つくし世代 「新しい若者」の価値観を読む (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 159
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334038489

感想・レビュー・書評

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  • 若者分析の本です。とくにマーケティングに活かすべく研究された内容から若者を解説しています。2015年に30歳を迎えるよりも若い世代、そして、さらに若い2015年に23歳を迎えるより若い世代の二段階に若者を分け、分析しています。「ゆとり世代」「さとり世代」と呼ばる彼らですが、著者は「つくし(尽くし)世代」という視点からも彼らを眺めることができる、と新たな光の当て方をしています。押し付けを嫌い自分で選ぶ感覚、ノット・ハングリー(脱根性論と言えると僕は思う)、せつな主義など、まず2015年に30歳を迎えるより若い世代の特徴から僕なりに見えたことは、他律性を嫌うところに幸せがあることを知っているということをとっかかりに、彼らにはロック移行の音楽の影響ひいてはミュージシャンたちの影響が多大なのではないかということです。押し付けを嫌うのも、ノット・ハングリーも、せつな主義も、70年代以降に浸透してきたロックなどをやるミュージシャンの歌詞や生きざま(生きざまはあくまでイメージ戦略だけの場合もあるでしょうけれど)に感化された親たちや、混ざり合った社会の空気を幼少時から吸って育ってきたがために、こういう人間になってきた、と言えるような気がしてなりません。「ゆとり」「さとり」そして指示待ちだとか批判もされる彼らですが、そんな価値観や考え方をもった彼らが世代として出てきたのは、わかりやすいところでさきほどは音楽だけに絞りましたが、もっと考えてみれば、彼らの存在は、音楽や映画、漫画などのサブカルチャーの勝利としての発現なのかもしれない。そう考えてみると、彼らへのイメージから悲観性が消えていきます。おもしろいじゃない、と思えてくる。

  • 1980年に30になる人より若い人について書いている。今の若者は何故欲がないのか、消費しないのか、熱くないのか、などの疑問が解明する。デフレを生き抜き、デジタル世代の価値観がわかる

  • 最終章で紹介されている引用「ボスとリーダーの違い」が、興味深い。

  • 367.6

  • どこが良かったというわけではないが、若者への敬意を根本に、数字、事例に基づいた記述は好感が持てた。彼ら/彼女らを味方に付けるのに王道はないと感じたが、強みを見出し、気遣いを感じ、ともに接し続けた時に、またとない世代であることが分かるのではないかと予感した。

  • レビュー省略

  • 大学卒業後に入社した会社で様々な企業の商品開発に参加してきた著者が、その中で関わってきた若者たちの意識や姿をまとめた本です。

    今の若者は、「ゆとり」「さとり」という世代から、自分たちのフィーリングで、コスパを徹底しながら、つくし、つくされ、みんなでハッピーになろうとすることを自然に体得し日常生活に取り入れている「つくし」世代だとしています。

    我が家にもその世代の子がいます。確かに買い物上手で、サプライズイベントもあれやこれやと考えながら友だちとの関係を楽しんでいる姿もみているので、なるほどと妙に納得したりしました。本に出てくる言葉もほとんど知っていました。

    昨年の3月に出た本で1年近くが経とうする中で、もうすでに最新ではないんだろうなと思います。しかし新しい世代は前の世代から生み出されるので、時系列できちんと踏まえていくというのは重要なのでとてもよい内容でした。

    ハリーゴードンセルフリッジの「ボスとリーダー」論」(p224)も、なかなか面白かったです。メッセージをどう伝えるかはどの分野にも共通すること、運動とマーケッティングは違うものですが、何かしら共通項を見出していけたら面白いかなとも思いました。

  • 思ったより新しい内容はなく、発見はあまりない。
    とは言え、そうだろう、と予想していたことが、文字化されているものを読んで再整理できた、とは言えるかも。
    わかってはいたことではあるが、文字として改めて読んで、そーだねー、取り入れていこう、改めて思ったのも確か。

    「彼らが仲間達と楽しい直湯を過ごす機会、良い思い出をつくる機会をいかに提供してあげるか、ということです。そのためには、「フォトジェニックさ」や「非日常感」などがポイントになると思います」p212
    フォトジェニックさ、というのは新しい観点だった。使いたい。

    「社会的な成功に対する欲求という面でも、人を出し抜いて自分一人で成功しようとするマインドは、彼らにはあまり見られません。
    それよりも、誰かの力を借りながら、自分も誰かに力を貸しながら、みんなで成功に向かっていきたい。その方が無駄なく、効率的だ、という考えかたが、今時の若者たちにはあるように感じます。」p218

    「今大切なのは、若者たちを変えようとすることではなく、上の世代である私たちが変わることなのかもしれません。彼らと向き合うスタンスを少しだけ変える。
    彼らが持つ異質なマインドをもっと理解しようとする。その時に、まずは「それな」という、重くない、さりげない共感の伝え方を心がけると良いと思います。」p228


    「ボスは部下を追い立てる。
    リーダーは人を導く。
    ボスは権威に頼る。
    リーダーは志と善意に頼る。
    ボスは恐怖を吹き込む。
    リーダーは熱意を吹き込む。
    ボスは「私」と言う。
    リーダーは「我々」と言う。
    ボスは「時間通りに来い」と言う。
    リーダーは時間前にやってくる。
    ボスは失敗の責任を負わせる。
    リーダーは黙って失敗を処理する。
    ボスはやり方を胸に秘める。
    リーダーはやり方を教える。
    ボスは仕事を苦役に変える。
    リーダーは仕事をゲームに変える。
    ボスは「やれ」と言う。
    リーダーは「やろう」と言う。
    ハリーゴードンセルフリッジの「ボスとリーダー」論」p224

    2016.01.11

  • これ又、全く知らない世界の方達ですね。

    新入社員がスグ辞める理由が少し解りました。

    ケチ美学、コスパ至上主義、僕の学生時代そのもの。

    卒業したら、嫌でも働くという理由で鼻血が出るまで遊んでいました。勿論お金掛けないで。

  • 若者論。さとり世代をさらに一歩進めた内容です。マーケティングに寄っていますので、すぐに自分の領域で使えるものでもなさそう。わかるところも多いですが、だからと言って受け入れていいかは、別問題。

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