歴史から考える 日本の危機管理は、ここが甘い 「まさか」というシナリオ (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334037154

作品紹介・あらすじ

日本は、経済最大の足かせとなるデフレになぜ陥ったのか。デフレが長期化しているのはなぜか。その原因を辿っていくと、アメリカの圧力や日本政府の政策ミス、中国共産党と癒着した「親中派政治家」の影が見え隠れする。重大なスパイ事件や国家的な謀略などの歴史をひもときながら、日本人が「甘えの構造」と決別するためのフレームワークを実例から学ぶ。

感想・レビュー・書評

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  •  「設計主義」という考え方に初めて触れた。
     著者の設計主義に対する懐疑的立場に極めて納得でき、今まで、なぜ とある(設計主義的)考え方に対し、反感を抱かずにはいられなかったのか 見事に説明してもらえた気分。

     自分の気持ちを他人が論理を用いて説得的に解説できることってあるんだ、、、と感慨深かった。

  • 過去に起きた様々な事件、国や組織による諜報活動、それによって何が引き起こされたのか。 主にソ連、中国、アメリカ、日本の歴史の裏側を様々な資料から経済の動きと絡めながらあぶり出していく。 

    この本が書かれたのが2012年。5年以上前に書かれた本ではあるが、ここで書かれているあまりよろしくない状況にい2018年の今現在なりかけている感じがする。

    ここに紹介されている工作活動の手順よんでて、過去を振り返るとそういえばこれに近いことは結構あったなぁと背筋が寒くなった。あのシナリオのかなりヤバイ所まで進んでしまった印象。 
    しかしこれが書かれた年より遥にネット環境が発達しているので、その環境をある程度使いこなせていれば情報の入手先の選択肢が格段に広がっている。
    ここまで急速にネット社会が進んだお陰で、日本の国民が騙されにくくなったのでシナリオ通りにいかなくなって何とか踏み止まることが出来、危機から脱するチャンスが巡ってきているのではと思わずにいられない。
    この機を逃すとまた工作活動が進み日本のお先は真っ暗になるのではなかろうか。

    終章の「何・特」「誰・特」の考え方は、身近なトラブルにも有効だと思うので読んでおいて損はないよ。

    これを読んで少しでも危機を感じるか、誇大妄想だと思うかはその人次第。

  • なんだか、全体的に煽りすぎの印象。著者の思い込みも多く、全く面白くなかった。

  • これを読むといかに日本の政治家は戦略性と信念がないのかが分かる。安定した経済のおかげで政治不在でも成り立ってるのだろが、目先の利益を考えずに国益に沿った政治をしてほしいものだ。

  • 副題の「まさか」というシナリオ、「まさか」をしっかり研究、検証しておけば想定外にはならない。「まさか」について、中国・ロシア等の対日情報操作作戦やナチスドイツの情報操作などを例にとって解説している。一度は目を通しておいて良い本だと思います。

  • タイトルとの関連性はよくわからんのだけど、陰謀論と経済を絡めた話が興味深い。
    素朴理論の設計主義という考え方はうなずけますね。

  • 最悪な未来を想定して、今の政策を考える。「何得」「誰得」を踏まえて他人の言うことを考えることが大事。

  • 日銀をオーム真理教に例えて、迷惑な団体とは。言葉は過激。

  • ひたすらおっかねーおっかねーと思いつつ読了。自分で考える頭作りの必要性を痛感する。

  • 哲学者の適菜収さんの言葉で「橋下は古いタイプの左翼」と書いていたが、本書で細かく書かれている共産主義者(設計主義者)の手法が橋下徹のやり方とほとんど同じだと感じた。

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著者プロフィール

経済評論家。1969年、東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。在学中は1901年創立の弁論部・辞達学会に所属。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年、経済評論家・勝間和代と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任(現在は代表取締役)。2010年、米国イェール大学経済学部の浜田宏一教授に師事し、薫陶を受ける。金融、財政、外交、防衛問題に精通し、積極的な評論、著述活動を展開している。著書に『財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済』(講談社+α新書)、『タダより高いものはない』『経済用語 悪魔の辞典』(イースト・プレス)、『官僚と新聞・テレビが伝えないじつは完全復活している日本経済』(SB新書)、『日本を亡ぼす岩盤規制』『経済で読み解く日本史(全5巻)』(飛鳥新社)などがある。2013年12月より毎月、八重洲・イブニング・ラボ(https://y-e-lab.cd-pf.net/home)の主任研究員として講演活動を行っている。

「2019年 『大手メディアがなぜか触れない 日本共産党と野党の大問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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