もしかして、私、大人のADHD? 認知行動療法で「生きづらさ」を解決する (光文社新書)
- 光文社 (2018年9月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334043698
感想・レビュー・書評
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やりたくないことの「先送り」、なくしものや忘れ物の「うっかりミス」など、ADHDの特性は程度の差こそあれ誰にでも起こりうる。様々なうまくいかないことへの対処法が、分かりやすく書かれている。
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朝日新聞の連載で著者の事を知り、本書を読んだ。
障害枠での就労を考えている人には、合理的配慮のありかたについて書かれた部分が参考になるかも知れない。 -
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そういう人がいるってことを知りたくて読んだんだが、もしかして大概俺もそうなのかと気付く。
少なくても子供の頃はそうだったし、境界性パーソナリティという意味では、かなり当てはまる気がした。
長期休みの宿題なんかやったことないし、今でも期限の決められた仕事、締め切りの前日にならないと手がつけられないし、レジに大量の買い物持ち込んだ親父の後ろに着いてしまった瞬間になんか言ってるし。
この本は、AHHDってこんなもんですよというより、その自覚がある人に、こうして行きましょうよと語りかけてくれる入口になる本。 -
私自身はADHDの診断を受けていないし、おそらく今後も診断が下りないが、ADHDの特性がありそうだと思っていて、困りごとを抱えている。ネットなどで情報を得てきたが、この本でかなり理解を深められて、今後も助けになりそう。
ADHDの特性と困りごとの事例の説明はとてもわかりやすく、当事者だけでなく周囲にADHDの方がいる、という方にもおすすめしたい。例えば、「先延ばし」はADHDの人がよくやってしまう、というのはネットでもよく見る話だが、ADHDの特性がどのように「先延ばし」に繋がるのかが丁寧に説明されている。
具体的な対策案も載っている(既に知っているものが多かったが)ので、大人のADHDかも?と思った時に手にする1冊としてとても良いと思った。 -
自分かと思うようなケースばかりが紹介されていて驚いた。ADHDかどうなのか微妙、分かったところで原因も治療も効果あるのかな...と考えていた。しかし読んでみてADHDではなくても少なくともADHDタイプであることは間違いないと分かったし、認知行動療法で困り事が改善した事例に勇気をもらえた。子供のADHDにどう対応するかも書いてある。
具体的に「○○すればよい」と書かれている部分が短く感じたが、治療は一人で本を読むだけで出来るものではなく、個人に合わせる必要もあるため仕方ないかもしれない。しかし、治療の大前提である「ADHDの認知」については非常に分かりやすく書かれていて、改善に向けて自分で次の行動を起こす大きなキッカケになった。できることなら筆者様のプログラムに参加してみたい。 -
この本を手に取るような人は「自分もそうじゃないか?」という“大人”が大半のはず。
それもある程度はADHDがどんなものか調べた人ではないか。
そんな人なら内容は難しくないし、
“大人”だから自分自身のことを見つめなおせるはず。
そのうえで治療の第一歩を踏み出したり、焦らなくてもいいと思える本だと思う。
症状で分類したうえでそれぞれの対処も書かれていて、
特に次の「うまく生活していくための原則」は重要。
●自分の特性を受け入れる
●その人に合った対処法
●「普通」になることを目指さない
気になったのは「成人ADHDの治療研究の参加者が7~8割が女性だった」という点。
また、文化的側面から「多動」「衝動」の捉え方が違うという部分も興味深かった。 -
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アスペ系には困りごとがちょっと合わないけど、スモールステップでこなしていくのとか、先延ばしにする対応策は参考になりました。
ADHD系の人には、かなり参考になるのでは。 -
ADHDと言うと子供だけのものと思っていましたが、大人でもなりうるし、むしろ保護者や観察者がいない場合が多いことを考えるとこちらの方がより深刻に感じました。
「部屋が片付かない」「ひとつのことに集中できない」「時間の管理が苦手」などひとつひとつは誰にでも起こりうることかもしれないけど、それが結び付いてくる怖さは何となく想像できます。
目の前にある報酬ばかりに気を取られて、先のことに我慢が出来なくなることが根本の理由と言う。ADHDの症状に限らず、時間の管理が苦手なひとなどの個々の事象にも役立つ一冊だと思います。