死にゆく人の心に寄りそう 医療と宗教の間のケア (光文社新書)

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  • 光文社
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感想 : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334043919

感想・レビュー・書評

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  • 人が自然に死んでいく姿をかたっていましたね。そうなんだと、すごくためになりました。
    当時はつらかったのでしょうね・・・・・

  • 八尾市立図書館で借りているタイトルの本を今日は、府立図書館で読みました。
    内容ですが、
    まえがき
    第1章 死に向かうとき、体と心はどう変わるのか
     1死にゆく人の体と心に起こること
     2大切な人の死に直面した人の心に起こること
     3在宅で亡くなったあとにすること
    第2章 看護師の私が僧侶になったけ
     1「これ以上、治療を続けたくない」と夫に言われたとき
     2在宅で死ぬことを選んだ夫との2年間
     3在宅で看取りに必要な環境
     4「僧侶になろう」と思った日
    第3章 死にゆく人の心に寄り添う
     1剃髪したら、患者さんが語り出した
     2僧侶として、死にゆく人と向き合う
     3現代の惑いに対処する「養老指南塾」
    第4章 生きていく人の心に寄り添う
     1医療だけでもだけでも宗教だけでも足りないものがある
     2一人であることを見つめる
    第5章 医療と宗教が交わる場
     1古来、僧侶は医療者だった
     2ホスピス(緩和ケア病院・病棟)とスピリチャル・ペイン
     3僧侶が心のケアを担う台湾の看取り事情
    あとがき
     著者が体験し、感じたことが素直にスラスラと書かれていてまことに読みやすい本でした(感謝)。
     死と生、誰もが避けて通れないことですが、とっても参考になることが爽やかに書かれていました。
     

  • 看護師をされていた著者が、自宅で夫を看取った経験から僧侶となり得たもの、死に向かうときの心身の変化や、日本ではあらたな取り組みである臨床宗教師について、書かれた本です。

    「今は昔と違って死が身近でなく、経験値がありません」(まえがきより引用)

    かくいう私も、病院での看取りしか経験がありません。
    患者さんというか、天寿を全うしようとしていう方が病院に運ばれてしまえば、“治療”せざるを得ません。
    なぜなら病院は、そういう場所だからです。

    病気でもなく、ただ自然の流れとして食が細くなり、眠りが多くなっていく方に対して、食事を食べさせようとしたり、点滴や胃ろうを作ること…不自然でしかないのですが、病院にいる以上は、そうした流れに乗らざるを得ないのです。
    心では違和感を感じながらも、病院で働く私は、その流れに乗っていました。
    本書を読んで、なぜ老衰のような状態でも、病院に搬送されてまうのか、謎が解けました。

    核家族が多くなったいま、わたしたちは日々の暮らしのなかで“老”や“死”について経験することが、ほとんどありません。
    “死”を間近に経験することがなく育っていくことで、近しい人の死や自分もいずれ老い、死にゆく人であることをイメージできないまま、年を重ねてしまっています。

    そんな現代に生きるすべての世代の方に、オススメしたい1冊です。

  • 「なぜ死ぬのだろうか」「どれぐらい生きていられるのだろうか」「私の人生は何だったのだろうか」といった、答えのない問いをスピリチュアルペインと呼ぶのだそうだ。私の老母がよく言っているフレーズだ。どう対応したらよいのか。。。考えたい人にお勧めしたい一冊だ。

  • 誰にでも等しく公平に訪れる死というものに、正面から向き合う事は非常に大事な事です。看護師であり、僧侶でもある玉置さんが、死にゆく人、看取る人の心身に何が起こるのか、教えていただけます。
    超高齢化社会への到来が迫る今、QOD(クオリティ・オブ・デス)は大切だと思います。

  •  死のケアはついつい避けたくなる事柄だがいつかは直面しなければならないこと。

     それは自分自身の死、ということかもしれないし近親者の̪死という事かもしれない。

     著者はスピリチュアルなケアをしながら、本人と本人の死、そのあとの家族のグリーフケアまで担当する。これからの多死社会には必須の人だ。

     「アドバイスをせず、ひたすら相手の話を聞くこと」

     「ピンピンコロリも良いけれどそれは近しい人にお別れをする時間もないということ」

     など現場を踏んだ方でなければわからないことが多数盛り込まれていた。

     治療をして延命する人も、上手くいかず寿命を縮めるように亡くなる人もいる。「それを含めて天命、上の人のご意思」と。

     よく死ぬことはよく生きることが前提、というのもうなずけた。

  • 積読→今年1月ようやく読み始めてから、
    ずっと持ち歩いてた本。
    待ち時間用だったんだけど、つい携帯ばっかり見てたからね…

  • 管とコードにいっぱい繋がって死んでいった父を思い出す。長生きさせるだけが医療ではないと心から思う。細い細い血管に何度も点滴を刺す度に「これでいいのか?」と思う。今の医療システムでは在宅医療や看取りは家族の負担が大きすぎて実際には不可能な場合が多い。それでもこの人はやって見せてくれた。素晴らしい。ご主人が羨ましい。

  • いつか訪れるかもしれない在宅での家族の看取り方を知っておきたいと思って手に取った本だったが、まず著者の人生経験の豊富さに圧倒される思いだった。
    行動力を見習いたいし、過去の興味や行動が、未来の自分と結びついて今があるということが今後の自分の人生においても参考になりそうだ。

    看取るということについて、医療の知識がない私にも分かりやすく書かれていてとても参考になった。
    人生の着地態勢にある人によく起こる身体の変化を知ることができたので、必要以上に慌てたり取り乱すことのないよう構えていられるための手助けになりそうな一冊。

  • 死というものが身近でない今、看護師であり僧侶でもあり、また家族を自宅で看取った筆者の語りは抵抗なく理解しやすい文章。

    自分は今年初めて身近な死を経験し、そのときは戸惑うばかりだったので、臨床宗教師と関わっていればまた違っていたのかなと思う。

    これからの日本にあった、良い仕組みができればと願います。

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著者プロフィール

看護師・僧侶。東京都中野区生まれ。専修大学法学部卒業後、看護師、看護教員の免許を取得。
夫の“自然死”という死にざまがあまりに美しかったことから開眼し出家。高野山真言宗にて修行をつみ僧侶となる。
現在は、現役の看護師としてクリニックに勤めるかたわら、院外でのスピリチュアルケア活動を続けている。
著書に『まずは、あなたのコップを満たしましょう』(飛鳥新社)、『死にゆく人の心に寄りそう──医療と宗教の間のケア』(光文社新書)などがある。

「2023年 『スピリチュアルケアの現場で仏教ができること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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