仕事選びのアートとサイエンス (光文社新書)

著者 :
制作 : 山口周 
  • 光文社
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本棚登録 : 247
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334044039

感想・レビュー・書評

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  • まさに、山口ワールド。
    冒頭からグイグイ引き込まれて、気が付けば読み終えていたような一冊です。
    「転職ノウハウ本がほとんど扱っていない、自分らしい幸せな職業人生を歩むための「考え方」や「習慣」を主に扱っている」(p.30)の記述からも伝わるように、読者の血(知)となり肉となるような考え方をしっかりと学ぶことができる一冊です。
    登場するエピソードや、引用されている文献なども実に的確で理解がますます深まります。
    出会えてよかったと思える一冊でした。
    現在のところ、今年一番インパクトのあった本となりました。
    付箋は、35枚付きました。

  • 仕事選び、ということで転職に絡んだ話が中心となっているが、読んでいて分かるな、と思うことが多かった。特にいい人であることを否定しなかったり、逃げの転職もある程度認めている点は理由も含めて同意できた。
    転職を現時点で考えていなくても、これからの時代を見据えてどのように動けば良いか、そのヒントを知るのに良いのではないかと、感じた。

  • 攻めの転職であっても、転職で失うものを再確認すべきという言葉が印象的でした。この言葉がきっかけでもう一度自分の転職するかどうかについて、客観的に考えらました。

    世に出ている転職関係の本の中では、比較的抽象度が高めなような印象。

  • 「自分は世界に何を求めているか」から、「世界は自分に何を求めているのか」という問いへと180度切り替えるべきだ。

    天職とは本来、自己を内省的に振り返ることにより見出すものではなく、人生のあるときに思いもかけぬ形で他社から与えるものではないか。

    「聖マタイの召命」は、天職とは自己によって内発的に規定されるのではなく、本来は神から与えられるものと考えられている。

  • 昇格を機に、改めて職業の選択肢を探索したいと考え購入
    仕事選び=自分らしい職業人生を送る為の留意点について、広告代理店・コンサル2つのキャリアを持つ筆者の視点で多面的に述べている良書
    ・勝ちパターンが決まっていた20世紀後半は異常な時代。私たちは転換し続ける世の中で世界に身を投げ出す様にして、まず『生きて』いかなければならない
    ・日本はルサンチマンに覆われている
     ルサンチマン:樹になる果実を取るリスクを恐れる人は「あの果実は不味いに違いない」と考える様になる。嫉妬と羨望の入り交じった感情。抜け駆けに対する社会的圧力や規範
    ・日本企業の新卒積極採用もこの要因。先行報酬を回収させずに辞めるなんてけしからん
     20代:成果<報酬 30~40代:成果>報酬 50代~成果<報酬
    ・一方、30代~40代は報酬先送りの時代でもある。ファイナンス視点ではリスクプレミアム受け取るべき
    ・会社と従業員の間は貸し借り無しがいい。貸し借りがある事で主体性が失われてしまう
    ・職業選択において、自分が何になりたいか と 自分は何がやりたいか は異なる
     なりたい:憧れ。イメージ先行 やりたい:好きで得意
    ・好きな事はやがて得意にもなる。長期的な努力は才能を凌駕する
    ・キャリア形成の上では、自分が何を譲れないかを明確にする事が重要
     キャリアアンカー:最も重要な価値観。エドガーシャインが8つに分類
     自分は全般管理コンピタンスかな。
    ・仮面と実像。自分の本性とは異なるパーソナリティを仕事の要請で長く厳しく実践していると、本来の自分を見失う
    ・パーソナリティは脆弱。社会からの要請に対し合わせる事が可能。しかし、それでは本当の幸せは得られない。アイデンティティクライシス
    ・キャリアはいい偶然によって作られる。種まきをし、機会に気付く為の好奇心、はじめはうまくいかなくても根気よく続ける粘り強さが必要
    ・30代以降の転職で最も障害になるのは柔軟性。頑なで意固地な人にはいい偶然はやってこない
    ・いい偶然をどうやって起こすか
     人間としてぶれない美意識や規範を持つ。信頼して紹介できる人物である
    ・どうキャリアに結びつけるか
     基礎的な戦闘力を高めておく。①プロセッシング(入力を何らかアウトプットする)と
    ストック(知識)
    ① 最低限のロジカルシンキング(ロジカルシンキングだけでは差別化につながらない)・英語
    ② 読書、面白がって読む、関連分野まとめ読みによる知識関連付け(メトニミー隠喩とメタファー)、階層付、本を跨ぎ絵として立ち上がらせる、知っているところは端折る。
    ※メトニミー(隠喩)とは恥ずかしながら初めて聞いたが、辞書によるとそのものの特徴を直接他のもので表現する方法らしい
    ・チャンスを掴むには宙ぶらりんの状態に耐え、窮鼠猫を噛む様な行動を取らない
    ・自由を獲得するには大いなる不自由を受け入れなければならない
     勝海舟の自由さの源泉は剣の腕
    ・自由は非常にしんどい。失うものも考慮
    ・仕事の種類は課題先行か好奇心駆動
    ・内発的動機は金銭的報酬により悪影響を受ける場合がある。動機がすげ替えられてしまう
     成果と報酬のバランス
    ・世の中に必要とされている実感が、精神健康を保つためには必要
    「人間が幸福であるために避けることのできないもの。それは勤労である」トルストイ
    ・エモーショナルカーブは勢いと楽観主義で乗り越える
    ・雑用により周辺参加ができ、重要な事を学んでいく。通過儀礼

