アメリカ型ポピュリズムの恐怖 「トヨタたたき」はなぜ起きたか (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 80
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334037185

作品紹介・あらすじ

二〇〇九年秋から約一年にわたりアメリカで見られた、急加速疑惑に絡む「トヨタ(自動車)たたき」は、民主主義がまさにポピュリズム(大衆迎合)と化した象徴的な出来事となった。なぜ、あのような集団ヒステリー状況が生じたのか?通信社記者として、一連の急加速報道を日夜観測してきた筆者が、異常とも言えるバッシングがしばしば発生するアメリカの社会構造の欠陥をあぶり出す。同時に、トヨタが突然見舞われたバッシングにどう対応し、どのように克服したのかについても触れる。

感想・レビュー・書評

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  • なんか、読みづらい。

  • 読了。

  • 地元の図書館で読む。新聞記者らしく読みやすい文章です。

  • 覚えてらっしゃるでしょうか?
    2009年秋ごろから1年ぐらい巻き起こった・・・
    アメリカでのトヨタバッシング・・・
    トヨタたたきを・・・
    そういえばそんなことあったな・・・
    という感じでしょうか・・・
    結構なたたかれようで・・・
    日本でもトヨタ調子に乗ったな的な・・・
    驕れるものは久しからず的な感じで報道されてましたね・・・
    トヨタ大丈夫?と思ったりしてました・・・
    ブランドイメージはガタ落ちでシェアもガタ落ち・・・
    でも、トヨタは復活しました・・・
    何であんなに叩かれたのか・・・
    アメリカならではの理由がありました・・・
    一時はシェアを落としたけども、トヨタは何でまた復活してこれたのか・・・
    そこにはトヨタの苦心がありました・・・
    それらを語った本でございます・・・

    アメリカって言えば世界に冠たる民主主義の国・・・
    でも民主主義過ぎちゃって・・・
    大衆さまに迎合しまくっちゃう国でもある・・・
    大衆迎合で何が悪い?
    いや、まぁ大衆さまが正しければ良いけども・・・
    そうじゃない時もあるよね・・・

    通常弱い立場であると考えられる消費者さまの苦情が通りやすいってのはスッゲー良いんだけど・・・
    消費者さまの誤解だったり、消費者が嘘言ってたりする場合にも苦情が通りやすかったりしちゃう怖さもはらんでる・・・
    そう、企業は悪くないかもしれないのに・・・
    実は、なんてのは関係なしに・・・
    消費者さまの苦情が通っちゃう場合もある・・・
    で・・・
    まさにその大衆さま迎合が暴走したのがトヨタの大規模リコールの時・・・
    もちろんトヨタも悪かった・・・
    それは間違いない・・・
    けども、実際に悪かったトコ以外にも・・・
    非がないトコもトヨタが悪い、トヨタ車は超危険だぜ、というバッシングの嵐が吹き荒れた・・・
    実際には問題がなかったトコも悪いようにされるという・・・
    恐怖・・・
    メディアの扇動報道で苦情が急増→苦情の急増でさらに扇動報道→さらなる扇動報道で苦情がさらに急増、という負の連鎖・・・
    冷静な報道はほとんど出てこず・・・
    煽り合戦・・・
    怖いですね・・・
    政治家もか弱き消費者のため!国民の皆さんのために戦ってますよ!とアピールするためにバッシングしまくるし・・・
    いやー、たまったもんじゃない・・・
    ボッコボコですよ・・・
    ポピュリズムって怖いですね・・・
    民主しゅぎると怖ぇ・・・
    アメリカさんそういうとこあるから・・・
    気をつけましょうね・・・
    アメリカさんって自由で、公正な競争社会ってイメージがありますが・・・
    つーか、そう言ってますが・・・
    愛国心が強いから、アメリカさんとこの企業が他国の企業にヤラてる時は・・・
    アメリカさんご自身が苦しいときは・・・
    そういうのどっか行っちゃうから・・・
    アメリカさんそういうとこあるから・・・
    気をつけましょうね・・・
    って本です・・・

    そして・・・
    トヨタもだいぶブランドイメージ傷ついたけど・・・
    実は前例があって・・・
    80年代にドイツのアウディが・・・
    同じようなことになってね・・・
    アウディはウチの車に欠陥は無ぇ!!よく調べやがれ!!って全面戦争を挑んだんだけども・・・
    そのせいでスッゲーシェア落として回復するのにとんでもなく時間がかかったのね・・・
    トヨタの偉いとこは、たぶんそれを学んで全面戦争せずに・・・
    社長自らが反省と謝罪をして全面戦争を避けて、でもここだけは!と譲らないとこは譲らずに対応したんですね・・・
    ここがアウディと違って、それほど酷いシェア落ちにならずに回復へと向かっていけたポイントですね、と・・・
    今後もこういうことあると思うから、このトヨタの事例、マジで胸に刻んどこうね、って本です・・・

