仕事選びのアートとサイエンス (光文社新書)

著者 :
制作 : 山口周 
  • 光文社
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本棚登録 : 229
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334044039

感想・レビュー・書評

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  • まさに、山口ワールド。
    冒頭からグイグイ引き込まれて、気が付けば読み終えていたような一冊です。
    「転職ノウハウ本がほとんど扱っていない、自分らしい幸せな職業人生を歩むための「考え方」や「習慣」を主に扱っている」(p.30)の記述からも伝わるように、読者の血(知)となり肉となるような考え方をしっかりと学ぶことができる一冊です。
    登場するエピソードや、引用されている文献なども実に的確で理解がますます深まります。
    出会えてよかったと思える一冊でした。
    現在のところ、今年一番インパクトのあった本となりました。
    付箋は、35枚付きました。

  • 仕事選びのアートとサイエンス
    コアコンピタンスは試さないと分からない。モビリティを高めてとにかく試す。
    地道に着実に続けられれば得意に変わることもある。一定水準以上やり込んでみて初めて面白さが見えてくる。職業なりの面白さは3年程度経験してみないと分からない。自分は何が好きなのかを理解できる。
    自分が大事だと思う固有の価値観に基づいて選択を繰り返す。
    クランボルツの5つのポイント。好奇心、粘り強さ(鈍感力)、柔軟性、楽観性、リスクテイク。
    キャリアの転機はweak tiesからもたらされる。今やれることを一生懸命やる、それで同僚から評価される。今周りにいる人に誠実に対応する。いい奴に良い縁が集まる。
    拙速な意思決定は避ける。
    自由さを得るために不自由さを受け入れる。特に30代前半まで。隷属的に仕事に支配される期間が必要。
    子供に褒美をあげて練習させてはならない。好きなものが好きじゃなくなる。
    通過儀礼と雑用の効用。転職後のリアリティショックに備える。前の職場と比べずにまずはその文化を受け入れる。

  • 終身雇用は日本の伝統文化ではない
    高度成長時代を元に出来上がった制度

    かつては資本が貴重な時代だから労働力が過小評価
    今は最も希少なのが、労働力、資本は過剰

    運動量=モビリティを高めて色々と試さないとダメ
    試行錯誤しても有益な示唆は得られない

    好奇心、粘り強さ、柔軟性、楽観性、リスクテイク

    幸運は準備の出来ている人だけに訪れる

    何でもない1日を丁寧に生きる

    他人と同じ答えを出す能力をいくら鍛えても競争優位を形成する事は出来ない

    ストックを構築するための読書
    学びの大きい本をいかに選ぶか→面白いか面白くないか
    いかに効率的に読むか→眠い時には読まない、関連分野の固め打ち

    自由になろうと思ったら、どこかで不自由を我慢しなければ行けない。

  • 本書はかなり変わってる。それはもちろん良い意味で。

    元のタイトルが“転職は寝て待て”らしいので、タイトルを変えて正解だと思う。さすが元電通の人といったところか。

    タイトルの意味深さ、カバーの画も相まって目を惹く。所謂店頭買いだが、かなりの良書であった。

    仕事にフォーカスした哲学書と云えばそう捉えられる。哲学書をかなり読まれているようなので、いろいろな知識を知れて良かった。書き方は、曖昧さを残しつつ、自身の考えをふんだんに書かれているので満足する。おそらくこれは哲学的思考だからかもしれない。

    “仕事”に関してさまざまな観点から分析している。内容を転じれば、自己分析や企業分析に活かせる。著者の豊富な(?)転職経験が盛り込まれているのが良かった。そして、なにも“転職すべき”とか“自由を求めるべき”とか固定観点一辺倒でないところもなお良い。頭いい人はこういう風に考えているのかと、思考回路が見えたような気がしないでもないのでなんか嬉しかった。

    タイトルから、著書“ハッカーと画家”を想像した。こちらも良かったので、アートと関連付けた著書(一見因果関係のないものが登場するタイトル)は良いのかもしれない。

  • 仕事を選ぶ際に、どのような考え方をするべきか、著者の体験も含めて説く。電通出身で、いい部分も、悪い部分も書いてあるが、その後の転職先の社名がないのは、理由があるのか、ないのかとか考えてしまう。著者は本を読んだあと、内容をエバーノートでまとめているとあり、だから、著作にいろいろと引用があるのだと納得。これから就職、転職を考えている人、今の仕事に悩んでいる人におススメ。

  • 不確実性の高い現代では、計画の価値は下がった。
    変化に対する、対応力が大切

著者プロフィール

山口周(やまぐち・しゅう)
1970年東京都生まれ。独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。ライプニッツ代表。
慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科修了。電通、ボストン コンサルティング グループ等で戦略策定、文化政策、組織開発などに従事。
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社新書)でビジネス書大賞2018準大賞、HRアワード2018最優秀賞(書籍部門)を受賞。その他の著書に、『劣化するオッサン社会の処方箋』『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』『外資系コンサルの知的生産術』『グーグルに勝つ広告モデル』(岡本一郎名義)(以上、光文社新書)、『外資系コンサルのスライド作成術』(東洋経済新報社)、『知的戦闘力を高める 独学の技法』(ダイヤモンド社)、『武器になる哲学』(KADOKAWA)など。2019年7月4日、『ニュータイプの時代』(ダイヤモンド社)刊行。

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