若田光一 日本人のリーダーシップ (光文社新書)

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レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334038984

感想・レビュー・書評

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  • 2011年、宇宙飛行士若田光一氏が日本人で始めて、国際宇宙ステーションの船長に選ばれた。筆者は、そのミッションが始まるまでの約一年間密着し、”NHKスペシャル 日本人船長(コマンダー) 宇宙へ~若田光一の挑戦~”というテレビ番組を制作した。本書はその取材を通して若田氏から学べる、リーダーの資質について記したものである。

    率直にいって、残念ながら内容が薄く、NHKの映像で十分だと感じた。

    宇宙飛行士は、体力・知力・人間性で類まれな能力を持ち、努力を惜しまない、選ばれし人々である。若田氏が優秀といえども、その猛者揃いの中では、卓越した存在ではなかった。その若田氏が船長という困難な任務を担うために、訓練し苦悩し努力する姿は感動的だ。特に、地上に作った宇宙ステーションの実物大模型で行う緊急対処訓練は、緊張感が伝わってきて、ミスをするたびにこちらがひやひやした。ただ、この様子は、NHKスペシャルを見た方がわかりやすいだろう。
    そして、リーダーの素質として、和の精神を大切にする”協調型”が大切で、さらに場合によってはピンポイントの”トップダウン”を採用するのが重要と結論づける。これは、ありきたりだ。他の宇宙飛行士と比較するなどして、もう一歩踏み込んだ洞察が欲しいところだ。

  • 非常に面白かったです。若田さんの努力する姿に感動し、若田さんのクルーに対する気遣いにもまた、感動しました。同時に、自分が日本人であることにもっと誇りを持たなければいけないなと思える本でした。これから、第二第三の日本人船長が出ることが楽しみでなりません。

  • 日本人初の国際宇宙ステーション(ISS)船長となった若田光一さんが船長に選ばれてから任務につくまでの過程を綴った本。
    なぜ船長に選ばれたのか、日本人ならではのリーダーシップ論、和を重んじてどのようにリーダーシップを発揮するかが書かれていた。ISSの仕組みや訓練の様子もわかりおもしろかった。

  • 訓練で適切に行動できなくても、「訓練はうまくいった」ーつまり課題を発見できたのだから意義があったーと答えたのはかっこいいなと思った。
    自分だったら、この点が悪かった、と答えたり、落ち込んだりしてしまうだろう。

  • 日本人として初めてISS(国際宇宙ステーション)の船長となった若田光一さん。船長として指名されてから実際にISSの任務に就くまでを追ったNHKスペシャルの取材班が、番組で紹介しきれなかった事実などをまとめた本。
    アメリカ、ロシアが長らく主導してきた宇宙開発で日本が存在価値を印象付けた日本人ISS船長の若田光一さん。その訓練の日々や、船長に求められる資質、ISSでの日常とは、など様々な側面から現代の宇宙開発の様子を紹介しています。
    日本人だからこそ発揮できるリーダーシップとは、「和」を重んじ、相手の立場を慮ってメンバーの能力を最大限に発揮させる環境作りだとおっしゃります。「船長」という響きから一国一城の主という印象を受けますが、実際は地上管制クルーとメンバーの宇宙飛行士との間を取り持つ中間管理職だという例えは民間企業出身の若田さんならではの分析でしょう。
    危機管理の手法、組織としてのパフォーマンスを最大化する配慮など、確かにISS船長の役目って中間管理職が担う役目と重なり、日々の仕事にも大変参考になる内容でした。

  • 忌憚なく意見を言い合い、その中から最善の道を見出す

  • 2013年に放映された「NHKスペシャル 日本人船長(コマンダー)宇宙へ」をベースに、若田光一さんの国際宇宙ステーション(ISS)第39次長期滞在(2014年)で船長を務めるまでの訓練、ISS滞在時の様子等を記録したものである。
    NHKでは、2008年に行われた宇宙飛行士選抜試験の様子を、2009年に「NHKスペシャル 宇宙飛行士はこうして生まれた」で放映し、2010年に書籍化しているが、本書はその続編とのことである。私は前著もとても興味深く読んだのであるが、2008年の選抜試験が「世界各国の宇宙飛行士のリーダー(=船長)になれる人材」を求めたもので、昨年ISSでの長期滞在を果たした油井亀美也さん(元航空自衛隊の戦闘機パイロットの隊長)ら3名がそうした観点で選ばれたことは本書で初めて知った。そうした意味では、若田さんがISS船長となるまでの軌跡を記録した本書は、日本人宇宙飛行士全体の歴史の中での続編と言い得るのかも知れない。
    そして本書では、若田さん以前にISS船長となった宇宙飛行士38人のうちの大半が、緊急事態対処能力を日頃から鍛えられている(米ロの)軍人パイロットである中で、若田さんが如何にして船長に不可欠と言われるその能力を身に付けたのか、また、若田さん本人が強いこだわりを持っていた「日本人らしい“和”のリーダーシップ」とはどのようなもので、若田さんはそれを如何に発揮したのか等が描かれ、著者の狙った上達論として十分な魅力がある。
    加えて、NASAとの交渉を経て初めて可能となったISSや宇宙飛行士たちの世界に関しても多くが記されており、そうした観点からも貴重な記録となっている。
    (2016年1月了)

  • パート2とタイトルにはついているけど、選抜試験とはあまり関係なく若田さんの船長になるまでの訓練の話が中心。これはこれで興味深い内容だったけど、パート1のような人間ドラマとまではいかなかったので、ちょっと残念だった。これが元になっているNHKスペシャルを見ていないので、DVD化して欲しい。

  • 一冊目の『ドキュメント宇宙飛行士選抜試験』がとてもおもしろかったので、迷わず購入。
    日本からはじめて国際宇宙ステーションの船長になった若田光一への密着取材を中心として、ISSをたばねる船長(コマンダー)の仕事はどういうものなのか紹介しつつ、日本人ならではのリーダーシップのあり方を探る。孤高のトップ・リーダーというよりもむしろ中間管理職的なI仕事だけに、多くの人が共感したり参考にしたりするに値する内容だった。ニュースなどで断片的に情報に接してはいるもののいまひとつ全容がつかめていなかった今のISSの仕組みなどもしることができて、おもしろかった。

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