世界は「ゆらぎ」でできている 宇宙、素粒子、人体の本質 (光文社新書)

  • 光文社
3.81
  • (9)
  • (13)
  • (13)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 118
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334037437

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 最近の物理学では最小単位はヒモであるらしい。
    ゆらぎ方が違うだけとか。
    宇宙から素粒子、人体まで、「ゆらぎ」を切り口にわかりやすく面白く読ませてくれる。
    非理系の自分でも楽しめた。

    面白いと思ったのは、「うつ」に関する新説。
    何かとネガティブにとらえられるうつ病は人類が生き残っていくには実は有効な手段だった。

    一見ネガティブな事柄が実はある面ではプラスというのはよくあることである。
    そしてその反対も。

  • 久しぶりに「これあたりだ」と思えた新書です。
    不必要に深い部分には入らずに感覚的に分かりやすいラインかつ
    幅広い知識を一貫した視点で描いています。

    「ゆらぎ」という言葉をきくと知識の狭い私が思い浮かべるのは
    「超ひも理論」ひいては宇宙の話あたりだが、
    本書は同じ「ゆらぎ」を切り口に人体(人間の認識や、医学的な観点)
    にまで触れているところがおもしろい。
    小さな素粒子はゆらいでいる、大きな宇宙もゆらぎからできた、
    等身大の生命体もゆらぎながら上手に平衡を保っている。
    「ゆらぎ」をテーマにすることで、
    人類の知が「常に一定」から「ゆらぎながらも調和」に
    移り変わってきた歴史も感じることができる、良著だ。

    個人的にはサイモン・シンの『宇宙創成』をあわせて読むと
    良いかなと思います。

  • 二重スリットの実験は、電子のゆらぎを見る実験。
    電子は、「そこにある」という確率でしか表せない。
    ブレーンワールド。超ひも理論。量子論
    フラクタル幾何学と1/fのゆらぎとの関係
    コッホ曲線。自己相似性。

    なぜ、同じ雲、波などを認識出来るのか?
    時間に関する自己相似性。
    心拍、電車の揺れ
    再現性がない実験。
    データの価値は、それをどう読み解くかにかかっている。

    現象が現れるメカニズムを理解する。
    複雑系:複雑なシステムを研究する学問

    3体問題
    要素が3つになると、ほとんどの場合、厳密に計算できなくなる。あくまで近似値しか出せない。

    カオスとは?
    不規則なだけに思える複雑な数の変動
    物事は、安定しているのが基本という先入観を捨てることで、現象の本質が見えてくる。

    1日24時間のリズムを「サーカディアンリズム」という。概日リズム。

    人体も心も、調和を持って揺らぐからこそ、変わりゆく環境に柔軟に対応できる。

  • 正しい意味の1/fゆらぎ、フラクタル(自己相似)、超弦理論など、数々の興味深い分野を「ゆらぎ」をキーワードに渡り歩き、かつ読みやすい。
    好奇心旺盛な人にはオススメ。

  • 光や電子が波であり粒子であること、陽子や中性子の構成要素であるクォーク、昨今話題になったヒッグス粒子、4つの力、超ひも理論といった素粒子物理学や、ビッグバン時にちょうどいい程度の揺らぎがあったため宇宙は現在のように恒星ができ、惑星ができたこと、人体におけるゆらぎなどについて説明されていた。 私的には、この本を読んでようやく超ひも理論がどういう理論かがわかった。他の本だといまいちピンと来なかった超ひも理論であるが、ひもの揺らぎ方や余剰次元について、わかりやすい図と説明があったのでよくわかった。

  • ゆらぎをキーワードに宇宙という大きいものから素粒子という小さいもの、また脳や身体について解説されています。
    それぞれが超濃厚な内容なのですが、さらっと分り易いように書いてあります。
    ここを入り口にそれぞれ気に入った分野へ更に深く進むといいですね。
    この本を読むことで、最低限のオトナの常識を手に入れたようです。

  • ミクロ世界から宇宙までに現れる「ゆらぎ」について、おそらくは非理系向けを意図して書かれている。個人的には主に「1/fゆらぎ」とは何だったのかを振り返りたくて読み、読んでいるうち「世界はべき乗則で動く」(書名不正確かも)を思い出した。あわせて読むといっそう興味深いのではないか。

  • 宇宙論とか素粒子とかを扱った新書は沢山あるが、ゆらぎというキーワードでまとめてあるのが面白い。

    特に人体のゆらぎに触れられた5章の内容が興味深かった。心臓の鼓動もゆらぐし、しかもそのゆらぎは肺や頸動脈、腎臓の影響を受けているとは。

  • 請求記号:421.4/Yos
    資料ID:50070950
    配架場所:図書館1階東館 め・く~る

  • とても良い本だと思いました。難しい物理をわかりやすく解説している本はたくさん見かけますが、一貫して「ゆらぎ」にフォーカスを当て宇宙成り立ちの神秘と本質を伝えようと工夫されているところが素晴らしいと感心。最後は人体のゆらぎにまで言及し、脳や心の揺らぎ、特にうつ病までが人類絶滅を防ぐ役割を果たしているとは何とも面白いお話でした。若者が読むとサイエンスに興味持つこと間違え無し。

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

医学博士・心療内科医師。本郷赤門前クリニック院長。新宿ストレスクリニック顧問。1964年生まれ。灘高校、東京大学卒業。東京大学大学院医学博士課程を修了。現在、脳科学とメンタル医学を活用した診療に携わる一方、TV・ラジオ・雑誌・WEBなどメディアに多数出演中。

「2019年 『「ついつい先送りしてしまう」がなくなる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

世界は「ゆらぎ」でできている 宇宙、素粒子、人体の本質 (光文社新書)のその他の作品

吉田たかよしの作品

世界は「ゆらぎ」でできている 宇宙、素粒子、人体の本質 (光文社新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする