悪夢の果て シリーズ・闇からの声 (カッパ・ノベルス)

  • 光文社 (2003年6月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784334075200

感想・レビュー・書評

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  • 目を覚ますと、そこは一九四五年、第二次世界大戦下の東京だった-。
    日下良治は大学教授で、政府の教育改革審議会の委員も務めている。
    審議会で徴兵制に道を拓く新法の答申がまとめられた翌日の朝、良治を揺り起こしたもんぺ姿の妻は、息子に赤紙が来たことを告げた。
    自分は二十一世紀に生きていたはずなのに……。
    平和や正義への思いは荒廃していき、家族のこころは、いつしか遠く離れてしまった。
    (アマゾンより引用)

    何て言うか…
    短編集なんだけど、ハッピーエンドで終わる話がなかったような…
    何か読んだあとどよんと落ち込む感じ(´・ω・`)

  • (収録作品)悪夢の果て/凶悪犯/後ろ姿の英雄/雨

  • 赤川次郎にしては珍しい社会派小説。

    戦争の悲惨さを、適切に描写し、個人でできることは何かを考えさせられる。

    抗しきれない力に対して,何かを考えるきっかけを与えるかもしれない。

    作家が普段は売れるために書いているものと、書きたいから書く物があるという。

    山村美紗が、西村京太郎に言ったといわれている言葉を思い出す。
    「書きたいものは、売れてからかけばいい。」

    売れてしまってから,書くのには,売れるために書く流れに抗する強い意志がいるだろう。

    そんなことを感じながら読みました。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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