食べる日本近現代文学史 (光文社新書)

著者 : 平野芳信
  • 光文社 (2013年2月15日発売)
3.14
  • (0)
  • (2)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
  • 本棚登録 :30
  • レビュー :3
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334037321

作品紹介・あらすじ

村上春樹の主人公たちはなぜ、料理を「作る」のか?「食べたい」「生きたい」「書きたい」-作家と文学の、食への飽くなきこだわりを探る。

食べる日本近現代文学史 (光文社新書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 食べ物と文学の相性に関してはその良さは折り紙付きである。

    食卓を囲むシーンに家族愛を投影し、男女間の愛情を示すにも、
    食事が重要なファクターになることは誰にとってもナットクの落としどころである。

    この本には食堂かたつむりから始まって先生の鞄、川端作品、かもめ食堂など、
    とにかく読むだけでお腹が減るような作品がてんこもり。

    何が一番素晴らしいかというと、筆者の正直さ。
    驚くほどに筆者の腰が低く、自分が江國作品を好きでなかったこと、どのタイミングでそれが修正されたのかなど丁寧に語られ、意外とこれが邪魔をせずに筆者と読者の壁を崩す。
    まるで誰かのおしゃべりを聞いているように楽に読み込めた。
    どう食べ物が使われているか、以上に、ひとつひとつの作品についての筆者の意見が書かれているので、文学作品の指南書のスターターとしてもいいかもしれない。

    ただちょっと不満だったのは、ピックアップされている作品が非常に狭く、種類も少ないのでもう少しテーマを絞って踏み込むなり、広く数を紹介してもらうなりの方が役には立った気がする。


    ちなみに英語、たぶんアメリカ?の言い回しで、
    相性の良さをチョコレートとピーナッツバターのケッコン、という表現もある。
    日本人にはウエっ、という人もいるとは思うけど。

  • 20130607 料理と小説の関係。あまり意識した事が無かったので新鮮な感じだった。読んで無い本も読んだ本もまたまた読んで見たくなった。

  • 知ってる作品が多くて読みやすい。久々この感じ!
    食べることは生きること、ですから。
    老人と性愛っていうテーマは面白そうね。
    一章の物語が衰退してるっての聞いて、あーだから最近の作品は軽いんだなぁ…と。
    と同時に白い犬とワルツをで読まなくても最後一気読みで泣けたあのかんかく。
    コンテンツから物語を勝手に吸い上げて泣けてたのかも。
    年をとったなぁ。

    2013/03/16読了。

全3件中 1 - 3件を表示

食べる日本近現代文学史 (光文社新書)のその他の作品

平野芳信の作品

食べる日本近現代文学史 (光文社新書)はこんな本です

ツイートする