コミュ力は「副詞」で決まる (光文社新書)

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334046606

感想・レビュー・書評

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  • 「副詞」の分類種類とオノマトべ含めたその効果など「そんな意味・効果もあるのか」と驚く。中でも興味深かったのは「心に響く副詞」「混乱を起こしやすい副詞」「よく考えるとおかしい副詞」など気が付かないで利用していた事を知らしめた。政治家が使う頻繁に使う副詞も面白い。(一部抜粋)また、日本語の学習が難しいのは多くのオノマトべが多いことだ、ということも。(日本語、韓国語、ベトナム語には多いが、中国語は少ない)
    「心に響く副詞」:うるっとした、とにかく
    「混乱を起こしやすい副詞」:ぜんぜん、いわば、つつがなく、安易に
    「よく考えるとおかしい副詞」:一律に、身軽に、容赦無く、躊躇なく
    「政治家が用いる副詞」:速やかに、早急に、大胆に、慎重に、段階的に、厳重に、着実に

  • ●なぜ気になったか
    副詞、確かにコミュニケーションをする上で結構使うし、使われることで理解が進む。どのような種類の副詞があり、相手にどのような影響を与えるのか学び直したい

    ●読了感想
    副詞の分類、使い分け、具体例などについてボリュームたっぷりに書かれていて、副詞についてじっくり学ぶには最適な1冊。逆に、わかりやすい懇切丁寧な説明がくどくも感じられる面もある

    #コミュ力は「副詞」で決まる
    #石黒圭
    23/4/19出版

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き

    https://amzn.to/3otFfBy

  • タイトル通りの話を結論だけ知りたい場合は、ウェブ上に筆者のインタビュー記事があるのでそれを読めば済む(「ちゃんと」「しっかり」をビジネスで使っちゃダメですか? 副詞の使いこなし方を専門家に聞いた - ミーツキャリアbyマイナビ転職)。

    では本書を読み通して得られる魅力は何かと言うと、「副詞」という門外漢には曖昧模糊に感じる品詞を定義付けし、印象が言語化されていくその過程の気持ち良さにある。特に序中盤は教科書的で、副詞にまつわる入門として読みやすい。続く章では、副詞を使って誤解なく他者とコミュニケーションする上での留意点についてさまざまな観点から述べられる。日本語の語順(SOV)では最後まで聞かなければ話の中身が伝わらないことが多いが、副詞を的確に使うことでその弱点を補うことができるのは面白い。

  • 「コミュ力は「副詞」で決まる」とのタイトルだったので、コミュニケーションにおける副詞の使い分けなどが学べるかと思い本書を手に取った。もちろん副詞の使い分けについては詳述されていたのだが、内容としては「現代副詞使用法大別」とでも言うような、文法的な類型に基づいた解説が主たる内容。2023年の著作であり、筆者もそれほどのご年齢ではなく身近な事例も取り上げてくれているのだが、どうにもアカデミック過ぎて自分には難解だった。

  • 2024/10/14 読了
    #読書記録 #rv読書記録

    言葉遣いや表現の向上のの為に読んでみた。副詞について冒頭はよくよく整理されていて面白かったけど、後半あまり盛り上がらなかった印象。個人的にもう少し深堀した話を期待してた分、尻すぼみに感じてしまった。とはいえいずれまた読み返してもいいかなと思える一冊

  • 配慮表現の「ひとえに」「さぞ」などは、自分で思いつかない場合がある。
    社会人として必要不可欠な配慮の副詞表現がまとまっている本書は便利。
    この他に、政治家がよく使う副詞表現と真意の解説も興味深いし、こうした表現を使う立場の人には有効である(大胆に、毅然と、丁寧に、謙虚に耳を傾ける、など)。

  • 藤井聡太「せっかく神様がいるのなら一局、お手合わせを願いたいなと思います」(p.295)
    https://youtu.be/HTrayReXuJU?si=o0qD4UDTdCdEsAF5

    ◆「スタンスの副詞」(p.296)・・・姿勢だけ見せて、やるかどうかについてはぼかす副詞:「速やかに」「早急に」「大胆に」「慎重に」「段階的に」「毅然と」「極めて」「厳重に」「着実に」

    ◆「ポーズの副詞」(p.299-300)・・・政治家が自らの失言や失策を取り繕うために使う副詞。自分に瑕疵があったにもかかわらず、何も変わろうとしないという態度:「丁寧に」「重く」「しっかりと」「謙虚に」「真摯に」

  • 何か期待してたのと違った。よくわからんかった。

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著者プロフィール

横浜市出身。1993年一橋大学社会学部卒業。1999年早稲田大学文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。国立国語研究所教授。一橋大学大学院言語社会研究科連携教授。著書に、『「接続詞」の技術』(実務教育出版)、『段落論』(光文社新書)、『よくわかる文章表現の技術』Ⅰ~Ⅴ(明治書院)など多数。明治書院教科書編集委員。

「2021年 『よくわかる文章表現の技術 Ⅳ 発想編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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