宇宙はどうして始まったのか (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334038410

感想・レビュー・書評

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  • 松原隆彦先生は3作目だが、非常に興味深いテーマで、分かりやすい説明のため、どれも最高に面白い。
    目に見える世界は幻想か<本書<宇宙に外側はあるか の順におススメ。 重複した内容もあるが、何度触れても考えさせられる。 観測されて始めて世界が存在する、という解釈は直感的には受け入れ難いが、案としては面白い。
    人間原理や多世界解釈など、様々な宇宙論が紹介されているが、自分が想像もつかなかったアイデアもあって面白い。 宇宙空間も一様でなく、インフレーションが未だに発生していることでマルチバース状態となっている世界観も斬新だった

  • まったく、このテーマは興味がつきないというか、哲学的な問題も含む。宇宙が始まる前はどうなっていたのか、今の宇宙の外側はどうなっているのか、「無」とはどういう状態のことなのか、想像の域を超えている。世の中のすべてはデジタルであらわせるといわれ、そうなると「マトリックス」のように我々の世界がデジタル情報の中ではないという証拠もなく、考えてもきりがない。ビッグバン理論、ストリング理論も相変わらず難しい。

  • 6章がこの本の核で秀逸。平易な言葉で本質的なことを教えてくれます。

  • 2016.4.27

  • 特に人間原理についてちょっつっこんで書いているのがよかった。類書で、ここまで書いているのってたぶんなかったと思うので。
    語り口が面白く、さりげないユーモアがちりばめられていて、そこも良し。

  • 最終盤にさしかかるまで、工夫している例えは違うけれども、どこかで聞いたはなしばかりだった。

    一つ言えることは、科学者が主張しているからと言って、どんな理論(仮説)も盲信は禁物と言うことか。

    しかし、最終盤は、多世界に対して、情報宇宙が出てきたあたりから、俄然、面白かった。

    ・時空間そのものに単純に量子論をあてはめる試みはうまくいっていない。
    ・宇宙に通常の量子論の考え方を当てはめると、宇宙の誕生自体は、現実と非現実の間にある確率的な重ね合わせ状態となる。そして、それが観測されたときに実際の宇宙として、現実化することになるが、これが大きな問題になる。観測者とは一体誰なのか。
    ・ホィーラーの参加型人間原理
    ・ホーキングのトップダウン型宇宙

  • 膨張宇宙を最初に提唱したのが、ハッブルでなく、ルメートルであるとのこと。彼はが司祭であったためか、先見性を主張しなかったそうだ。確か、ハッブルはノーベル賞を授賞していたと思うので、ルメートルにも授与しないと。

  • 宇宙論の概説。読み応えあり。

  • 面白い。

  • 宇宙の始まりについて、提案されているアイデアの多様さに驚く一方、それでも未だ解決の目処がほとんど立っていないことにさらに驚かされる。量子論・相対論・素粒子論を駆使した現代宇宙論の最先端を気軽に楽しめる名著。

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著者プロフィール

■松原 隆彦(マツバラ タカヒコ)
高エネルギー加速器研究機構、素粒子原子核研究所・教授。博士(理学)。京都大学理学部卒業。広島大学大学院博士課程修了。
東京大学、ジョンズホプキンス大学、名古屋大学などを経て現職。主な研究分野は宇宙論。
2012年度日本天文学会第17回林忠四郎賞受賞。
著書は『現代宇宙論』(東京大学出版会)、『宇宙に外側はあるか』(光文社新書)、『宇宙の誕生と終焉』(SBクリエイティブ)など多数。

「2020年 『なぜか宇宙はちょうどいい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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