世界で最もイノベーティブな組織の作り方 (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 399
レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334037680

感想・レビュー・書評

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  • 大企業にイノベーションを起こすことを考える機会があったので、
    何冊か手に取った内の1冊。

    少し古い本ですが、想像以上の出来で、とても驚きました。
    こんな良い本だったとは…。

    著者は、日本にイノベーションが起こらないのは、
    個人の資質の問題ではなく、組織やリーダーシップの問題だと主張します。
    そして、どういった組織やリーダーシップであれば、イノベーションを起こすことができるのかについて論じています。

    ただし、この本は、イノベーションの「起こし方」については深く語っていません。
    (著者もそれは理解しています。)
    そのため、イノベーションを起こすための土壌の上に、
    イノベーションを起こすべき方法論が加われば(つまり、それについて書かれた別の本を読めば)、
    (現時点では)天下無敵になることでしょう。
    「現時点では」と言ったのは、そもそもイノベーションは、起こしたくても起こせるものではないからです。
    必要なのは、上記2本柱に加え、運とか忍耐とか自分を信じ続けるマインドセットでしょうか。
    それが、現時点の自分の理解です。

    いや~、本当に素晴らしい本に出合えて満足です。
    この本は、自分の殿堂入り本棚行きですね。
    そして、著者のファンになってしまいそうです。

  • 本書の「おわりに」で書かれているが、この本は決して「イノベーション」の話ではない。
    本筋は「組織論」「リーダーシップ論」の話なのだ。
    組織とリーダーがきちんと機能すれば、結果的に「イノベーション」につながるはずだという。
    本当にその通りと思う。
    しかしこの本の初版が2013年だったことを考えると、本当に恐ろしい。
    すでに何年も経過しているにも関わらず、日本企業の状況は全く変わってないってことなのだ。
    そうこうしている内に自分自身も歳を取る。そして劣化していく。
    今はそうならないためにどうすべきかを考えてしまう。
    この本を40代前半で読んだ時に感じること。
    自分が50代を迎えて読んだ時に感じること。
    その感じ方は大きく異なるだろうと思う。
    パニック映画について、ハリウッドと日本では解決するリーダー像の描かれ方が異なるのは気付かなかった。
    ケネディのキューバ危機の際の失敗および解決方法も非常に興味深い。
    リーダーとは「Where・Why・Howを明確に示すことが大事」も刺さった。
    上司に盾突けない日本人の特性に対して、上下関係なくフラットに自己主張する英米人。
    そういう民族の文化がある中で、どうやって組織を作って行くのか。
    まさに今のリーダーに求められていることだと思う。
    とにかく今は特にVUCA(Volatility変動性・Uncertainty不確実性・Complexity複雑性・Ambiguity曖昧)の時代だ。
    過去の成功体験も、まったく意味がない。
    マニュアル化してもすぐに陳腐化するので、それも意味がない。
    つまり「都度状況に対応する能力」が求められているのだ。
    仲間とコミュニケーションをとり、きちんと方向性を示す(Where)。
    なぜ(Why)今はその答えなのかを納得させ、具体的にどう(HOW)するかを指示する。
    劣化していく自分にどこまでできるだろうか?
    そんな事を感じてしまった。
    (2020/1/26)

  • 読み終わった。
    過去事例が前半多いので、自分は「第四章 イノベーションを起こせるリーダー、起こさないリーダー」「イノベーティブな組織の作り方」だけで良いかなって感じ。

  • わかりやすく、リーダー論についてかかれている。
    ただ、ビートルズがリバプールから出た訳等を詳しく知りたい。

  • イノベーションに成功している企業に見られる傾向を、失敗の構造とともに、組織論とリーダーシップ論で解説。山口さんご本人があとがきで記しているように、どの解説も元ネタを明示した上でのキュレーションである。

  • イノベーションにおいては好奇心駆動が大事という話
    仕事を任せるのにおいてはその仕事をやり切るかで評価され、モチベーションなどはあまり気にされていなかった。
    イノベーションのためには夢中でやってくれる人こそ大事
    題材はいいけど文の書き方がなんか面白くない
    組織の意思決定のクオリティは決め方によって左右される
    コンドルセの定理
    リーダーシップスタイル、支持命令、ビジョン、関係重視、民主、率先垂範、育成
    会社としてビジョンを示すことが大事

  • 軽妙な語り口で読みやすく教養として良い、が、しっかり理解をして実践につなげるにはやや物足りない。

  • わかりやすい解説、文体で読みやすい。自分の立場を省みると耳の痛いところもあるが、こういう事を体系的に纏めて読めるのは講演会、セミナーに出るよりも頭に入る。企業のマネージャー、マネジメント職務に従事する人には、オススメの書籍。

  • 2018/09/11 P.167で返却

  • ー 多分野にわたって列挙したこれらの反証例が示唆しているのは「日本人が創造性に劣っているとはとても考えられない、むしろ世界トップレベルにあるはずだ」ということです。

    個人の創造性がすでにトップクラスである以上、このポイントに問題解決の論点を設定しても大きな改善は期待できません。システムの出力を大きく向上させるには、常にボトルネックに着目することが必要です。

    では、日本企業でイノベーションの促進を阻害するボトルネックファクターは何なのか?

    それは「組織」です。 ー

    個人がイノベーティブになるためには、組織風土、組織構造、リーダーシップが重要で、そこにメスを入れない組織開発ではイノベーションは生まれない。
    って、そりゃ〜、そうだよなぁ〜。

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著者プロフィール

山口周(やまぐち・しゅう)
1970年東京都生まれ。独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。ライプニッツ代表。
慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科修了。電通、ボストン コンサルティング グループ等で戦略策定、文化政策、組織開発などに従事。
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社新書)でビジネス書大賞2018準大賞、HRアワード2018最優秀賞(書籍部門)を受賞。その他の著書に、『劣化するオッサン社会の処方箋』『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』『外資系コンサルの知的生産術』『グーグルに勝つ広告モデル』(岡本一郎名義)(以上、光文社新書)、『外資系コンサルのスライド作成術』(東洋経済新報社)、『知的戦闘力を高める 独学の技法』(ダイヤモンド社)、『武器になる哲学』(KADOKAWA)など。2019年7月4日、『ニュータイプの時代』(ダイヤモンド社)刊行。

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