仕事選びのアートとサイエンス (光文社新書)

著者 :
制作 : 山口周 
  • 光文社
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本棚登録 : 231
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334044039

感想・レビュー・書評

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  • まさに、山口ワールド。
    冒頭からグイグイ引き込まれて、気が付けば読み終えていたような一冊です。
    「転職ノウハウ本がほとんど扱っていない、自分らしい幸せな職業人生を歩むための「考え方」や「習慣」を主に扱っている」(p.30)の記述からも伝わるように、読者の血(知)となり肉となるような考え方をしっかりと学ぶことができる一冊です。
    登場するエピソードや、引用されている文献なども実に的確で理解がますます深まります。
    出会えてよかったと思える一冊でした。
    現在のところ、今年一番インパクトのあった本となりました。
    付箋は、35枚付きました。

  • 仕事選び、ということで転職に絡んだ話が中心となっているが、読んでいて分かるな、と思うことが多かった。特にいい人であることを否定しなかったり、逃げの転職もある程度認めている点は理由も含めて同意できた。
    転職を現時点で考えていなくても、これからの時代を見据えてどのように動けば良いか、そのヒントを知るのに良いのではないかと、感じた。

  • 仕事選びのアートとサイエンス
    コアコンピタンスは試さないと分からない。モビリティを高めてとにかく試す。
    地道に着実に続けられれば得意に変わることもある。一定水準以上やり込んでみて初めて面白さが見えてくる。職業なりの面白さは3年程度経験してみないと分からない。自分は何が好きなのかを理解できる。
    自分が大事だと思う固有の価値観に基づいて選択を繰り返す。
    クランボルツの5つのポイント。好奇心、粘り強さ(鈍感力)、柔軟性、楽観性、リスクテイク。
    キャリアの転機はweak tiesからもたらされる。今やれることを一生懸命やる、それで同僚から評価される。今周りにいる人に誠実に対応する。いい奴に良い縁が集まる。
    拙速な意思決定は避ける。
    自由さを得るために不自由さを受け入れる。特に30代前半まで。隷属的に仕事に支配される期間が必要。
    子供に褒美をあげて練習させてはならない。好きなものが好きじゃなくなる。
    通過儀礼と雑用の効用。転職後のリアリティショックに備える。前の職場と比べずにまずはその文化を受け入れる。

  • これからの人たちは社会をどういう認識でとらえてくるのだろうと読んでみたけれど、なるほど、私みたいな人間にはやりにくい世の中になるなあ

  • <目次>
    第1章  転職はすべきか?なさざれるべきか?
    第2章  従来のキャリア戦略の問題
    第3章  「いい偶然」を呼び込むには?
    第4章  「攻め」の天職と「逃げ」の転職
    第5章  転職後の心の変化への対処

    <内容>
    「アート」と書いてあるが、ほとんど関係ない。キャリアカウンセラーのテキストをより具体的例を交えながら、わかりやすくまとめた感じ。要は、「転職」への心構えから「転職」後の気持ちのフォローまでが描かれている本。哲学者や文学者などのひと言が掲載されていて、心が落ち着きます!

  • 転職のことを考えていて手に取りました。
    計画はムダらしい。
    面白かったと思うけどあまり頭に残ってないので星三。

  • 社会構造考えたら、転職は誰もが考えるべき。

    した方がいいという話じゃない。

    好奇心を持って知見を横に広げるべき。

    メタファー的読書。野球の本を読みベーブルースに興味を持ち、ベーブルースの本を読みアメリカの本を読み、アメリカの本を読みトランプの本を読む。アンテナを広く保ち、立体的な知見を養う。

    偶然の産物。

    キャリアはゆっくり形成するもの。

  • オビの煽り文句「『好き』✖️『好き』で選んではいけない」というのはややミスリーディング。「好き」と「憧れ」を混同するな、「好き」による継続は才能を凌駕するが、「憧れ」では一旦環境が変わると潰しが効かないから、なるべく「好き」なものに出くわすセレンディピティを高めるよう動け、というのが著者の主張。シンプルだが良書。息子に是非読ませたい。

  • 終身雇用は日本の伝統文化ではない
    高度成長時代を元に出来上がった制度

    かつては資本が貴重な時代だから労働力が過小評価
    今は最も希少なのが、労働力、資本は過剰

    運動量=モビリティを高めて色々と試さないとダメ
    試行錯誤しても有益な示唆は得られない

    好奇心、粘り強さ、柔軟性、楽観性、リスクテイク

    幸運は準備の出来ている人だけに訪れる

    何でもない1日を丁寧に生きる

    他人と同じ答えを出す能力をいくら鍛えても競争優位を形成する事は出来ない

    ストックを構築するための読書
    学びの大きい本をいかに選ぶか→面白いか面白くないか
    いかに効率的に読むか→眠い時には読まない、関連分野の固め打ち

    自由になろうと思ったら、どこかで不自由を我慢しなければ行けない。

  • ★本書のメッセージ
    「仕事選びを予定調和させることはできない。
    自分をオープンに保ち、いろんなことを試し、しっくりくるものに落ち着くしかない。」

