効かない健康食品 危ない自然・天然 (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334039912

感想・レビュー・書評

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  • 1.著者の講演が面白いと感じたので、読むことにしました。
    最近、食品に関する間違った話題が増えすぎてしまったことに不安を感じたので読むことにしました。

    2.「○○に効く!」といった謳い文句を大々的に掲げ、利益を上げていく企業が数多く存在します。消費者は企業のトリックを見抜けず、根拠がない偽物を掴まされることが多々あります。本書では科学的な立場から、根拠がないものを指摘し、なぜ、トリックに惑わされてしまうのか、どのような事件に発展したのかを述べています。
    ただ、本書では、企業の隠ぺいを暴くだけが問題ではなく、消費者にとって、騙されない為にはどうすればいいのかを考えようということが目的です。情報過剰社会を迎え、考える機会がなくなってきた消費者はもう一度、自分たちが本当に考えて食事をしているのかを見直すきっかけとなる本です。

    3.神経質な消費者ほど企業の罠に引っ掛かりやすいと思うことがあります。「あれもこれも食べちゃダメ」と制限を増やせば増やすほど、自分を苦しめることになります。また、そうなった場合、栄養バランスが偏り、逆に不健康になるという悪循環になっています。本書でも言う通り、食品にはゼロリスクは存在しません。体に無害なものはなく、何かしらのリスクは常に存在します。よって、この考え方を踏まえて食事をしなければ、ストレスが溜まって、病気になる確率が上がるだけです。
    私の立場としては、「色々なものを色々な調理方法で食べてみる」です。私はバランスを重視しているので、明らかに悪いお菓子や清涼飲料水は別として、野菜、肉、果物、魚などは気にせず食べたほうが健康的だと思いました。

  • 題名的に偏った内容かと思ったが、意外と本質的でまともなことがかいてあった。
    メディアが流す情報は取捨選択してバイアスをかけられていることに我々はもっと意識的になるべきで、情報を信じ込むのではなく自分で調べることは食に関わることに限らず重要。

  • バランスの取れた食事を週、月単位でする事に勝るものなし

  • NHSが役にたった。あとはたいしたことない

  • 日頃気になっていたことを海外も含め様々な事例から解説してくれていて、自分は間違ってないと思えてよかったです。自然や天然が良いという思い込みを持っている人の方が多いし、普通に検索したのでは正しい情報にたどり着けません。おかしいと思ってもその場の雰囲気を壊さないために話を合わせてしまう自分がいます。

  • 食品にかかわらず、エビデンスに基づいた冷静な判断をするよう促してくれます。非常に読みやすく内容は目から鱗なことばかりです。和食が健康に良いことも、実は論文等な数も少なく学術的根拠は乏しいようです。食品に限って言えば、サプリ等に頼らずバランスの良い食事をとることが大切と凡庸な結論にたどり着きます。

  • これは読んでおくと、日頃の色々な場面でクールに対応できそうないい本。
    松永さんのスタンスは痛快でとてもいい。

  • メディア・デバイスがとにかく興味深く
    面白い本だったので。
    それでも騙されたいwサプリは好きです。

  •  健康食品に関する売らんかなのステマ本は数々あるが、最近はこういうちょっと待てという啓発本もいくつか出されている。著者の松永さんはネットなどで正しい情報を発信し続けている第一人者。似た本を前にも読んだが、とりあげられる商品は変わっても中身は大同小異。いつまでたってもろくでもない健康食品がはびこっている状況は変わっていないということか。というわけで目新しいことはなく、ぼく自身が関連業界にいるからということもあるかもしれないけれど、予想を超える内容もない。では一般の消費者が読んだら目からウロコかといったら、実はたいていの人はこのくらいのことはとっくに気づいているのではという気もする。ならなんで怪しげな食品が売れるのか。これはもう確信犯ではないか。どうせ効かないけれど効いたらもうけもの、宝くじを買う心理と同じだ。懐に余裕のある人が自己責任で何を買おうと自由で、傍から四の五のいうのは野暮なのかも。

  • 「メディア・バイアス」も良書だったが、本書も良い。
    サプリ不要、スーパーフード・意識高い系の否定、自然・国産の妄信の戒め。採り上げる題材が日本で話題・問題となっているものだし、要約を冒頭につける構成もこういった啓蒙書には大変有難い。巻末「健康ニュースの読み解き方」はチェックリストとしてSNSで語る際のテンプレにすべき。

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