給食費未納 子どもの貧困と食生活格差 (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334039455

感想・レビュー・書評

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  • 給食費が払えるのに払わないというのは、本当なのか。たとえそうだとしても、払わないのなら食べさせないと子供を脅すのは、親の責任を子供に転嫁するやり方でしかない。生活保護や就学援助を申請していないからといって支払い能力があると考えるのは短絡的で早計。寧ろ滞納を続ける家庭は子供が育つ環境として何らかのリスクがあるからであり、福祉による支援が必要なシグナルと捉えなければならない。国民健康保険の滞納率が約10%なのに対して給食費の未納率はわずか0.9%。他の支出すべき費目よりも最優先で収められる費目となっている。年間収入が100万円未満のひとり親世帯でも生活保護を利用しているのは約3割。就学援助制度にいたっては制度そのものを知らない世帯が大半。本来対象となるべき低い所得層の人ほど制度についての情報が伝わっていない。給食費未納の保護者への対策として、就学援助制度の活用を推奨することが挙げられるが、行政の支援が申請主義の場合、しばしば保護されるべき世帯が保護されないという実態にある。行政の積極的なアウトリーチが必要となってくる。そもそも学校給食は、子供の貧困対策として発展してきたもの。子供につらい思いをさせないのが大事なこと。給食こそ、最もお金をかけるべき優先順位が高い事業であることを忘れてはならない。

  • ◾️公共サービスとしての給食
    以前から、なぜ給食費は個別聴取なのだろうか?と考えていた。
    税金でも良いのではないかと考えていた。
    そこにきて"給食費未納問題"が表面化し、子供の貧困・見えない貧困問題がクローズアップされた。
    また、比較的裕福な親も給食費を納めないという問題も散見された。
    ◾️本書概要
    本書は、その給食費未納問題を様々な視点から分析し、"給食"という公共サービスの"あり方"を模索するない様になっている。
    事は単純ではないというのがよくわかる良著です。

  • 給食費の未納対策の具体的な手法を期待していたが、公費による完全給食の実施を求めるような内容であり、期待外れな内容であった。

  • 給食と予防接種は無料化、さらには教育費は無料化されるべきだんだと思う。
    給食は戦前から始まり、脱脂粉乳から主食、副菜と増えて行った。趣旨は貧困家庭の救済だが、貧困家庭の子供たちに負い目を感じさせないような、現場の教員の配慮も併せて現在に至っている。
    給食費未納は一時、支払いを拒否する一部の保護者がいるとのことで話題になったが、給食費未納はすでに家賃やライフラインの未納を伴っていることも多く、家庭の経済的な危険のサインとなっていることがむしろ問題だ。
    給食は社会が子供たちに与える、静かな温かな思いやりが形となったものなのだ。
    自分の子供時代に給食があったこと、食の不安を感じなかったことに今更だが非常に感謝の気持ちを持った。この気持ちを誰に伝えたらいいのかわからないのだが。

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