- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334041052
作品紹介・あらすじ
太平洋戦争において"無敵"の名をほしいままにした日本海軍の名戦闘機・零戦-。敵をして「ゼロとはぜったいに一対一の戦闘をするな」とまでいわせた名機の秘密は、数グラムの無駄まで省いた極限の軽量設計による高性能と、「パイロットの気持ちにぴたりと応える」(故源田実氏)類いまれな操縦性の両立にあった。零戦の主任設計者が、当時の資料をもとに執筆した本書は、零戦誕生までの開発秘話と、その栄光と悲劇の原因を明らかにする。それは、今日に続く「日本の技術」の一つの頂点を記した貴重な技術史の記録である。
感想・レビュー・書評
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設計者の魂を感じました。しかし、優秀すぎるであるが故の苦難は、計り知れないものなんでしょう。当時の事情、たゆまぬ改良があったとはいえ戦時下にありながら6年間、一線級であり続けたのは、まさに神がかりとしか言いようがありませんね。神XXXなんて言葉は巷に溢れてますが、あまり容易く使えませんね。要求仕様をもとに様々な条件で操縦者の手足になるよう考えられて設計されたことには、技術者の端くれとして感銘を受けました。
戦闘機でない製品をもっと設計していただきたかった気がしています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「風立ちぬ」「永遠の0」を経て、手に取った。
どのような思いや過程で零戦が生み出されたかの詳細を読む中で、技術者魂・ものづくり精神というのだろうか、堀越二郎の熱い思いや優秀さがひしひしと感じられた。
同じ名前で、つい最近出版されたものもあることを今更知る・・・。そちらを読めば良かったな。 -
2004年2月2日