病院は、めんどくさい: 複雑なしくみの疑問に答える (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334036997

作品紹介・あらすじ

病院に行くと、めんどうくさいことがたくさんあります。それは、病院が複雑な構造やしくみの下に運営されているからです。そして、医療に関する法律や医療政策によって、厳しく複雑なかたちで規制されているからなのです。医療行為は、言うまでもなく人の命を扱っています。そんなデリケートな行為であるがゆえに、厳密に行なうべきことや制限されることが多くあるのです。本書は、病院に関する「めんどうくさい」しくみや決まりごとなどについて、疑問にお答えする形式をとりながら、説明をしていきます。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルは面白いんだけど、中身はそうでもなかった。医療従事者側から、医療従事者は大変なんだというのをアピールして、患者側に協力願いたい、という啓蒙活動的な意味合いの本なのかなと感じてしまった。
    これから医療従事者を目指すという人や、病院の中身に興味ある人は読んでみると良いと思います。

  • タイトルはいけていないけど、医療業界を1時間以内に一瞥するには良い本。
    掘り下げた話は無いけれど、いろんな方面の話題を網羅してくれてる。

  • 三葛館新書 498.16||KI

    患者の抱く病院経営、医療制度などの疑問にQ&A形式で答えます。「病院の組織はどうなっているの」「働いている人の待遇は」などこれから医療機関に進む方にも気になる情報が盛り沢山です。大きな文字やコラム、図解を多用するなど工夫されており、読み進めるのに決して”めんどくさく”ない1冊です。
                                  (ゆず)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=64264

  • 文字通り、日本の医療制度に語った一冊。

    医療について語った本はたくさんあるものの、医療制度について語る本は少ないので、参考になりました。

  • 病院のタイプから、医師の給料、診療の手順、病院経営のポイント、病院食がおいしくなった理由、病因に出入りする業者、ジェネリック薬品についてなどなどあらゆることについてある本を紹介します。
    病院についての百科事典みたいな本だけどいったい誰を購買対象として書いているのでしょう?
    たぶん読む人によって興味があるところは、まったく違うでしょうね。
    そういう意味では、万人向けで誰が読んでも楽しめる本かもしれません。

    http://ameblo.jp/nancli/entry-11578940952.html

  • めんどくさい病院の疑問56個にこたえる本。
    浅く広く、網羅されており、偏った意見と感じることもなかったです。
    残念な点は新書という媒体のせいか、図解が少なかったことです。
    この内容を図解も入れて書かれていれば、★5の内容です。

    以下、メモ

    病院の組織構造
    患者→医師・看護師・薬剤師→その他メディカルスタッフ→事務員

    広告規制
    病院・医師名、所在地などの絶対的な事実のみ
    HPは規制の対象外(理由:Pull型の広告はOK)

    病院は外来を減らす方向、入院増やす。
    →外来増は待ち時間が長くなる。
    →入院費の方が売り上げが上がる

    支出を減らすのは困難!!
    →人件費を減らせば人が集まらない
    →材料費の中でもっとも大きい医薬品は公定価格が決められている

    各都道府県が2次医療圏に、4疾病5事業を中心に医療政策を立案する
    4疾病→癌・脳卒中・急性心筋梗塞・糖尿病
    5事業→救急医療・災害時における医療・へき地の医療・周産期医療・小児医療

    医療機関案内サービス
    千葉県の場合
    http://www.iryo.pref.chiba.lg.jp/

  • 病院を知る為の入門書としては秀逸。
    病院と関わる人は必読かも。

  • さっくりと読める教養本で目にとまったものを買ってきました。

    なかなか一般人にはなじみのない、しかしお世話になることは多い病院の仕組みについて解説されています。
    病院の種類、働いている人々などのベーシックなものから、点数方式の仕組み、日本の医療保険の内実などやや難しめなものまで、幅広くカバーしています。
    質問を章名にして、回答形式でさくさく進んでいきます。
    自分のように基礎知識を学びたい方は参考になると思います。
    脳みその要領の問題で頭に入ったかは微妙なところですが…。

  • 木村憲洋(高崎健康福祉大学健康福祉学部医療情報学科准教授)による書。
    病院・医療にまつわるいろいろな”しくみ”(主に医療法にまつわる事柄)を分かりやすく解説。

    一般の人のみならず、医療に携わる人間にたいしても面白い内容で記されている。

    なんでこうなっているの?
    といった事項が質疑応答形式(56項目)で解説されているので分かりやすかったし、興味を持てた。
    また、医療法に関する知識も増えた気がする。

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    【内容(「BOOK」データベースより)】
    病院に行くと、めんどうくさいことがたくさんあります。それは、病院が複雑な構造やしくみの下に運営されているからです。そして、医療に関する法律や医療政策によって、厳しく複雑なかたちで規制されているからなのです。医療行為は、言うまでもなく人の命を扱っています。そんなデリケートな行為であるがゆえに、厳密に行なうべきことや制限されることが多くあるのです。本書は、病院に関する「めんどうくさい」しくみや決まりごとなどについて、疑問にお答えする形式をとりながら、説明をしていきます。
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    【もくじ】
    はじめに

    第1章 医者の給与はどのくらい?
     病院に関する素朴な疑問 
     
     ■コラム1 MBAの資格をとる医師
     ■コラム2 病院の掲示板

    第2章 病院は患者を早く退院させたがっている?
     病院のしくみと裏側に関する疑問 
     
     ■コラム3 「かかりつけ医」と「地域医療連携室」 
     ■コラム4 病院と葬儀会社は仲良し?  

    第3章 病院がつぶれたら患者はどうなる?
     病院経営に関する疑問 

    第4章 治療費を払わなかったらどうなる?
     医療費と医療制度に関する疑問 

     ■コラム5 病院の個室料2 
     ■コラム6 予防医療 
     ■コラム7 「名医」の条件

    参考文献・資料等
    索引
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  • 看護師は国家資格、准看護師は都道府県知事資格
    医療法人の理事長は医師でなくてもいい。管理者の院長は医師でなければならない。
    食事療養費は@640円
    医薬情報担当者MR 資格化されたプロ
    病院と葬儀会社は、仲良し
    医師一人あたり2つの診療科まで
    費用の半分以上が人件費、医薬品が2割
    病院の数は90年をピークに減っている!
    減価償却が多く貸し倒れが少ないので、赤字経営でも潰れない。
    済生会グループ 明治天皇 全国に95
    徳洲会グループ 政治活動熱心 全国67民間最大
    医師法、医療法、薬事法

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著者プロフィール

1971年栃木県足利市生まれ。1994年武蔵工業大学工学部機械工学科卒業後、民間病院を経て、現在、高崎健康福祉大学・健康福祉学部医療情報学科准教授。
著書に、『病院のしくみ』『医療費のしくみ』『薬局のしくみ』『看護のしくみ』(日本実業出版社刊、共著)、『病院経営のしくみ』(日本医療企画刊、共著)など。

「2019年 『マンガでやさしくわかる病院と医療のしくみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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