- 光文社 (2019年2月15日発売)
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感想 : 16件
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784334043957
感想・レビュー・書評
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物理の世界は不思議過ぎて理解できないのだが、どれだけ不思議なのかについては大まかにでも理解したいと思って、物理本にチャレンジするのだがいつも途中で挫折することが多い。
だがこの本は、ブラックホールに焦点を絞っているので少しわかりやすかったので最後まで読むことができた。そもそもブラックホールって何?
物質とは時空の歪みであり、物質が重力崩壊を起こすとは、時空の縮みの速度が高速を越える場合には、光が脱出できなくなる。ブラックホールとは星が動的に崩壊して光が脱出できなくなる状況のことをいう ってわかりますか?
地球の重力から脱出するためには秒速11.2㎞を超える速度が必要なのですが、太陽の500倍の質量の星から脱出するためには高速を越える脱出速度が必要となります。したがって超大質量の星が重力崩壊を起こした場合には光も抜け出せないブラックホールが誕生することになるそうです。そしてそのブラックホールの真ん中では、時間が止まるというのです。
時空についての理解
相対性理論についての理解
量子力学についての理解
ここいら辺はどうしてもついていけない。
こんなことなら高校時代からもっと勉強しておけばよかったと思うのだけれど
今更遅いよね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新書にしては難しい
ほとんど頭に残らない -
ブラックホールと銀河の共進化など面白く読めた。Event Horizon Telescopeによるブラックホール・シャドウの観測は、出版後数か月で公表されているなどタイムリーでもある。
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ブラックホールの定義と種類:
ブラックホールは「重力で潰れてしまった天体らしい」と定義される。
「光さえ脱出できないらしい」「吸い込まれたら一巻の終わりといわれている」「できれば、出会いたくないものだ」といった特徴が挙げられている。
物理量によって、恒星質量ブラックホール、中間質量ブラックホール、超大質量ブラックホール、原初ブラックホールの4種類に分類される。
超大質量ブラックホールの存在と銀河との関係:
ほとんどの銀河の中心には超大質量ブラックホールが存在する。
私たちの天の川銀河の中心にも、太陽の400万倍の質量を持つ超大質量ブラックホールがある。
超大質量ブラックホールの質量と銀河の中心領域(バルジ)の恒星の総質量の間には、非常に良い相関関係「マゴリアン関係」があることがわかっている。これは、超大質量ブラックホールと銀河が「共進化」していることを示唆している。
「すべての銀河は中心領域に超大質量ブラックホールを持つ」というパラダイムシフトが起きている。
ブラックホールの形成と進化のシナリオ:
恒星質量ブラックホールは、太陽の8倍以上の質量を持つ大質量星が超新星爆発を起こした後に残る高密度のコア(中性子星)が、質量が太陽の3倍を超えると重力崩壊を起こして形成される。
超大質量ブラックホールの形成については、いくつかのシナリオが提案されている。
ガス降着説: 中心領域のガスがブラックホールに落ち込み、質量を増やしていくという説。
天体との合体説: 恒星などの天体がブラックホールに合体していくという説。
銀河合体説: 銀河同士の合体によって、それぞれの中心にある超大質量ブラックホールも合体し、質量が増加していくという説。これが最も有力なシナリオと考えられている。銀河の合体は、中心領域のガスをかき乱し、激しい星形成(スターバースト)を引き起こすことも示されている。
中間質量ブラックホールや原初ブラックホールについては、まだよくわかっていない。
ブラックホールの熱力学:
ブラックホールにも熱力学の概念を当てはめることができるという。
ブラックホールの表面積はエントロピーのような役割を果たし、増加するか減少することはないという「表面積法則」が成り立つ。
ホーキング放射により、ブラックホールは温度を持ち、質量が小さくなると温度が高くなる。しかし、宇宙のブラックホールでは温度は無視できるほど低い。
宇宙の未来とブラックホール:
宇宙は膨張を続けており、銀河は互いに遠ざかっていく。
約50億年後には、天の川銀河とアンドロメダ銀河が合体し、一つの巨大な銀河になる。
遠い未来の宇宙では、恒星は燃え尽き、ブラックホールや中性子星が残る。
最終的に、超大質量ブラックホールもホーキング放射によって蒸発し、宇宙から物質がなくなる「熱的死」を迎える可能性がある。 -
ブラックホールって何なん?
という興味で読みましたが、相対性理論とか恒星の質量、重力やら何やら、、、難し過ぎて無理でした。 -
(借.新宿区立図書館)
どうも最近の宇宙(論)関係は難しくなっている。いや昔からそうなのだけどさらに。まあ、つまりそれだけ研究が進んで凡人には簡単に理解しがたくなっているということ。この新書版も私には大まかなところしか理解できない。それでもブラックホールについて、それが特殊なものではなく宇宙の歴史とのかかわりが深いと考えられるようになったということは分かった。人間ってすごいことまで観測し考えられるんだ。(としか言えないところが情けないのだが…)
なお、この本が刊行されたのが2019年2月。その巻末に書かれた「ブラックホールを直接見る」ことの予測が既に直後の2019年4月に実現されている。 -
興味関心を引くタイトルから手に取ってみたのだが、新書にしてこの難しさ!?と困惑するレベル。細部にはこだわらず、斜め読み。大学の講義を思い出す。
宇宙の未来、ブラックホールを含めた宇宙がどのような結末、終焉を迎えるか、というくだりは興味を引かれた。決してこの目で見ることは出来ないが。 -
ブラックホール撮影成功! 宇宙の成立過程解明に寄与
ノーベル賞クラスの発見が報じられました。
ここでブラックホールの謎を突き詰めた一冊を。 -
名著『生物と無生物のあいだ』~福岡伸一氏著は分子生物学に関わる科学者達の功績をこれ程までに面白く描いた物はないと最高の俺評価を付けていまして、今回のこの作品はブラックホール発見に至るまでの情熱的なストーリーを勝手に期待してたのですが、福岡伸一先生には言うに及ばず、何なんでしょうか、私には難易度が高過ぎて全てがホワイトホール状態で頭に残りません・・・
そもそも最近ブラックホールのインスタ映え的なものが撮れたとの盛り上がりから、娘に『ブラックホールって何?』と直球を投げ付けられた事もあり、『あ、あ~それな、めっちゃ吸うやつやで。』と怪しいテレビショッピング的な掃除機販売の説明並みの返答をした自分が許せず、スーパー文系頭でチャレンジしたのですが、はやりめっちゃ吸うやつでした。本当にありがとうございました。祝令和。
ただブラックホールが発生する仕組みというのは朧げには理解できましたし、最初の歴史のくだりはアインシュタインの相対性理論のからみも踏まえてそこそこ興味の持たれる内容でした。そして驚きは新書であるのにカラー印刷!ま、カラーじゃないと宇宙は真っ黒なんで写真出しても分からんわなw
そしてタイトルの『宇宙はなぜブラックホールを造ったのか』そう、筆者はドラマティックな答えを用意しておりますが、もう何て申しましょうか、私が理解できる頃にはブラックホールは消滅してそうです。ん〜難しい>< -
東2法経図・6F開架:B1/10/989/K
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興味深いが、読み物としてはやや難解。
著者プロフィール
谷口義明の作品
