戦争の社会学 はじめての軍事・戦争入門 (光文社新書)

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  • 光文社
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レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334039301

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったことを3つ。

    現代の戦争では、戦時国際法というルールがある。
    捕虜は、権利。
    国家において、正式な軍に所属する軍人は、
    基本的に生還が原則。
    捕虜は、それがかなわない時に、命を保証してもらえる権利。
    国家同士の正規軍なら、捕虜になれる。
    テロリストやゲリラは、戦時国際法に則っていないので、
    その限りでない。

    戦時国際法において、戦争で人を殺すことが罪にならないのは、双方に機会があるから。

    その二。
    ナポレオンがなぜ強かったか。
    戦いの原則が量だと理解し、
    ①徴兵にて、より多くの兵を集め、
    ②軽装で行軍させることで、より早く目的地に集結させ、
    ③不慣れな兵でも戦えるよう横隊でなく縦隊で戦い
    ④逃げる相手を殲滅したから。

    ナポレオンがなぜ負けたか。
    やり方を研究され、同じ手がつうじなかったから。

    ここから導ける教訓は、
    勝つための原理原則を理解し、
    相手がその原理に対してどう対応しているか知り、
    それを上回る方法を採用する
    常にみづからのやり方さえ批判する
    ことが勝ち続ける条件



    その三
    古代の武器と、権力の関係

    石器 加工容易 安い 攻撃力は低い 階級に関係なく武装
    青銅器 加工容易 高い 攻撃力は高い 貴族が力をもつ
    鉄器 加工難しい 安い 攻撃力高い 農民も武装。平民の発言権が上がる

    火薬がもたらした変化

    中世
    武装した騎士を銃が、城壁を大砲が無力化。
    封建制度の崩壊。
    銃や、大砲は、訓練がなくとも使えるため、
    騎士階級を無力化し、かわりに武力を買う金のあるものが台頭。

    このように新たな技術が、戦争の仕方や
    権力構造をかえる。
    それは、時代が下っても同じ





  • GW課題図書その4。

    少なくとも今までの数千年?の間は、戦争は人類の歴史に当然のように存在したということを認めた上で、それがどんなもんで、どのように進められてきたのか、という本。

    自分でも理由はわからないけど、面白かったということ以外あまり頭に残っていない。

  • そもそも戦争とは何か。定義から説明。古代からの戦争の歴史。対テロは戦争か。ロボットやドローン、無人の機械を使用するのは正しいのか?という内容。

  • <目次>
    はじめに
    序章 戦争とはなにか
    第二章 古代の戦争
    第三章 中世の戦争
    第四章 火薬革命
    第五章 グロチウスと国際法
    第六章 クラウゼヴィッツの戦争論
    第七章 マハンの海戦論
    第八章 モルトゲと参謀本部
    第九章 第一次世界大戦とリデル・ハート
    第十章 第二次世界大戦と核兵器
    第十一章 奇妙な日本軍
    第十二章 テロと未来の戦争
    あとがき
    参考文献

    2017.07.17 新書巡回にて
    2016.08.26 読書開始
    2016.08.29 読了

  • 古代から現代において「戦争」がどのようにして存在してきたのか?という歴史を知ることで、逆に戦争を抑制できる可能性があるということを示してくれる一冊。

    戦争=軍事評論的な観点でしか捉えようとしてこなかったけど、「社会学」つまり社会の中で誤解を恐れずに言えば「必要悪」として存在してきたことを改めて認識することがまずは必要。そこから、「では、どうやって回避する手立てがあるのか?」という考えが必要。

    戦争反対!核断絶!と訴えるだけでは、解決策はないんだよなあ。もう少し、続きの勉強をしてみよう。

  • 社会学というよりはこれまでの世界で起こった戦争の歴史を紐解いていくイメージが強かった。それに加えて戦争を行う上でのルール(グロティウスの『戦争と平和の法』等)についても言及しており、戦争に関する幅広い事項がまとめられている一冊であった。
    本のタイトルに若干難ありかと思われるが、戦争の歴史について広く浅く勉強してみたい方には手頃な作品と思われる。

  • 戦争に関する基本的な知識を得るには最適の入門書。

  • 11章の中の奇妙な日本軍の中で誰もが敗戦を察していたが戦争が行われた悲劇についての以下の一文が印象深い。
    日本の軍隊はとても強い。規律が崩壊しても当然の状況で、なお規律を保っている。しかし、日本軍隊はとても弱い。なぜなら、戦争の幻想、戦場の法則を無視して行動し、勝つための手順を踏むことをしないからである。

    読了。戦争の社会学と名を打っているが、中身は新書っぽい新書。よく言えば読みやすい語り口調で、悪く言えば砕けすぎだ。学問というほど体型だっていなく、また詳細な部分で資料によらず個人の私見で語っている箇所が多々ある。新書であるのに、そこまで面白く無いのもマイナスだ。

  • <目次>
    序章   戦争とはなにか
    第2章  古代の戦争
    第3章  中世の戦争
    第4章  火薬革命
    第5章  グロチウスと国際法
    第6章  クラウセヴィッツの戦争論
    第7章  マハンの海戦論
    第8章  モルトケと参謀本部
    第9章  第一次世界大戦とリデル・ハート
    第10章  第二次世界大戦と核兵器
    第11章  奇妙な日本軍
    第12章  テロと未来の戦争

    <内容>
    本格的な戦争論だそうだ。なるほどというところが多かったが。聖書の抜粋(古代の戦争)とかもう少しうまく書いてほしかったな。

  • 戦争の定義やルールを知る初心者向けの書。
    講義内容のまとめなので、戦争というのは何かを知るのに丁度良いが、題名の「社会学」と言うほどでもない気がする。

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著者プロフィール

1948年神奈川県生まれ。社会学者。東京工業大学名誉教授。1977年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学後、1989~2013年東京工業大学に勤務。『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『こんなに困った北朝鮮』(メタローグ)、『戦争の社会学』(光文社新書)、『丸山眞男の憂鬱』(講談社選書メチエ)など著書多数。共著に『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書、新書大賞2012を受賞)など。

「2019年 『4行でわかる世界の文明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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