うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334039981

感想・レビュー・書評

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  • フェリチン 内部に鉄を蓄えることができる蛋白
    ヘモグロビンが正常でもフェリチンが低下していれば、鉄の貯金が減っていることになり、鉄不足の症状が出ます

    ヘモグロビン正常 フェリチン低下 潜在性鉄欠乏症

    普段使うお金をヘモグロビン、貯金分をフェリチン

    欧米を中心とした50カ国以上 小麦粉にあらかじめ鉄が添加されている 1940年代鉄欠乏性貧血が多く発症していた

    赤血球の合成以外の鉄の役割
     神経伝達物質であるセロトニン、ドーパミン作成の際の補因子
     有毒の活性酸素から身を守るスカベンジャーであるカタラーゼには鉄が必須
     ミトコンドリア膜にある電子伝達系には鉄が必須


    フェリチン30以下MCV 90fm以下は顕著な鉄不足

    フェリチンは月5-10ペースで上昇

    フェリチンが極端に低すぎる場合には、はじめは鉄剤も抗うつ薬も効きにくい

    フェロケル キレート鉄のサプリメント 鉄イオンをアミノ酸(グリシン2分子)が取り囲んでいる。ムカムカして飲めないということはない

    フェリチン 10以下は鉄剤+フェロケル

    子どもの場合はフェリチンは1ヶ月で10前後上昇するため、鉄剤の投与の目安は6ヶ月前後

    清涼飲料水は飲まない、なるべくおかずを先に食べ、ご飯は後にする 
    ご飯のおかわりはなるべくやめて、おかずのおかわりをしよう

    初診時に鉄が低い場合、鉄剤を投与し3ヶ月後に再検査 月経がない場合つき10フェリチンが上昇

    25-50歳の場合は月5も上昇すればよいほう

    あとは半年おき
    目標はフェリチン100
    ビタミンCを同時に摂取すると、鉄の吸収率は上がる

    健康の人の体の中 鉄3-4g 2/3 ヘモグロビンと結合した状態のヘム鉄 残りの1/3 フェリチンなどの貯蔵鉄

    食事中の鉄は三価鉄 多くは消化管で還元されて二価鉄となり 十二指腸から吸収されて、毛細血管に入り、そこでトランスフェリンというタンパク質と結合。トランスフェリンは血液中で鉄を運ぶためのタンパク質

    一部の鉄はトランスフェリンに運ばれて赤芽球に取り込まれる
    残りの鉄は肝臓や脾臓に運ばれて、フェリチンとして蓄えられる

    鉄は反応性が高いので、二価鉄や三価鉄といった遊離イオンの状態では放置されていません。多くはトランスフェリンと結合
    遊離鉄イオンそのものには毒性があるが、タンパク質と結合していれば毒性はない

    鉄の過剰 遊離した鉄イオンの過剰とタンパク質と結合したフェリチンの異常高値にわけられる

    フェジンの静注はタンパク質の結合していない遊離した鉄イオンをそのまま血中に投与

    遊離鉄イオンが過剰になると、酸素と反応してフェントン反応を引き起こす ヒドロキシラジカル 猛毒

    鉄剤の経口投与による遊離鉄イオンの過剰は理論的にはありえない。

    欧米ではフェリチンが100以下が鉄不足の診断

    三価鉄は二価鉄に比べて水への溶解度が格段に小さいため、沈殿する

    電子の受け渡しサイクルは、無限に繰り返すことが可能 酸素を運んで二酸化炭素を回収するという呼吸に役立つ

    鉄がユニークなのは、鉄の原子価が二価でも三価でも、化合物はほとんど同じ立体構造をとうことです。

    女性の糖質制限がうまくいかないことが多い理由 鉄蛋白が足りない

    食品に多く含まれる鉄には、肉や魚介などの動物蛋白に含まれるヘム鉄と、野菜や穀類に含まれる非ヘム鉄がある
    ヘム鉄は、肉魚などの動物性食品に含まれ、なかでもレバー、牛肉、カツオやマグロといった赤身の魚などに多く含まれています
    非ヘム鉄は、ほうれん草や小松菜などの野菜、穀類、プルーンなどの果物、ひじきなどに含まれている

    植物性の非ヘム鉄の吸収率は1-5%、動物性のヘム鉄の吸収率は10-20%

    現代の質的な栄養失調 糖質過多+タンパク不足+ミネラル不足+

    エネルギー代謝 
     解糖系(嫌気性解糖) グルコース一分子からATP2個
     好気性代謝 ミトコンドリアにおけるクエン酸回路+電子伝達系
      解糖系によって得られたピルビン酸は、ミトコンドリアに入り、アセチルCoAという化合物となりクエン酸回路に入る
      ピルビン酸がアセチルCoAに代わるときに必要な補酵素が ビタミンB1、B2,ナイアシン(B3)、パントテン酸(B5)
      クエン酸回路が一回転でATP2つ
      電子伝達系 酸素を使う好気性代謝 鉄が必要 クエン酸回路と電子伝達系でATPが36個

      脂肪酸からアセチルCoAが作られ、ミトコンドリアのクエン酸回路に入る
      炭素数が16のパルミチン酸の場合、クエン酸回路+電子伝達系でATP129個できる
      グルコースが枯渇していると、肝臓では脂肪酸からできたアセチルCoAの一部はケトン体の合成にまわる