    ★本の概要・感想
    哲学修士→電通→戦略コンサル→ITベンチャー役員→組織コンサル とキャリアを歩んだ山口氏による、仕事選びの本。クランボルツと言っていることはほぼ一緒か。歯切れの良い物言いは相変わらず、読んでいて面白い。特に、戦略コンサルと広告代理店の行動様式がどう違うのか、という比較はオリジナリティがあって面白い。
    キャリアに明確な正解や勝ち筋などは存在せず、目の前のことを死なない程度に、熱心にやっていることが大事、というのが本書の主張。本文のメッセージはシンプルであり、各章は、シンプルなメッセージの脚注にすぎないとのこと。その脚注のデータや知見がいちいち面白かった。
    ただ、販促上か、タイトルはややかっこつけかな?仕事選びの「アート=技術」という意味でなら、理解できるが、著書経歴の文脈上、「アート=芸術」と解釈して本書を取る人にも多いのではないか。本書では、美意識や芸術に関するテーマと、キャリアの関係性については深く語られていないので注意。

    ★本の面白かった点、学びになった点
    *その仕事を始める前から、「自分に合っているか」どうかなど分かるはずもない。得意は分からない

    p8 勝ちパターンが明確に存在した時代の方がおかしい

    p53 最初から自分にフィットする仕事を選ぶのは難しい。それにも関わらず、終身雇用をかかげ、自分にマッチしていないと考える職場や産業で働き続けている人が多いから、生産性が低いのではないか

    p100 石の上にも3年は正しい側面もある。3年はやらないと、その職業の面白さは分からない部分もあるだろう

    p109 あるべき姿について強すぎる観念を持つのは危険。明確なゴールイメージをもったとしても、そう思い通りにいかいことがほとんどなのだ

    p131 新しいキャリアに挑戦してすぐあきらめてしまう人「プライドが高く、責任感が強い人」
    →うまくやれていない自分、成果をだせていない自分をゆるせなくなってしまう。ある種の適当さが必要。そんなに高い理想を掲げて頑張り続ける必要などない

    p182 山口さんもマジで苦しんでいた...「コンサルタントになって2年目くらいの時期だったと思いますが、連夜の深夜残業が続き、しかもアウトプットが評価されずに七転八倒していたころに『本当に辞めよう』と思ったのの、あまりに忙しくて転職のための準備、つまり志望動機や履歴書を作成したりするもの時間が取れず、結局目の前にやってくる氷山のような仕事の山を何とかこなしているうつに、プロジェクトも終了し、いろいろな人間関係も改善してしまった」
    →学生時代の研究発表大会の運営や、卒論の執筆ん近い感覚だな

    *自由を獲得するために不自由である20代
    「仕事は半端ではなくキツかった。つまり、極めて不自由な生活をしていました。月曜日から金曜日は連夜の深夜残業。週末に会社に来るのが嫌で、何とか金曜日に終わらせようとしたら土曜日の朝になっていた、ということが何度もありました。まさに奴隷状態だったわけですが、その奴隷状態がいまの自分の持っている自由さの礎になっていることは間違いないと断言できます。」
    →Ph.Dの修業時代が一番つらく、そのあとは開放的、というのと似ているな

    P 190 他業界や他業種に移ったら、「脳の回路を焼き直せ」

    *転職後は必ず訪れる「2つのリアリティショック」
    ・まず、仕事内容や業務内容への驚きと失望
    ・そして、新しい組織の価値観や行動様式に対する驚きと失望
    →転職して1,2か月経つと、それらに打ちひしがれる部分もあるかもしれないが...心をオープンにして、受け入れること。自分を見失わない範囲で受けれ入れることができればよい

    ●本のイマイチな点、気になった点
    大きくはない。キャリアに関する本はいろいろと読んできた。他の本と共通するものが多いが、自然と楽しめた

    ●学んだことをどうアクションに生かすか
    ・20代は修行の時代と捉え、素直に学びつづけること
    ・目の前のことを一生懸命やること
    ・大きな理想や「~であるべき」といった考えはできるだけ持たず、可能な範囲で持続的に何かしらやっていくこと

    ★もそも読んだきっかけ
    転職が決まったっため。また、転職後の心理について触れている章があったので。

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著者プロフィール

山口周(やまぐち・しゅう)
1970年東京都生まれ。独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。ライプニッツ代表。
慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科修了。電通、ボストン コンサルティング グループ等で戦略策定、文化政策、組織開発などに従事。
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社新書)でビジネス書大賞2018準大賞、HRアワード2018最優秀賞(書籍部門)を受賞。その他の著書に、『劣化するオッサン社会の処方箋』『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』『外資系コンサルの知的生産術』『グーグルに勝つ広告モデル』(岡本一郎名義)(以上、光文社新書)、『外資系コンサルのスライド作成術』(東洋経済新報社)、『知的戦闘力を高める 独学の技法』(ダイヤモンド社)、『武器になる哲学』(KADOKAWA)など。2019年7月4日、『ニュータイプの時代』(ダイヤモンド社)刊行。

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