- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334045159
感想・レビュー・書評
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蓮實重彦ってめちゃくちゃアカデミックの権化みたいに思っていたけど、
インタビューを元に文章が構成されているせいか、読みやすかった。
MCUから山戸監督までバッサバッサと斬っていく。
かと思えば、三宅唱監督や濱口監督はベタ褒めで、ストレートな映画ファンじゃんって思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者の好みをオブラートに包むことなく、ストレートに表現し、見るべき監督、見るべきショット、見るべきカメラマン、を提示している。とはいえ、まずは好き嫌いせず多くの映画を見るべきだと解く本。
まだまだ未見の作品が山のようにある。最近の日本映画で、本書に登場した作品で見てみたいと思ったものを列記しておく。
溺れるナイフ
よこがお
淵に立つ
旅のおわり、世界のはじまり
嵐電
きみの鳥はうたえる
ホットギミック
寝ても覚めても -
いつもは難解で読みづらいけど、口頭筆記の新書で読みやすかった。知らなかった映画作家を知ることができるし、辛辣に批判されてるのがすごいなぁと思う。失われたプリントを捜索してこそ、映画批評家だという気概はすごい。ここで紹介されてる映画を少しづつ見ていきたい。
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筆者初の新書だけに読みやすい。そして筆者が同時代の映画と常に対峙していることが素晴らしい。この本を読み、出てくる映画も観てみて、なんとなく「驚きと安心とが巧みに塩梅されているものが映画」という感覚が理解できるようになってきた。
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蓮實さんの、映画をめぐるとりとめもないよもやま話、という趣き。特別に理論的だったり体系的だったりするところは一切なく、もうほんとに随想。いろいろ思い違いもあったりするみたいだけど、まぁでも世のほとんどの人に、蓮實さんのこういうリラックスした放談など聞く機会はないわけだし、意見の当否はまた別として先達の話をゆるゆる聞けるのは面白い。先輩の話を聞く、というつもりで読むといいと思う。
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文章のキレに年齢は関係ないのだろう。
いろいろしがらみがあって言えないことが多い人が圧倒的多数の現在、ここまで断言できる人は貴重な存在である。
そして観ておられる映画の数も半端ない。
映画選出に関する資料として。 -
入門編というよりもこれまで蓮實重彦を愛してきたものたちへの、ささやかなボーナストラック
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映画の見方教えてくれると思って読んだらほとんどがこの映画は良い、悪いの評論の連続だった
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「はじめに」でやめた。
京アニの件必要か? -
自分がまだまだ映画見てないなぁと思うような内容。