戦略人事のビジョン 制度で縛るな、ストーリーを語れ (光文社新書)

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334036836

作品紹介・あらすじ

「人事」という言葉を聞いて何を想像するだろうか。「人事に目をつけられたら出世できない」「一度にらまれたら何をされるかわからない」といった、ネガティブなイメージを抱く人も多いのではないだろうか。それは、多くの日本企業が「過去」を見る「継続性のマネジメント」に縛られ、人事がその先頭に立っているからだ。いま求められるのは、「現在」を見る「戦略性のマネジメント」である。NKKやGEで、長年、人事部門を歩んできた「人事のプロ」と組織行動研究の第一人者が、人事本来の役割、人のやる気の引き出し方、組織開発の手法、リーダーの育成法などを経営の観点から綴った、稀有な一冊。

感想・レビュー・書評

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  • ラーメン屋みたいなタイトルだが、内容はとても参考になる。本書で書かれている制度は最近使われなくなったらしい。

  • 2020年6月再読。
    私を含めて、日本で人事の仕事をしている者にとって、八木洋介さんは、一つの目標像。
    たまたま研修で、何度か教えをいただく機会があり、実際の八木さんも、書籍で読むのと同じように素晴らしい方だった。

  • 今読んでる

    ■過去からの継続性にとらわれず、現在の自分が正しいと信じることを実行に移すことです。そうすれば自ずと努力と学習につながっていきます。時代は変わる、人も変わる、だからこそ、努力と学習を怠らないように。
    ■経営の目線で人事をし、人事の目線で経営をするのが真の人事担当者です。そういう人事のプロがどんどん日本に現れることを願ってやみません。
    ■「人事は人事なのだから、現場のことは知らないよ」という態度をとりがちです。
    ■毎晩遅くまで残って働いていました。人生にはそういう働き方が必要な時期もあります。しかし、そればかりやっていると、仕事だけの、自分が経験したことを浅く理解しているにすぎない視野の狭い人間になってしまいますし、いつか燃え尽きてしまいます。
    ■最高のパフォーマンスを出している人は、自分の時間と仕事をする時間のバランスをちゃんととっています。
    ■日常の仕事に忙殺され、戦略的な視点を失い、人事の専門性だけにとらわれた発想に凝り固まっていく
    ■人生にはいろいろな節目がある。ビジネスパーソンにとっては、〜、責任の重い仕事や困難な仕事を担当したときなどが、大きな節目となる。そうした節目において、人は一皮むけ、学びや気づきを得る。
    ■personal striving
    ■自分の専門性を大事にしつつも、幅広い視点をもつ必要があるのです。
    ■失敗したとき、自分に足りないものがあることに気づいた人は、そこで一皮むけ、「自分の軸」を見つけ出すチャンスをつかみます。

  • ■読了した日付:2021/10/30

    ■読もうとおもった理由:
    今後人事職として働く人当たって、どの様な考え、姿勢が必要なのかを確認するため。

    ■読んだ後に得たいと思ったこと:
    ・戦略人事の概念について理解する
    ・これからの人事について自分の意見を持つ

    ■目的は達成出来たかを4段階で(×,△,○,◎):◎

    ■心に残った箇所:

    「『戦略性のマネジメント』は『現在』を見て、勝つための戦略を立て、それを企業内の各機能に一貫性をもって反映させるマネジメントです。(P.27)」

    「経営の目線で人事をし、人事の目線で経営をするのが、真の人事担当者です。(P.48)」

    「チェンジを起こしたかったら、賛成してくれる人を増やすより、反対する人を減らせ(P.115)」

    ■感想:
    ・元GEの人事部長やLIXILグループの副社長を歴任した著者の話には、実体験に基づく独自の理論が論理的に埋め込まれており、非常に学びになる部分が多かった。

    特に深く腹落ちした点は「戦略人事の役割」と「人事本来の在り方」の2点だ。

    「戦略人事」がトレンド化し、バズワードのようにあらゆる所で目にするようになったが、実際には戦略人事は現場に浸透していないように感じる。データの利活用や職種としてのHRBPの誕生など、徐々に広がってはいるが突き抜けていない感覚がある。そんな中で、八木氏の「継続性のマネジメント」と「戦略性のマネジメント」の概念は、まさに探し求めていたものだったと思う。
    戦略といいながら「手法」や「見せ方」を変えても、結局会社として「継続性のマネジメント」を課しているような企業では、「戦略人事」を推進していくことは難しいため、むしろ人事部門から声を上げて風土改革していく必要があると感じた。

