月の扉 (カッパ・ノベルス)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334075330

感想・レビュー・書評

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  • 過去の既読本

  • 琉球航空8便へ、ようこそ。
    と誘われて踏み入れた、琉球航空8便でのハイジャック事件。
    国際会議を控え厳重な警戒化にあった那覇空港で、3人の犯人グループがハイジャックを企てた。緊迫した状況の中、機内のトイレで乗客の女性の死体が発見された。
    誰が、何故、どうやって? ハイジャックとの関連は?

    座間味君シリーズの第1作となる本作。
    冷静沈着、頭脳明晰な座間味君の推理が冴え、見事に真相を探り当てる。
    ただ、皆既月食の夜に「師匠」のやろうとしていること、ハイジャック犯の犯行動機、那覇警察署長のやったことなどに現実味を感じなかったのと、いくら乳児を人質に取られたとはいえ、200人を超える乗客が、銃を持ってもいないたった3人のハイジャック犯におとなしく管理されてしまうことにも若干の違和感。
    柿崎もなんだかな~だし、残念のひとこと。

    座間味君と大迫警視の出会い。座間味君と妻の結婚前の様子など、それからの座間味君シリーズを楽しむためのピースとしては読む価値はあったかな。

  • 2010.6

  • う~ん。期待して読んだけど、ファンタジー的なまとめがやはり苦手でした。

  • 再読。
    座間味くんシリーズ第一弾。
    沖縄で大きな皆既月食の起こる夜、師匠の石嶺を奪還するためキャンプの生徒三人が起こしたハイジャック事件。
    しかしトイレで女の死体が発見され、たまたま乗り合わせた座間味くんが推理させられる羽目になる。

    第二弾、第三弾を読んだから思うことだけど、このシリーズのコンビとなる大迫さんが登場ひ、座間味くんが後に妻となる彼女と沖縄旅行に来てるのが、感慨深い。
    そして座間味くんの言動が(ハイジャック下で死体があるという極限状況とはいえ)若いのが微笑ましい。

  • 師匠を助けるためにハイジャックを決行。だが、ハイジャック中に飛行機のトイレ内で密室殺人事件が発生。ちょっと不思議な話。

    話自体は不思議でもなんでもなく、犯行(ハイジャック)の動機が不思議。師匠と新たな世界に行く為だなんてねぇ。それでも説得力はあった。小説だから許す。
    ハイジャックしている途中で殺人事件。読んでいてかなり引き込まれました。通勤電車で読んでいなかったら多分一気に終わりまで読んでいた気がする。最期の落ちも師匠の能力の有無を玉虫色にして、何かを匂わせつつ綺麗な終わり方。
    6時間もあれば十分読破出来るでしょう。サクッとお薦めな一品。

  • 『玩具店の英雄』は座間味くんシリーズの第3作目にあたり、これはその1作目。つまり座間味くんがハイジャック事件に巻き込まれた話。
    座間味くんがハイジャック犯に強制され、僅かな手がかりから女性が死亡した経緯のロジックを組み立てていく。さり気なく犯人グループの仲違いをさせようとしていたり、非常に頭がきれる。
    色々と不自然な点は多いけど、それも座間味くんシリーズの魅力と言える。これは警察側には同情せざるをえない。

  •  とても読みやすくて、読後感も悪くないです。
     この私が犯人も動機も方法も当たるくらいですから、複雑な謎を好む人には物足りないでしょう。そして、言葉では説明できない事柄を理解しがたい人には向かない作品です。

     いつもなら、会話ばかりが延々と続くと面倒くさいと思うけれど、今回はあまり感じません。あいまあいまに読めて、感じのいい軽めのミステリーでした。

  • ハイジャックでのタイムリミットのせいもあり、
    なんだか慌ててどんどん読んでしまった。
    新書の2段書き大嫌いなのに(まだ言う)。
    意外と読みやすかったです。
    結末にちょっとびっくり。
    悲しい話だなぁと思いました。やるせないなぁと。
    なんだかね…。うん。

    続編もよむ。

  • 閉じた飛行機内でのミステリー。続編があるみたいなので読んでみよう。

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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