- 光文社 (2021年4月14日発売)
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感想 : 20件
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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784334045364
感想・レビュー・書評
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“くだらない集団や組織のために取り返しのつかない傷を負うくらいなら、そうなる前に見切りをつけ、泥舟から抜け出す選択肢を考えるほうがいい。別の職場や人生を探ってみるだけでも、気持ちを和らげたり、現状を冷静に見直したりできるようになることもある。どんなケースや選択にも当てはまることは、ひとりで思い悩みすぎず、問題を長く抱えて引きずらないほうが賢明だということだ。職場に相談相手がいないのなら、家庭や酒場で愚痴るだけでもいい。思い悩むことを誰かと共有することは、感情を沈める効果に加えて、「普通の感覚」や「社会の常識」に照らして、抱えている問題の真価を推し量ることにも役立つ。結論を急ぐ必要もない。最終的にどんな選択をするにしても、ひとりで抱え込むよりはずっと納得感のある道を、きっと歩んでいけるはずだ”
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ジャーナリスト魂が感じられる労作だと思う。
郵便局での生保の勧誘に問題がある、という報道には断片的に触れていましたが、まとめてみると誠に惨憺たる状況。
NHKの番組を潰してまで組織を守った結果が、続々と違法勧誘を生み出していたというオチだった。
そして、弁護士が入っているとはいえ、内部調査と大して変わらない特別調査委員会での調査とし、第三者委員会を回避している時点で、経営陣に重い責任を取らせる気は全くなかったことが分かる。 -
農協と同じような強制的なノルマを従業員に課すシステムなどのブラック業態があることは知らなかった。nhkと各テレビ局や中古車業界等日本の組織全体に共通する欠陥を知れた。
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3冊目の日本郵政本。著者が藤田知也と同じか?
朝日新聞記者として深く掘り下げた記事を単行本化したもの。
ミスや間違いの向き合い方がいまだ持って、スタートアップ並みのレベルの日本郵政。政府に対する忖度、天下りにたいする忖度の風土から抜け出せない闇の深さが書かれている。
・NHKのクローズアップ現代の2回目放送、3回目放送を放送中止にした。自己反省無く、会長批判の上退任に追い込む。結果、違法販売による被害者が拡大してしまう。
・菅元郵政大臣が権力 事務次官の鈴木茂雄がドンとなり長期にすべての人事権を掌握してしまう。
顧客に対してでは無く、社内に対して無駄なエネルギーを使う羽目になるとポジテイブなエネルギーなど生まれてくる筈が無い。
・郵便局長会の票が政治上 重要なので菅元総理はがっちり関係を掴んでしまっている。 -
コワイナァ…コワイナァ…
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●不祥事を起こす企業の共通点。終身雇用を背景にした組織の同質性があり、異なる意見や考えを許さない同調圧力が働きやすい。上司の顔色を気にして行動する忖度がフル回転し、歪んだ上意下達が形成されやすい。縦割りや前例踏襲、お役所仕事、指示待ち、といった特徴も積み重なり、組織をじわじわと腐らせていく。
●かんぽの保有契約件数は、1997年から2013年までで半分以下になった。
●郵便貯金の限度額は、88年に500、90年に700、91年に1000万円へと拡大。ピーク時の1999年には260兆円の残高。
これが財政投融資の資金となっていたが、自主運用が始まり、多くが国債に振り替えられた。運用実績のない郵貯をなんとかするのが目的の民営化。
●「論語と算盤」道徳(論語)で人格を磨くことと、経済活動(算盤)で利益を追求することの両方が重要だ。自分さえよければいいと言う考えではなく、誠実な振る舞いで他者を思いやる方が、社会の繁栄につながり、結果的にビジネスもうまく回る。 -
郵政問題がこんなにも根深く、酷いものであったのかと再度認識させられた。
ここにも菅の影響が見えて、政治の側の問題も大きい事が分かる。 -
何かと悪名高い特定郵便局長会なる団体に興味があり読んでみた。
内部的には、天下り役人が跋扈し、経営幹部の無責任自己弁護があり、現場ではパワハラ押し込み営業で数字を作り、特定郵便局長会なる利益団体が暗躍し、官邸の政治家のおもちゃにされ…といった腐敗お決まりの構図があり、一読して分かりやすく整理されているので、事態の把握の助けになる。
いちおう、組織改善の提言として書かれている部分もあるが、改善など可能なはずもないので、勝手に老人食いをしながら衰退していってもらえればと思う。
我々現役世代からみれば、既得権益の日本郵政と金融資産持ちの老人の共喰いだと思えば事象としてはどうでもよく、よもや郵便局で投資信託を買ったり、簡易保険に入る情弱もいないだろう。(これが旧社会保険庁のように強制徴収される保険料で遊んでいる団体だと困るが、郵貯や簡保なら関係を持たないようにすればよいだけなので。)
余談だが、郵便局でもノルマ営業で本部長申し訳ありやせんをやってるとは思わなかったので笑ってしまった。 -
大企業幹部腐敗物として大変優れていると言わざるをえない程に立派な肩書きの登場人物が次々と出てくるという皮肉
でもこれは(たぶん)どこでもある話しだろうし、しかも突然同時多発的に始まったわけではないはず
なぜこうなったのかにもそれこそ風土が関係してくるだろうし、読んだ人、気づいた人がどうしていくかでその風土を変える事は可能だと思いたい -
なんか文春的な、もう少し前向きな教訓を
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郵政を叩くだけが目的過ぎて読んでて嫌な気持ちになった
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かんぽ不正とNHK報道介入事件の中身がよくわかった。日本の衰退を促進させる日本型企業の問題について考えさせられた。
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東2法経図・6F開架:B1/10/1129/K
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