- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334037192
感想・レビュー・書評
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3つのアンケート調査(中学生、大学1年生、教員)から、教室内カーストの実態を検証しようとする試み。
カーストが存在し、いじめの温床になると説く。
カーストランクは、学校内にいる限り変わらないという。
また、カーストに入らない最下層もあるとか。
教師は、スクールカーストを受け入れて、利用している。
カースト把握が、学級運営に重要なのだ。
<アドバイス>の項がある。
昔のテレビドラマのような熱血教師は、もういない。
子どもたちを、個性と見るのか?教室を社会の縮図として運営するのか?
下層の生徒は就職しても困るだろう。
私もそう思えた。 -
いじめ論の文脈から離れたいと言っていた著者だが、いじめ論なら逸脱できなかった感が否めない笑
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学校の中で構造化されているヒエラルキーを分かりやすく解説している。ただ、論拠としているデータが神奈川県の公立中学2年生という限定されたもの、大学・教師へのインタビューから抽出されたもののみで論じており、仮説の検証までには至っていない。これ以降の様々な文献も読んでみる必要がある。ただ、この時期に自分が最下層にいたこと、もがいていたこと、諦めていたことだけは間違いない。
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どうしてそんなに評価が高いのかがいまいちわからなんだ。
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インタビューを受けた教員の質がちょっと低すぎませんか?
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スクールカーストという概念モデルを提示したこと自体は意義があると思う。ただそれを一般化するには、インタビュー事例数が少ないのではないかと感じた。アンケート調査でもう少し分析してもある程度の説明ができるのではないか。意図的かもしれないが、インタビューの教員・生徒の字句に著者の主張がひっぱられている気がする。作者に全く責任は無いが、読了後の後味が悪かった。
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誰もがなんとなく感じていたことを「スクールカースト」という概念で明らかにした、ということなのだろうが・・・。「スクールカースト」という言葉が流行っているからと言って、それが分析のキーワードとして妥当がどうかは別問題。むしろこの言葉によって、現実が見えなくなっている、あるいは現実以上に現実をグロテスクにとらえる方向に進んで行きかねない。教室に限らず、皆に声をかけることができる人やグループがおり、彼らがどういう人達かで、多くの人が居心地のよい集団になるか、居心地の悪い集団となるか、あるいは一部の人を犠牲にする集団になるかが決まる。素朴にこうとらえた方が問題の解決策を考えやすいのではないか。
終章に、生徒に向けた著者のアドバイスがあったが、この本をスクールカーストに苦しむ生徒が読むことを想定しているようだ。だとするならば、その前の章の、教員(特に「小林先生」)の話を読んだ生徒はやりきれないだろうな、と思った。配慮が必要だろう。また、これは本人も、解説者の本田も繰り返し弁解しているが、ここに紹介された教員をもって、教員の認識を代表させるのは乱暴で雑すぎる。 -
ご本人が仰っている通り、不完全な研究課題であり、不完全な研究結果です。何より僕が一番知りたかったのは「スクールカーストなるものがいつ頃から、なぜ発生したのか」ということだったのですが――答えはなかったです。
いずれにしても「いじめらないこと」だの「序列」だの、そんなことが学校生活での最優先事項になっている現状は狂ってる。それだけは言える。必要だなんて意見はバカでしょ。同じ年の子どもが集まっている集団内で、優劣とか上下とか、アホでしょ、アホ――
と、単純に思います。
ホント、なんでこんな事になっちゃったの? -
新聞広告を見て小説だと勘違いしてました。
内容は真面目な分析ものです。
これからどういった方向にスクール内が変わっていくのか引き続き調査&研究を続けてほしいと思います。
以前からクラス内の派閥やランク付けはありましたよね。
私は“スクールカースト”と言う言葉が定着しつつあることに嫌悪感を...
以前からクラス内の派閥やランク付けはありましたよね。
私は“スクールカースト”と言う言葉が定着しつつあることに嫌悪感を覚えるのですが・・・。
最近やけに目につくもので。
コメントありがとうございます。
>定着しつつあることに嫌悪感
おっしゃるとおりと思います。
大人(たぶ...
コメントありがとうございます。
>定着しつつあることに嫌悪感
おっしゃるとおりと思います。
大人(たぶん教師)が作った言葉なのではないでしょうか?
子どもの社会の中にも、「好き嫌い」や「駆け引き」はあったし、あることが普通だと思います。しかし、それは子どもたちが解決することがベストだと思います。
(出来ない。または「いじめ」になるから社会問題になるのかもしれないですが)
教育者と呼ばれる方々が、言葉を定義し、良策はこうですと提示する。
何か間違っていると感じます。
専門家を信じきってはいけないと思います。
ただ、問題提起にはなったかな?