談志の十八番: 必聴! 名演・名盤ガイド (光文社新書 670)

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  • 光文社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334037734

感想・レビュー・書評

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  • 読了。

  • 間違いなく これからも
    語り続けられる 噺家のお一人でしょう

    幸いなことに
    CDだけでなく DVDの形で
    その音 と その姿 と その意気込み
    が 残されることになった

    でも
    その生の姿に接することができた
    者だけが語れることがある
    それが この一冊でもあるのでしょう

    単行本ではなく
    この新書の形で出されたことも
    一興ですね

  • 談志を聴いてみたい、でもTSUTAYAには10枚も置いてないし、買って聴くほどの金と暇がありません。そういう人に「これ」とオススメしてもらえる書き方になってるのかどうかが不安です。

  • クラシック初心者がいきなりフルトヴェングラーに手を出すのがキケンなように、落語初心者がいきなり立川談志に手を出すのはマズいのではないか? そんな直観から、なんとなくずっと遠ざけてきた談志の落語。正直、まだまだ手を出す気にはなれていないが、いつか「その日」がやってくるであろうことは間違いない。「その日」に備えて、この本を手に取ってみた。

    この本では、談志の「追っかけ」を自称する著者が、談志の手がけた数多い噺の中から誰もが認める得意の大ネタ10個(「鼠穴」「居残り」「芝浜」など)に加え、古典落語、談志ならではの噺、滑稽話、その他というカテゴリーから8個ずつの計42個をピックアップ、世に出ている音源をもとに詳細に比較しその特徴を挙げることで、絶えず更新され続ける談志落語の魅力について紹介してゆく。

    談志ビギナーにとっては、どのあたりから手を付けるかということの大まかな「地図」になるし、ある程度すでに触れてきたひとにとってはまだまだ未知の領域があることを知るきっかけになるのではないだろうか。

  • 立川談志の記録された演目を、DVD、CD、印刷物等、公式発表されたもの、公式発表されていないが著者の手元に残っているものも含めて入手できるものはほぼすべて、年代順に聞き比べ、談志の落語の変遷を表現の深みが増していく過程を主に解説してくれる。志ん朝、小三治、園楽など同時代のライバルたちの演じたものとも比較して論じられており、これらも聞きたくなるし、また、談志の特徴が更に際立ってみえる。落語を楽しむのであれば、談志の弟子の志の輔や談春から聞き始めるのがお勧め。談志を聞く体験は読書により近い。

  • 落語通で有名なHR/HM雑誌「BURRN!」編集長による立川談志の落語ガイド。発売されているCD、DVDからネタの変遷と見所を分析・解説。ガイド本の枠を超えた充実の内容。

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著者プロフィール

広瀬和生(ひろせ・かずお)
1960年、埼玉県生まれ。東京大学工学部卒業。へヴィメタル専門誌「BURRN!」編集長。落語評論家。1970年代からの落語ファンで、毎日のように生の高座に接し、自ら落語会のプロデュースも手掛ける。『この落語家を聴け!』『現代落語の基礎知識』『落語評論はなぜ役に立たないのか』『談志の十八番』『「落語家」という生き方』『僕らの落語』『噺は生きている』『21世紀落語史』など、落語関係の著書を多数上梓。


「2022年 『小三治の落語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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