物理学の野望 「万物の理論」を探し求めて (光文社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334046026

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。物理学史の解説なので、一つ一つの数式がよく分からなくても面白く読めた。これだけ天才たちが挑んできたあれこれを小中学校の理科で教えて子どもが理解するのって本当は無謀じゃない?という気がした。
    電磁誘導の法則、磁石の周りをコイルが移動して磁場が変化することでコイルに電流が流れることを応用して、Suicaや発電が行われているというのになるほどと思った。火力も原子力も、発電所というのはコイルのついたタービンを磁石の周りで回しているので、そのタービンの回し方をどうするかの違いだけなのだと初めて知った。
    アインシュタインが出てくると一気に難しくなった印象。光は粒子なのか波なのか、スリットを通した時に干渉縞ができるから波だ、までは分かった気がするのに、光電効果がーとかなると難しくなってくる。その量子力学もそうだし、時空が伸び縮みする相対性理論は本当に何言ってるか分からない。そんなことある⁇って思ってしまう。でもこれも一過渡期で、今は真理だと信じられてることが、また真説が発見されたりして変わっていくんだろう

  • 背ラベル:420-ト

  • 古代ギリシャからガリレオ、ニュートンまでの科学の歴史はよく知られているが、その後の18~19世紀の科学史が理解しやすいと思った。
    18~19世紀は熱、光、電磁気を、統一された物理法則で理解しようと挑戦し続けた過程が整理されていて、自分としてはこの部分が一番良かった。
    水力発電、火力発電、原子力発電の原理は全てモーターを回して電場を発生させる説明が良かった。

  • 有り S420/ト/22 棚:13

  • 東2法経図・6F開架:B1/10/1194/K

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著者プロフィール

1982年福岡県生まれ。京都大学理学部卒業、東京大学大学院理学系研究科修了(素粒子物理学専攻)。修士(理学)、MBA in Finance(一橋大学)、CFA協会認定証券アナリスト。大学院在籍時は欧州原子核研究機構(CERN)で研究員として世界最大の素粒子実験プロジェクトに従事。修了後はメガバンクでクオンツ(金融に関する数理分析の専門職)として信用デリバティブや日本国債・日本株の運用を担当、ニューヨークのヘッジファンドを経て、2016年より保険会社の運用部門。
著書に『「大数の法則」がわかれば、世の中のすべてがわかる! 』(ウェッジ 2017年)、『この世界は誰が創造したのか シミュレーション仮説入門』(河出書房新社 2019年)、『投資と金融がわかりたい人のためのファイナンス理論入門 プライシング・ポートフォリオ・リスク管理』(CCCメディアハウス 2018年)、『日常にひそむ うつくしい数学』(朝日新聞出版 2019年)がある。

「2021年 『数学独習法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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