    文章はまとまっててスラスラ行けますんで、アメリカさんのイヤらしいとこ、面倒なとこ興味ある方はゼーヒー

  • 筆者は時事通信の記者である。アメリカでレクサスの急加速事故を、発端としたトヨタたたきについて、何故起こったのか分析している。
    最終章で日本のメディアにも触れているが、かなり同感だと思った。なぜ、日本を代表する企業が叩かれているのに、日本のメディアも同調して叩くのか。向こうの、メディアから情報をもらわなきゃいけないという事情があったとしても、少なくともインターネットでは、かなり疑問符を持った一件だったはずだ。

  • とても多くを学ぶことができた。
    結局、誰もが自分の利益のために動いている。
    また、人はメディア情報に踊らされやすい。
    そして、事実はどうであれ、情報を操作することで容易に誰かを貶めることができるという点。
    ゴールデン・スランバーを思い出した。
    信用回復への対応には学べる点が多い。

  • 『トヨタ叩き』の一連の流れとその節目ごとの各々のとった対応について添削してる本。

    愛国心や民主主義は1つ間違えれば怖いなあと。

    『アメリカは偶然か必然か非常に見極めにくい出来事が次々に巻き起こる国』

    レビューからは離れますが、終章の謝辞に奥さんへの感謝があったところ、ほっこりしました

  • スゴ本で紹介されていたので読んでみました。
    一般的な教養書というよりは、優秀なケーススタディを読んでいるような感覚。how to とは多少異なるので、肩透かしを喰らいましたが、レポートとして良です。

    「アメリカこそ白黒がはっきりしない『グレー』の部分、すなわち曖昧な部分が多い国であり、「情」や「情け」といった言葉の次元とは異なる、それ以上の駆け引きや交換条件、裏取引が通用する国なのである」

    ということが一番本書の要旨を凝縮していると思われます。

  •  あの自由の女神を見ていると、あの手に持っている松明と本は、「黙っていうことをお聞き」と言ってビシビシ、ヒーヒー言わせるための道具に見えるのは気のせいだろうか。そう思ったのは、2009年に起こったアメリカでのリコール騒動と言い、20世紀に起こった貿易摩擦が原因で起こった日本バッシングを振り返ると気のせいとは思えない今日この頃だ。

     あのトヨタの集団民事訴訟で、トヨタはトヨタ車オーナーの原告に対して11億ドル(葯40億円)の支払うという和解案に合意したという発表があった。トヨタ車のアクセルよりも、アクセル全開にして突っ走って、ブレーキが利かないアメリカのマスコミの方がよっぽど怖いと思った。

     よく日本のマスコミは、民主党政権は、共和党政権よりも日本に対して厳しいという。振り返ってみるとクリントン政権、カーター政権など民主党政権は日本の民主党と同じく、労働団体を支持母体の一つだけに、日本の自動車が大量にアメリカ市場に入り込み、売れると困ることになる。それに日本の自動車会社は、アメリカに進出しても労働組合を歓迎しないので、UAW(全米自動車労働組合)などにとっても面白いわけがなく、ロビー活動を通じて日本に圧力をかけることになる。

     アメリカ議会の公聴会は、質問する議員にとっては「晴れの舞台」となっているようだ。ここで得点を稼ぐと、特に選挙が近い時期だと当選への実績作りができるだけに重要なパフォーマンスの舞台だ。

    日本でも、民主党政権が事業仕分けで質問した議員にとっては「晴れの場」となり自己PRに最適ではあった。しかし、その後の展開を見るとなんだそれという結果になっている。

     トヨタが世界販売台数で2012年度再び世界一になったというニュースが流れていた。また狙われないように、拡大一直線だけでなく、品質及びロビー活動の強化も問われるだけに、アメリカ市場で商売する難しさが浮き彫りになる。「アメリカリスク」と言ったところか。尻叩きよりもお金が絡んでくるだけに怖い。

    週刊ダイヤモンドの記事

    http://diamond.jp/articles/-/30545

    ブルームバーグの記事

    http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MGMH8Z6TTDTR01.html

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