段落論 日本語の「わかりやすさ」の決め手 (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334044619

感想・レビュー・書評

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  • 段落について論じた一冊、それ以上でもそれ以下でもない。Web上で文章を読む機会が拡大したことに伴う段落の作り方が変化した点は興味深い。

  • 【書誌情報】
    『段落論――日本語の「わかりやすさ」の決め手』
    著者:石黒圭
    刊行年:2020年2月19日
    定価:本体820円+税
    ISBN 978-4-334-04461-9
    シリーズ:光文社新書
    判型:新書判ソフト

    文章を書くことは「引っ越し」に似ている。部屋に散らばる無数の小物をそのまま運びだし、トラックの荷台にバンバン載せていくと、あとで崩れて大変なことになる。衣類、食器、文房具、おもちゃなど、種類別にラベルを貼って段ボール箱に詰め、それを荷台に積みこむことで、効率のよい引っ越しができる。同様に、文章を書くときも、書き手の頭にある無数の「文」を、「段落」という箱に整理して入れ、順々に運び出すことが大事である。読み手の頭という新居に荷物が届いたら、ラベルを頼りに仕分けして梱包を解けば、そのまま適切な場所にしまえる。文章による情報の引っ越しは、「段落」という箱の使い方にかかっているのだ。
    https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334044619

    【簡易目次】
    はじめに [003-005]
    目次 [006-012]

      第一部 段落の原理 013
    第一章 箱としての段落 014
    第二章 まとまりとしての段落 024
    第三章 切れ目としての段落 057
    第四章 つながりとしての段落 061
    第五章 フォルダとしての段落 077

      第二部 段落の種類 105
    第六章 形式段落と意味段落 104
    第七章 絶対段落と相対段落 114
    第八章 伝統的段落と先進的段落 125

      第三部 段落とコミュニケーション 145
    第九章 読むための段落 146
    第十章 書くための段落 174
    第十一章 聞くための段落 195
    第十二章 話すための段落 217
    第十三章 段落の未来 236

    参考文献 [244-245]
    おわりに(二〇一九年月 クリスマスを前に SDG 石黒圭) [246-249]
    段落用語一覧 [250-251]
    索引 [252-255]

  • 《論理性重視の「絶対段落」が書き手のために存在し、読みやすさ重視の「相対段落」は読み手のために存在する。この彼我の差は想像以上に大きいものであり、「パラグラフ」と「段落」を異なる概念として考える人が多いのも首肯できるところです。》(p.119)

    仕事で原稿と向き合う際、必要に応じて段落を切ったり繋げたりしているものの、実は私の中で言語化されたロジックがなかった(著者各位には申し訳ないが)のでなんとなく心許なく思っていたところに登場した本書。やはりそうなのか、と頼りになる一冊。

    後半は昨今のウェブ環境や話し言葉など、変容していく段落の概念が語られてる。そのあたりも含めて、「段落術」ではなく「段落論」であるところがポイントだと思ったが、あとがきでこの書名の意外な由来が語られている。な、なるほど‪⋯‬。

  • 段落論 日本語の「わかりやすさ」の決めて(光文社新書)
    著作者:石黒圭
    読み書きの力がぐんぐん伸びる
    文章は接続詞で決まる。
    タイムライン
    https://booklog.jp/item/1/4334044611

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著者プロフィール

国立国語研究所日本語教育研究領域代表・教授、同研究情報発信センター長、一橋大学言語社会研究科連携教授。
一橋大学社会学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了(1999年)。博士(文学)(2008年)。
1999年、一橋大学留学生教育センター(現・国際教育交流センター)にて16年間日本語教育に従事。2013年一橋大学国際教育センター・言語社会研究科教授 。2015年に国立国語研究所に移り、日本語教育を研究することに集中するかたわら、連携先である一橋大学において大学院生の指導を行う。
専門分野は、文章論・談話分析(日本語学)、作文教育・読解教育(日本語教育)で、「読む」「書く」「聞く」「話す」という四技能の言語処理過程全般を研究している。

「2020年 『一目でわかる文章術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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