小説の言葉尻をとらえてみた (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334043162

感想・レビュー・書評

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  • 言葉は生き物で、小説は時代を写す鏡。

    国語辞典編纂者の著書が小説、しかも最近の本の中から、移りゆく言葉の用例採集をいていく。後書きに曰く、『物語を楽しむための小説の中で「ことばを発見する」という楽しみ』が伝わってくる。

    よく「誤用」とされる語句があるが、著書は単に誤用と決めつけることなく、これは言葉の変化であると、古い小説や新聞などと併用して調べ、解説していく。作家の愛用句や斬新な表現が今後辞書に載っていく可能性など、考察の方向も様々。

    言葉好き、辞書好きならワクワクできると思う。

  • 辞書の用例を採集しながら、小説の気になった言葉を掘り下げていく。小説の読み方としても、日本語解説としても、異色。面白かった。
    安易に「誤用」と言わないスタンスがいい。聞きなれない言葉が、実は昔よく使われていたり。何気ない言葉が、実は新しいものだったり。奥が深い。
    比較的新しい小説で、既読の作品が多いのもうれしかった。

  • 著者が物語の世界に入っている設定が受け付けなかった。

  • 「小説の言葉尻をとらえてみた」は現代の小説十数作品から、現代的な使い方の単語を抜き出し、単語の成り立ちや歴史を紹介する本です。

  • 小説を、小説の中で使われる言葉について、辞書的に、過去の用例的に、方言的に、色々な方面から考えながら読んでみた本。

    その視点は確かになかったなぁとふんふんと読んだ。


    余談だけど、本を読む時に手近に辞書を置いておきたい派なんだけど、出先では流石に出来ない悩みを抱えていたのだが、さくさくと辞書アプリを引いている著者を見て、そんな手が……となった。

  • 小説の中には辞書の専門家が気にする言葉がたくさんある。

  •  読んだことのある作品や気になる作家さんのところを中心に飛ばし読み。

  • (2018/4/14読了)
    タイトルから軽い感じの本なのかなと思ってたけど、かなり真面目な本でした。たしかに、作者が言葉の専門家だからね。
    読んだ本も何冊かある。流し読みしてるのか、そのまま受け入れているのでしょう。私はそこには引っかからなかった。改めて、根源や成り立ち、変化を知るとなかなか面白いね。
    本として成立させるために、作品の中に入り込む形をとっているのが、私にはウザく感じた。この、ウザくも作者に聞かれたら何か言われそう。

    (内容)
    筋を追っていくだけが小説の楽しみ方ではない。そこで語られた日本語に注目すると、作者が必ずしも意図しない部分で、読者は、ことばの思いがけない面白さに気づくだろう。『三省堂国語辞典』編集委員である著者のガイドによって、物語の世界を旅し、そこに隠れている珍しい日本語、興味深い日本語を「用例採集」してみよう。エンタメ、ホラー、時代物、ライトノベル…。「旅先」となる物語のジャンルはさまざまだ。それらの物語世界に暮らす登場人物や、語り手の何気ない一言を味わいながら、辞書編纂者の目で謎を見出し、解き明かしていく。ことば尻を捉えているようでありながら、次第に読者をことばの魅力の中へと引き込む、異色の小説探検。

    (目次)
    プロローグ
    第1章 桐島、部活やめるってよ(朝井リョウ)
    第2章 風が強く吹いている(三浦しをん)
    第3章 残穢(小野不由美)
    第4章 オレたちバブル入行組(池井戸潤)
    第5章 チッチと子(石田衣良)
    第6章 桜ほうさら(宮部みゆき)
    第7章 横道世之介(吉田修一)
    第8章 猫を抱いて象と泳ぐ(小川洋子)
    第9章 マチネの終わりに(平野啓一郎)
    第10章 俺の妹がこんなに可愛いわけがない(伏見つかさ)
    第11章 八日目の蟬(角田光代)
    第12章 阪急電車(有川浩)
    第13章 グラスホッパー(伊坂幸太郎)
    第14章 ギケイキ 千年の流転(町田康)
    第15章 チョコレートコスモス(恩田陸)
    エピローグ

  • 語彙は変遷する、簡略化へと。

  • 「で」の使い方に大共感。て、この言い方メモされそうw引っかかる事無くはなかったけどねー 内容重視で無視だったかなw ツイッターアカウントフォローしちゃいました☆

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プロフィール

日本語学者、辞書編纂者、『三省堂国語辞典』編集委員

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