古武術の発見―日本人にとって「身体」とは何か (カッパ・サイエンス)

  • 光文社
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334060718

感想・レビュー・書評

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  • 古武道を習ってる身としてはとても面白かったーー!
    特に、オートとマニュアル、小脳と大脳の部分。
    稽古をしていると、確かに最初は慣れない動きが、だんだん身についてきて自然と身体の方から動いてゆく。
    そこから、さらに細かく突き詰めてゆく。

    それから、現代の人の「自己」は自分の中だけになっていること。
    むかしは他人の中に「自己」があった。
    それがさらに加速した今なのかなあ。
    引きこもりや閉塞した社会に通じているような気がする。
    逆にいうとそこをもう少し理解できれば、良い社会とは、とかに繋がるような気がする。

    20年以上前の対談なので、今のお二人はどんな考えなのかが気になります。

  • 東京大学名誉教授
    養老孟司

    武術稽古研究会 松聲館
    甲野善紀

    この二人の対談ならと、興味が唆り手に取る。
    心身一如と身心一如、オートとマニュアル、大脳と小脳、術と魂。
    日本人にとって、身体とは何かを問う。
    それぞれの立場での理解と見解が、遮ることなく織りなす。
    これまでは、極意は円だと盲信されていた武術。
    実は平行四辺形で説明できる、画期的な発見として語られる。
    誤った根性論を正すという意味でも、興味深い一冊。

  • 古武術、武道、特に剣術について記された一冊。

    中盤までは、剣聖、剣豪から引用した、こと、技術面に関してだが、そこから終盤にかけては、日本文化や哲学的な話へ。
    泰平の世260年が続いた江戸文化。
    それが、脈々と潜在意識の中に存在するものと消えて行ったもの。
    それらを、武術を通して語ってゆく。

    養老孟司の語り口、毒舌っぷりというか忌憚なき具合が良い。

    武道、武術に興味がない方はおそらく、前半で読むのに挫折すると思います。

  • 日本と西洋の考え方の違いを下敷きして「こころ」と「身体」の捉えられ方の違いを述べる箇所が多い。武道には言葉にならない何か重要なことがあることの認識があるが、そのような事象は西洋では言葉にならないものはなきに等しいと考える故、発展してこなかった。日本ではその言葉にならない何かは「こころ」で捉えるものとしている先生、文献等あったが、実は「身体」で捉えられるものでありので、「こころ」でごまかしてはならない。西洋化が進むにつれ無くなってきた日本の思想が色々と紹介されており面白かった。武道を学びたくなった。

  • [ 内容 ]
    やっぱり、事実は小説より面白い!
    宮本武蔵、千葉周作、真里谷円四郎、植芝盛平…伝説の超人・天才たちの身体感覚が手に取るようにわかる。
    桑田真澄投手が実践して奇蹟の復活を遂げた「古武術」の秘密とは。
    現代人が失ってしまった「身体」を復活させるヒントを満載。
    メスと刀が「身心」の本質へと肉迫する。

    [ 目次 ]
    プロローグ 古伝の“神技”を再現する
    1章 無身―「剣は体も有用なり」
    2章 道―刀という物差し
    3章 和魂―見せない脳の中身
    4章 術―身体感覚を組み直す
    5章 修行―オートとマニュアル
    エピローグ 身体という「自然」

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著者プロフィール

解剖学者

「2019年 『世間とズレながら、生きていく。(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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