  • 仕事選びのアートとサイエンス
    コアコンピタンスは試さないと分からない。モビリティを高めてとにかく試す。
    地道に着実に続けられれば得意に変わることもある。一定水準以上やり込んでみて初めて面白さが見えてくる。職業なりの面白さは3年程度経験してみないと分からない。自分は何が好きなのかを理解できる。
    自分が大事だと思う固有の価値観に基づいて選択を繰り返す。
    クランボルツの5つのポイント。好奇心、粘り強さ(鈍感力)、柔軟性、楽観性、リスクテイク。
    キャリアの転機はweak tiesからもたらされる。今やれることを一生懸命やる、それで同僚から評価される。今周りにいる人に誠実に対応する。いい奴に良い縁が集まる。
    拙速な意思決定は避ける。
    自由さを得るために不自由さを受け入れる。特に30代前半まで。隷属的に仕事に支配される期間が必要。
    子供に褒美をあげて練習させてはならない。好きなものが好きじゃなくなる。
    通過儀礼と雑用の効用。転職後のリアリティショックに備える。前の職場と比べずにまずはその文化を受け入れる。

  • これからの人たちは社会をどういう認識でとらえてくるのだろうと読んでみたけれど、なるほど、私みたいな人間にはやりにくい世の中になるなあ

  • <目次>
    第1章  転職はすべきか?なさざれるべきか?
    第2章  従来のキャリア戦略の問題
    第3章  「いい偶然」を呼び込むには?
    第4章  「攻め」の天職と「逃げ」の転職
    第5章  転職後の心の変化への対処

    <内容>
    「アート」と書いてあるが、ほとんど関係ない。キャリアカウンセラーのテキストをより具体的例を交えながら、わかりやすくまとめた感じ。要は、「転職」への心構えから「転職」後の気持ちのフォローまでが描かれている本。哲学者や文学者などのひと言が掲載されていて、心が落ち着きます!

  • 転職のことを考えていて手に取りました。
    計画はムダらしい。
    面白かったと思うけどあまり頭に残ってないので星三。

  • 社会構造考えたら、転職は誰もが考えるべき。

    した方がいいという話じゃない。

    好奇心を持って知見を横に広げるべき。

    メタファー的読書。野球の本を読みベーブルースに興味を持ち、ベーブルースの本を読みアメリカの本を読み、アメリカの本を読みトランプの本を読む。アンテナを広く保ち、立体的な知見を養う。

    偶然の産物。

    キャリアはゆっくり形成するもの。

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著者プロフィール

山口周(やまぐち・しゅう)
1970年東京都生まれ。独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。ライプニッツ代表。
慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科修了。電通、ボストン コンサルティング グループ等で戦略策定、文化政策、組織開発などに従事。
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社新書)でビジネス書大賞2018準大賞、HRアワード2018最優秀賞(書籍部門)を受賞。その他の著書に、『劣化するオッサン社会の処方箋』『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』『外資系コンサルの知的生産術』『グーグルに勝つ広告モデル』(岡本一郎名義)(以上、光文社新書)、『外資系コンサルのスライド作成術』(東洋経済新報社)、『知的戦闘力を高める 独学の技法』(ダイヤモンド社)、『武器になる哲学』(KADOKAWA)など。2019年7月4日、『ニュータイプの時代』(ダイヤモンド社)刊行。

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