    また、人事とは本来経営陣に近い距離で、俯瞰して事業を見る必要があるポジションのはずが、いつのまにか森岡氏の言うところの「自己保存の法則」が働き、過去からの連続性を重要視してしまうようになっている。
    人事という仕事の性質上、事業そのものへの理解や、ファイナンス、事業開発と言ったビジネスサイドへの探求が足りていないケースが多い。しかし、それでは全く意味がなく、真の人事担当者となるためには、「経営視点」、つまりビジネス全体について広く理解した上での、人事的施策に落とし込んだ場合の実行部隊としてのビジネスマンであるべきだと痛感した。


  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    第1章 人事は何のためにあるのか(「人事マフィア神話」が生まれる理由/人事部は官僚化する ほか)/第2章 組織の力を最大限に高める(「勝ちの定義」が明確な会社/戦略はシンプルに ほか)/第3章 改革の旗を振る(「いい子ちゃん人事」/部長みたいになりたくありません ほか)/第4章 リーダーを育てる(なぜリーダーを育てるのか/なぜCEOは四五歳なのか ほか)/第5章 「強くて、よい会社」を人事がつくる(二一世紀の企業像/人事プロフェッショナルの役割と資質 ほか)

  • 「戦略人事」について知りたくて、まず初めに手に取った本。
    (新書だし、読みやすそうだし…。)

    著者は、GEやLIXILの人事責任者として活躍した人。
    「戦略」と名が付いているだけあって、さすが話がロジカルに進んでいきます。
    また、意外に浪花節なところもあって、一般人にも共感できる部分も多いのではないかと思います。

    人事の仕事すら、よく知らなかったけれど、
    そんな自分にも十分読めて、学びのある本でした。

    GEのイメルトも辞めちゃったし、ちょっと内容が古いところはありますが、
    些末な部分なので、(「戦略人事」について知るという目的においては、)気にすることはないでしょう。

  • しばらく積読だったが棚卸し。実務の巨人とキャリア研究の巨人がタッグを組んだ良書。これが新書で読めるなんてお得過ぎる。人事部門担当者はもちろん、マネジャー層にも読んで欲しい。分かりやすさと地道さがキーポイントなのだと実感。「正しいと思うことを正しく行う」...う~ん、これが一番難しい...。挑戦と失敗の繰り返しからしか獲得できないものなんだよなぁ。「仕事で一皮むける」を思い出した。先に「リーダーは自然体」を読んでいなかったことを後悔...。早めに手に取ろう。

  • <感想・要約>
    人事の基礎のキを知りたくて読書。著者の八木さんのNKKやGEでのキャリアに沿って話は展開されるが、人事の役割や組織の強さの元について考察があり、勉強になった。

    <一番よかった点>
    「勝ちの定義がしっかりしている組織は強い」「リーダーがリーダーを育てる」「人事はビジネスパートナー・チェンジリーダーとしての役割をもつ」という主張が、自己組織化のための第一歩としてミニマムマネジメントが必要だと感じている私の想いと符合しており、背中を教えてもらえた気分。

    <疑問点>
    内省によって「自分の軸」を明確にし、それに沿って生きることで確固たる持論を持てるようになり、リーダーとしてのエンジンができる。という著者の主張がある。しかし、リーダーのエンジンと「自分の軸」が私の中で直結しない。「自分の軸」を持つことで、周囲に流されずに主体的に行動・発言できるようになるとは思うが、リーダーのエンジンにはもう一つか二つの、周りを巻き込めるような力が必要な気がする。

  • 熱い大手人事マネージャー、役員の人の話。
    参考になったところも一部はあるが、人事系の本でよくある一人称でこんなすごいことやったぞ!感があって、私は客観的なデータとかで論じたものが好きなので微妙だったかなという印象。

  • > 人事は、人の心を揺り動かせなくてはいけません。そのためには、常に正しいことを言って正しい行動をとれるストイックさと、変革を恐れない勇気がいりますし、自らがリーダーとして成長していく必要もあります。

    このフレーズで人事と自分が理想とするマネージャーの仕事・役割が近く感じた。約束事で仕事をさせるのではなく、それぞれ個人に応じてストーリーを伝えて組織を1つの方向性に揃えることが重要。それを伝えるには常に考え、信頼される人間になるために正しいと思うことを正しくことを必要がある。

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