- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334051587
感想・レビュー・書評
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こういう時代があったのだと思い出す。
もう少し何かいいやり方があれば、日本は現在の様に世界での競争力を失い、凋落しない道があったのだろうか。
いろいろと考えさせられる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昭和の終わりから平成初頭の話題の本。県図書館の書庫から取り出してもらって読んでみた。当時の日米関係を背景にしても、日本が半導体を代表したハイテク産業をリードしているのだから日本は米国に「NO」と言えるぞ、言わなきゃいかん、という本。
まともなことを言っているようだが、言っていたらどうなったか・・。今となっては技術的な優位も中国などに抜かれてそうだし、著者の石原慎太郎さんが尊敬した人物という源田実さんが「日本は結局大丈夫です、日本は守れますよ。・・中略・・日本はおそらく21世紀の四半分は大丈夫」(p.153)という時期もそろそろ迫って来ているので逆に不安になった。 -
厳しい。世界に出なくては!
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錆びてません!
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もう20年以上前の本です。元気がなく、閉塞感の溢れる今の日本だからこそ、この頃を立ち返り、何かを学びましょう。
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https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
こんだけはっきりものを言えるようになりたいです。
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日本の産業社会が力強く、アメリカの不動産等を買いまくっていた頃のものですね、今はずいぶん社会のシステムが疲弊してしまいました。
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(1999.03.29読了)(1999.03.19購入)
新日米関係の方策(カード)
☆石原慎太郎さんの本(既読)
「太陽の季節」石原慎太郎著、新潮文庫、1957.08.05
「亀裂」石原慎太郎著、新潮文庫、1960.11.30 -
▼かつて一大センセーションを巻き起こした一冊。アメリカとの〝摩擦〟が顕在化してく当時にあって、確かに「けしからん」と思ったら「ノー」と言うべきなのだという主張が与えたインパクトは大きかったに違いない。また、それが被差別意識に起因する主張であれば、必要以上に感情的な論調になることも否めない(し、本書にその傾向が見られる箇所があることも否定はしない)。
▼しかし、「(アメリカに言うなら)自分ももう一度よく考え直し、日本がこれから世界の中で果たすべき基準を持つようにしなかればいけない(盛田)」「近い将来、日米関係の再定義の必要に迫られるだろう(石原)」といった洞察は、いたって冷静な思考から発せられた言葉であろう。
▼アメリカの軍事的優位を支える技術力。その技術力を提供していたのは日本だ。石原の言葉を借りれば、これこそ外交カードに使われるべき国力であったはずである(もっとも、現代においては、その技術力を支える資源が輸入されたものであるという事実を忘れてはならないが)。短期的には金融から得られる利益は大きいかもしれないが、長期的に見れば「ものづくり」の技術力の高さは決して失うべきではない財産のようである。
▼「『ノー』と言うべきときにはっきりと『ノー』と言わなければ軽くみられる(石原)」という指摘もごもっとも。しかし、まずは「アメリカに『ノー』と言えるためには、内なる日本にも『ノー』と言えなければならない(盛田)」という言葉を訓戒としたい。