    糖質過多の場合、ピルビン酸をアセチルCoAにする際に必要なビタミンB群が不足で変換できない ATPができない
    糖質過剰になり、ビタミン類が不足すると、クエン酸回路以降が回らなくなるため、代謝が嫌気性解糖に傾き、加速度的にATP不足になる

    ビタミン不足や鉄不足などがあってATP不足になると、効率は悪くても何とか解糖系(嫌気性解糖)のほうだけでも回そうとしますから、甘いものがやめられなくなります。

    鉄はほぼすべての生物に必須な元素ですが、とくにミトコンドリアの働きを活性化するためには不可欠です

    ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体 ピルビン酸をアセチルCoAにかえる3つの酵素の複合体 このかたちは」ひとにより異なる
    確率的親和力 親和力の低い人にはビタミンB1

    ビタミンB1 ビタミンB50コンプレックス、ベンフォチアミン

  • 題名により「うつ」の印象が強まっているので、私には関係ない、と言って手に取らない方が多いのではないかと思われるが、すべての女性、そして医者はもちろんトレーナーなど人の健康に携わる全ての人に一度は読んで頂きたい本である。
    というのも、本書は「うつ」の改善をもとに「分子栄養学」の重要性を明らかにし、また現状の医学業界・人々の健康に関する認識の問題を的確に指摘しているからだ。
    本書を読むことで、必ずやあなたの健康認識は変化し、健康を維持しつつ今後の「長寿の時代」を迎えられることであろう。

  • Momoyoさんがyoutubeでおススメしていた一冊。
    鉄不足がうつの原因?
    読んでみたい

  • 自分は30歳代半ばですが、明らかに20代と比べて疲れやすくなっています。
    その理由の一つが、本書を読んで、氷解しました。

    「自律神経も筋肉と同じように発揮できるパワーの上限は決まっている。
    そして、年齢と共に低下していく」

    残酷なことです。
    自律神経のパワーは、年齢と共に落ちていく。。。
    上がることはなく、下がり方を小さくすることはできる。。。

    自律神経のパワーは、20代の比べてれば30代は2割ほど落ちます。
    40代になれば半分ほどになり、50代になれば40%ほどになります。

    これは、筋肉の落ち方よりも高い。
    こういう数字を見るだけでも、客観的に、
    今の疲れがわかります(ちょっと気が楽になりました)。

    つまり、20代と同じ疲れなら、
    30代では1.26倍(約30%増し)→10代比較で1.55倍
    40代では1.87倍(約90%増し)→ 2.3倍
    50代では2.6倍(約270%増し)→ 3.2倍
    ということになります。

    通りで、以前よりも疲れるわけです。
    自律神経のパワーが年齢と共に落ちるからです。
    つまり、カラダのあらゆる器官の能力が年齢と共に落ちるわけです。
    客観的な数字で把握すると、かなり納得できました。

    30代の自分なら、何かやっても、
    20代の1.3倍疲れやすい。

    ということは、
    ①やることを、以前よりも少なくする(重要なことを優先してやる)。
    ②それか知恵と知識を使い効率化をはかり7割ぐらいの力で、できるようにする。
    この方法が、合理的な妥当策かなと、、、(とは、言っても、そうは言ってられませんが、、、)

    一番いけないのは、無理をすることでしょう。
    疲れは、個人のやる気、云々で、どうすることもできません。
    自律神経というのは、カラダの全てのシステムをつかさどる総体です。

    10代にも、20代にも、もう絶対戻ることはできません。
    疲労基準を、過去に戻すことはできません。
    出来ることは、2点です。

    ①脳に負担をかけ過ぎない
    ②休む

    これ、今の、日本社会で本当に可能でしょうか?
    頑張ることを当たり前で、成果を出すのが、
    必須の社会になっていますが、その代償は、確実に脳疲労です。
    つまり、自律神経の活動量の限界を超えて、フルに頑張っている状態が、
    恒常化しています。

    すみません、脳疲労が半端ないので、
    しばらく休みますと言えば、みんな、脳疲労だから、
    我慢しろ、で終わりです。
    というか、言った時点で終了でしょう。

    現実的には、仕事の効率化は、
    徹底的に考えて、実行することが得策でしょうけど、
    それには、周囲とのコンセンサスが必須になると思います。
    また、組織のトップが、率先して、脳疲労を軽減する各種対策を、
    構じる必要があるでしょう。

  • 日本人は鉄不足だから、不機嫌で精神を病んでるんだと思う。いずれにせよ、質的栄養不足や、栄養補給で精神病治療にも有効というのは素晴らしい。医者は栄養学勉強してない。ダメだろ、それ。まず質的栄養を満たせば薬も減るだろう。タンパク質と鉄。カロリー制限は糖質のみ。動物性油はgood。

  • うつと診断されなくても、
    なんだか調子悪い、気分が良くないなど誰にでもあると思う。
    その不調の原因に、日本人女性のほとんどが鉄不足であると断言する潔さ。
    鉄過剰は通常起きない、医師にも問題がある、サプリメントは摂るべき、
    などと著者の論点がしっかりしていた。

    ただ同じような症例が多すぎて、飽きてしまう。
    鉄分の効果を知るためには必要な症例とはいえ。

  • 藤川徳美

  • 東2法経図・開架 B1/10/893/K

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