天職は寝て待て 新しい転職・就活・キャリア論 (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334036775

感想・レビュー・書評

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  • 勤めてる会社があんまりにあんまりで、転職してやる…!と思って思わず購入した。
    でもいい歳だし、今更どうするの…と思ってもいた。

    という気持ちに、そうだよね、という気付きを与えてくれたのと、まずは今を頑張れば、何か変わるのかもしれないと、踏みとどまらせてくれた本だった。

    転職という視点だけでなく、自分が分からなくなったときに読んでもいいと思う。ぐさっとくることもあり、自分の立ち位置に気づくことができる(痛いんだけども 笑)

  • 転職の話とコンサルの話がごっちゃになって、頭に入ってこなかった。リスクテイクして転職するのもまた人生というのは理解出来る。

  • ○引用
    「転職が、思いも寄らない時期と場所で他者から与えられるものであると考えた場合、そのような偶然をより良い形で起こさせるための思考様式と行動パターンこそが、「天職への転職」に最も必要な技術なのではないか」

    「社会心理学では「グループダイナミクス」という概念で整理しますが、全体がある意見に傾きつつある中で自分だけ違う意見を言う、というのは、心が自由でないとできない行動です。」

    「自由に生きるためには技術が必要であり、それを身に付けるための訓練という側面から不自由な時期を甘んじて受け入れざるを得ない、というのがその趣旨ですが、それに加えて自由には相当の心の強靭さが必要なのだということもよく意識しておいて欲しい」

    「「世界三大幸福論」が共通して示唆しているのは、肩書とか会社のステータスが大事だとかということではなくて、「世の中に確固とした価値を提供している。誰かの役に立っている、必要とされているという実感」が、精神の健康を保つためには必要なのだ、ということです。」

  • 仕事に対する考え方についての本。
    章の終わりに挟まる名言録みたいなのが良い。

    印象に残ったのは、職業パーソナリティに合わない仕事では「努力しだいで成功はできるが、幸せにはなれない」というところ。仕事の幸せは人それぞれであって、成功とイコール関係ではないということ。
    「幸せになるためには仕事に全力を注ぐしかない」みたいな価値観に対して以前から何となくもやもやしていたので、そのもやもやに説明がついたように思い、少しだけすっきりした。

  • 読み終わったのずっと前なのに読了にしてなかった。タイトル以上の中身あり。ビジネスパーソンだけではなく人生を豊かにしたい人に読んで欲しい。

  • リスク回避性向が強い日本だからこそ、積極的にリスクをとりにいく期待効用は大きい。まず目の前の仕事を誠実にこなす、いま、周りにいる人に誠実に対応する、ということが、大前提ということが、道徳論ではなくハプンタンスセオリーから分かる。いい奴でいくという戦略は、ゲーム理論において非常に強力な戦略。ビジネス書は記憶任せに読み捨てしてると、費用対効果は100分の1になってしまうので、エバーノートに書き写すようにしているとのこと。見習いたい。

  • 好き、得意で仕事を選ぶべきではないのか?

    →大事なのは未来ごどうなるか?ではなく、みらをどうしたいかということを自らに問うこと
    仕事での達成感は最低でも2.3年程度の経験を積まないと得られない
    いい偶然をキャリアの契機につなげるためには、種まき加え、好奇心も重要な役割を果たす
    人脈でいうと、人脈の広さと信用の深さ
    自由を獲得するためには、大いなる不自由を一度受け入れなければならない
    課題先行と好奇心駆動の2つのタイプがある

  • きちんと中身のある本。転職を勧めるわけでもなく、止めるわけでもない。どういう視点で転職を考えるべきかを教えてくれる。
    転職市場のことや、天職とは?とか、転職で失うものを考えよとか。
    キャリアにおいて「いい偶然」をどう捉えるかということは、まだ働いたことがない若者や、何のために勉強するの?思っている高校生や中学生に教えたい。
    偉人や著名人の言葉が載っているのも魅力。一言に含まれる重みのある言葉。哲学書も読んで見たくなるような、なんとも心にしみる一言です。
    『未来を予知しようとするのは、夜中に田舎道をライトもつけずに走りながら、後ろの窓から外を見るようなものだ。一番確実な未来予知の方法は、未来自体を作り出してしまうことである。』ドラッガー
    ビジョンを描きながら、自分で未来を作るという意識で、前に進む強さを持ちたい。そう考えると、一歩先にいく勇気が湧いてくる。

  • 電通からネットベンチャーを経て、コンサルティング会社に転職をした、山口周氏によるキャリア論。

    内容は転職How to本でもなく、転職のススメ的なものでもない。自らの経験を元にした仕事に対する考えや、向き合い方が紹介されている、という感じ。例えば仕事に対する「好き」と「憧れ」の混同、パーソナリティと仕事のズレ、高報酬による内発的動機の粉砕などなど、別に転職を考えていない自分にも、とても参考になる考察が多い。

    特に労働の対価はお金だけではなく、「誰かの役に立っている、世の中に必要とされている実感」、という考え方には賛同。昔はよく、宝くじが当たったら会社なんか辞めて悠々自適な生活を過ごしたい、なんて思っていたが、最近は実際そんな生活に身を置くと、毎日が退屈で仕方がないんだろうな、と考えるようになった。

    今のところ転職の希望も需要もないが、「いま、目の前にある仕事に誠実に取り組み、一緒に仕事をしている人たちに誠実に接すれば、人生はきっといい方向へ向かう」、という一文が非常に印象に残った。

  • 読みやすかった。
    いま目の前にあることを頑張ればいいんだよという内容で、励ましになった

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著者プロフィール

1970年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻、同大学院文学研究科美学美術史学修士課程修了。電通、ボストン・コンサルティング・グループ、コーン・フェリー等で企業戦略策定、文化政策立案、組織開発等に従事した後に独立。現在は「人文科学と経営科学の交差点で知的成果を生み出す」をテーマに、独立研究者、著作家、パブリックスピーカーとして活動。現在、株式会社ライプニッツ代表、世界経済フォーラムGlobal Future Councilメンバーなどの他、複数企業の社外取締役、戦略・組織アドバイザーを務める。

「2023年 『新装版 外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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