々の難題に直面してしまった私たちは、広く徹底的に議論して解決策を見つけなければならない。本書では、原発推進・縮減・徹退などあらゆる立場の参加者が白熱討論を展開。議論を通じて公共哲学の思考プロセスが身につく、全日本人必読の書。
感想・レビュー・書評
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・原発反対派と推進派の両者の意見が書かれていて良い。原発問題を考えるうえで、考え方が偏らないためにも、まずはどちらの意見にも耳を傾ける姿勢が重要だと思う。
・難しい専門知識というより、さまざまな人の考え方が載っている。原発問題を考えるうえで「自分はどう思うか」を考える材料がたくさんある。
・原発問題が複雑なのは、“ジレンマ”がたくさんあるからだとわかって、スッキリした。整理して考えれば、より具体的に「自分はどう思うか」が見えてくるはず。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
対話型講義を実践する大学教授が、専門家や政治家らを交えて行った公開講義の記録。代替エネルギーや東電の今後などをめぐる論議に、福島原発事故の収束を目指す高齢者グループ「行動隊」の発言が深みを与える。この本をきっかけにして、私達国民も経済優先の原発再稼働の是非をを、もう一度、正義や倫理の面からも考えてみる必要があるのではないだろうか。
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原発をめぐる問題の「正義」「不正義」を考える本。
答えはないです。考えて考えて、考え抜いて終わる本。
かなりたくさんの論点が入り乱れている本なので、一回読んだだけでは吸収しきれない。もちろん考えさせられる内容は確かにあったけども。時間をおいてまた読みたい。