日本型「無私」の経営力 震災復興に挑む七つの現場 (光文社新書)

  • 光文社 (2012年11月16日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334037130

作品紹介

緊急事態に自主性を発揮した現場には経営のヒントが溢れている。3.11後、自発的に復興支援を行った企業の"現場力"から学ぶ。

日本型「無私」の経営力 震災復興に挑む七つの現場 (光文社新書)の感想・レビュー・書評

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  • 震災によって多くの人、、もの、こと が失われたが
    残った中で人がここまで強いのかと ここまで試されても立ち向かえるのかと 正直驚く場面が多かった

    3年間前のあのとき、ブルブル身震いして気になって眠れなくって を九州にいながら経験したのに
    それに立ち向かっている東北の人たちに尊敬の念を持った

    私だって出来ることがある 頑張らねば!

  • 緊急事態に自主性を発揮した現場には経営のヒントが溢れている。3.11後、自発的に復興支援を行った企業の“現場力”から学ぶ。

    第1章 徹底した現場主義とトップの決断力
    第2章 津波を被った写真を洗う
    第3章 NPOとの連携に見えた企業の可能性
    第4章 全ては地域、お客様のために
    第5章 希望の灯となった地域の「足」と集いの「場」
    第6章 雇用を守り、地域を想う
    第7章 希望のかけ橋となる「場」を創る

  • 東日本大震災に際し、数々の日本企業が「無私の支援」=利益を度外視した復興支援をおこなった。

    <ヤマトホールディングス>
    宮城県気仙沼支店の社員は救援物資センターの運営を自分たちにやらして欲しいと市役所に申し出て、自衛隊の代わりに陣頭指揮をとった。
    復興支援のため、宅急便1個につき10円の寄付を1年間継続し130億円を寄付。

    <富士フィルム>
    津波で汚れた写真の最適な洗浄方法を実証実験によって明らかにし、洗浄に必要な機材を被災地に持ち込み、現地で写真戦場の支援を行った。
    また、大量の写真を神奈川工場に運び、同社およびグループ会社社員やOB・OGを集めて洗浄ボランティア活動を行った。

    <東邦銀行>
    顧客の本人確認や預金残高の確認ができない中で迅速な払い戻しを行った。

  • 東日本大震災に際して、復興に向けて際立った取り組みを見せた七つの現場を取り上げて、その背景にある企業の理念、組織としての取り組み、社員個々人の想いを取り上げている。
    各章で紹介されているケースを拝見して、正直脱帽した。

    震災直後のヤマトホールディングスの活躍ぶりは耳にしていたが、ここまでトップから企業内すべてに浸透した動きだとは知らなかった。
    本業を通じた支援こそが最大のパフォーマンスを発揮できるのは当然のことだが、そこにトップの意思が強く注入されれば、組織の人々はどれだけ本気になって動くことかという素晴らしい実例がここにある。

    大企業である富士通の活動にも感嘆してしまった。
    ここでも本業の強みである情報通信技術を駆使して、ミドルマネジメントの率先でNPOと連携しながらの貢献活動、そしてそれを迅速な後押しで支援した経営陣。
    あの富士通がここまでやったのかと思い、改めて企業としての姿勢を見直してしまった。

    地元の中小企業の活動を支えるために、金融機関としては常識はずれの緊急信用貸出を進めた東邦銀行。
    そしてその支援に応えて、返済催促も無い中で一円残らず全額を返済した企業の方々。
    何としてでも地元を支えるという強い想いの元で全社一丸となって動いた銀行と返済した人々の信頼関係の強さちは胸が熱くなるものを感じた。

    他にもバス運営のみちのりHD、地元の老舗八木澤商店と同様な素晴らしい例が出てくるが、著者である田久保氏が所属するグロービスの堀代表のリーダーシップで始まったKIBOWの活動は他とは違う意味で素晴らしい。
    本業に関連した形での活動は得意な分野での支援となるので、モチベーションを持った時には専門分野を活かした強力な動きになり得る。
    堀氏の提唱したKIBOWでは産官学リーダーが集まり、被災地のトップ、有志を集めたイベントを繰り返し開催して、そこから具体的な支援活動や復興活動を後押ししていく。もう、見事というしか無い。

    同じ年齢である堀氏には随分前から注目して活動を追いかけているが、グロービスという教育ベンチャーの起業や発展にとどまらず、KIBOW推進、ダボス会議における日本からの貢献度向上、G1サミット開催による日本変革への道筋など多くの仲間を集めて様々な実行に結びつけていくリーダーシップには心底、恐れ入る。

    これら素晴らしい実例に感じ入る共に、自分は一体何が出来たのだろうかと考えて多少自己嫌悪に陥ってしまった本でもあった。

  • ■無私

    A.東日本大震災の発生直後から、ヤマトホールディングスの現地社員は自ら行動を起こした。例えば、宮城県・気仙沼支店の社員は、救援物資センターの運営を自分たちにやらせてほしいと市役所に申し出て、自衛隊に代わり陣頭指揮を執った。

    B.富士フイルムは、津波で汚れた写真の最適な洗浄方法を、実証実験によって明らかにした。そして、洗浄に必要な機材を被災地へ持ち込み、現地で写真洗浄の支援を行った。
    さらに、大量の写真を神奈川工場に運び、同社およびグループ会社社員やOB・OG を集めて、洗浄ボランティア活動を行った。

    C.福島市に本店を構える東邦銀行は、顧客の本人確認や預金残高の確認ができない中で、迅速な払い戻しを行った。
    それは、頭取の「『事故を起こさないこと』よりも『被災者の役に立つこと』を優先してほしい」という指示によって実現した。

  • 若干キレイに整理されすぎてる感が無きにしも非ずだが、東日本大震災の際に私利私欲よりもまず『何か東北のために出来ることをしたい』という思いで動いた人の話。
    企業の名前も出てくるが、やはり人の話なのだと思う。

  • 働く事の意味について考えさせられました。

  • 東日本大震災後、日本企業が取り組んだ支援や決断が紹介されています。
    当然ながら、ここで紹介された以外にもたくさんの無私支援や厳しい経営判断、復興のために何をすべきか、何がやれるかを一人一人の思いと行動が今日の復興をささえてきたことと思います。
    最も印象に残った言葉は、「今回の災害は“不運”だったかも知れないが、決して“不幸”にはしない。“不幸”かどうかは我々で決められます。幸せは自分たちの思いと行動で得るものなのです。」
    この東北だけでなく日本全国、世界での活動を後世に伝える義務が今の我々に課せられた責務だと感じています。

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