追及力 権力の暴走を食い止める (光文社新書)

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334043308

感想・レビュー・書評

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  • 望月と森の対談。森はネットを常に見ていて他の誰よりも情報が早いし、追及すべき情報や答弁者の態度はピンとくるんだとか。
    森友加計は追及してもまだ真実が出てこないが、少なくとも続くお友達案件の抑止力になったのは間違いない。国会質問の舞台裏も描かれるが、野党はもっと共産党のチーム力を見習うべき。疑惑追及を政策質問のような形式でやってしまっている

  • 東京新聞の望月衣塑子と国会議員の森ゆうこによる対談。

    反権力の記者と野党議員の立場で、どちらも権力に対峙する立場の意見として面白かった。

  • 追及というと、ちょっとおっかないイメージ。でもこの二人がやっていることは、普通に考えたらおかしいことを、そのまま直截に問うているだけ。国が国民を欺くというモリカケの大問題。とりあえず最初は出まかせを言っておいて、バレたらそのとき謝ればいいや的対応。先日、また新たな不適切発言・不祥事が明るみになって、またとりあえず謝って辞職して、そんなことの繰り返し。本書でも書かれているけど、上が辞めんとこの体質は変わらん。いつまでのさばるんだろ? だからこそ、この二人のような人たちには徹底的に追及してもらって、辞めさせるまで止めないでもらいたい。陰ながらの応援しかできないけど。

  • 312.1

  • 森ゆうこさん、相変わらず嘘のないストレートな発言。立場により慮るところがそれぞれあるというのはなるほどそうか、と。二人の人間観察力が面白い。

  • 追及力とは、問題の本質を見極める能力であり、権力者と対峙して諦めずに同じことを問い続ける粘り強さ。(望月衣塑子)追及力は政治家や記者だけのものではない。間違っていることを見つけたら勇気を出して声を発しなければなりません。最初は孤独との戦いとなる。孤独に勝ち間違いを正すにはシンプルにストレートに核心を突く力が必要になる。(森ゆうこ)

  • 東2法経図・開架 B1/10/924/K

  • 東京新聞記者で、森友・加計問題を取材。官邸会見で返答をはぐらかす菅官房長官に「納得いく回答が得られないから何度も同じ質問をしている」と詰め寄ったことで一躍有名になった。森ゆうこは元自由党議員。小沢一郎氏が巻き込まれた陸山会をめぐる事件で真相を解明するために奔走した人。

    中身は二人の対談という形式で読み進めるものです。主に安倍政権の権力の使い方に疑問を投げかける内容。加計問題については、政府がしらを切ると、ないと言われていた文書が出てくる・・・ということが繰り返し行われている状況で、まだまだなにか出そうですが、その一方で、「まだ追及しているの?」という人もいるとのこと。

    もういいやん

    と思うこともありますが、この問題は単なる税金の無駄使いにとどまらず、安部氏と仲良くすることが得、権力を監視すべき国民やその技量を持ちうるジャーナリストの排除、正しい情報の隠蔽=正しい政治家を選ぶことができないという弊害、などなど、芋づる式であるべき姿がゆがめられて行く問題をはらんでいると指摘しています。

    かのスノーデンも、国民が選ぶ政治家の正しい情報が不足している状況での国民投票は大いに問題があると言っています。

    周囲のパッシングを受けながらも、背後にある大きな問題を見据えて追求を続ける2人の力づよい行動力には期待しつつ、ジャーナリストでなくてもいけてない政治にはノーをつきつけることができることを再認識。

  • 安倍政権を新聞記者として追及する望月衣塑子さん、国会で追及する森ゆうこさん、二人の女性による対論。
    同じ視線で現状を憂いている立場だけに共感しますが、ちょうど二人の間にはさまれている世代の男性だけに、もっとしっかりしないといけないと思います。

  • 官邸会見で官房長官の追及を続ける東京新聞社会部記者
    国会で森友・加計問題の追及、詩織さん事件の真相解明を続ける自由党参議院議員

    一強多弱で暴走する権力の問題点、それを許している野党やジャーナリズムのあり方を、信念をつらぬき追及し続ける2人による対談で明らかにする

    《追及力の根源は「パッション(情熱)」なのかもしれません。》望月
    《「追及力」は政治家や記者だけのものではありません。》森

    カバー写真、インパクト大

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著者プロフィール

1975年、東京都生まれ。東京新聞社会部記者。著書に『権力と新聞の大問題』(集英社)など。2017年、平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞

「2018年 『しゃべり尽くそう! 私たちの新フェミニズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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