龍臥亭幻想 上 (カッパノベルス)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334075835

感想・レビュー・書評

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  • 2022.11.20 図書館

  • 前袖の著者の言葉に、石岡さんが長い闇を抜けて甦る、異邦の騎士再びといったことが書かれていて高揚しつつ読み始めた。その展開を待っていた!

  • 8年の時を経て再び龍臥亭メンバー集う!石岡くんが以前のように御手洗に頼らないところに成長と時を感じる。

  • 再読。龍臥亭の歴史からまた別の因縁のお話。前回の因縁の絵といい、今回の油絵の変化も地味に怖くて事件の不気味な雰囲気をより盛り上げる。

  • 龍臥亭事件の続編です。
    今回も石岡君が主人公で今の所御手洗さんの登場はありません。
    個人的に海外舞台より、やっぱり日本舞台が好きだし、龍臥亭の雰囲気が相変わらず良いです。
    でも今回は龍臥亭のお話では無くて森孝魔王伝説に絡んだ事件の物語。
    龍臥亭事件から8年後、再び龍臥亭を訪れた石岡君が巻き込まれる事件です。
    相変わらず間に森孝伝説やら森孝魔王やらが組み込まれているのですがすごく読みやすい。
    あっという間に上巻を読み終わりました。
    これは面白いかもです。

  • 御手洗シリーズ。石岡君が主人公の「龍臥亭事件」の続編。
    龍臥亭事件から8年も経っているので当時3歳だったユキちゃんがもう11歳になっていて、当時女子高生だった里美もすっかり落ち着いた大人の女性になっています。長いシリーズなんだなぁと改めて思いました。
    石岡君ももう50歳になっていて、50歳の男性にこんなこというのは失礼かもしれませんが、ものすごく成長したなぁと感じました。黒住を説得するシーンにはじわりときました。過去の傷も受け止めて強くなった石岡君が嬉しい。御手洗においていかれてめそめそしたり、英会話教室でべそかいてた石岡君はもういない!…と思う。
    下巻に続く。

  • 10年2月28日開始
    10年3月6日読了

  • 御手洗と吉敷の共演!? ……でも実は双方ともチョイ役(笑)。
    「龍臥亭事件」のような位置づけの作品だけれど、前作よりも謎が派手。解決も派手。全部派手。前作が前置きだったんじゃないか、とすら思ってしまった。
    正直なところ、こんなもん論理的解明は無理だろっ! まあタイトルに「幻想」とつくくらいだから、幻想テイストの曖昧解釈でもいいか……などと不届きなことを思いつつ読んでいた私が、読了後考えを改めたことは言うまでもなく。まさかこんなにきっちり解決してしまうとはなあ。怪奇的雰囲気に振り回されっぱなしでした。お見事。

  • いつもは御手洗さんが島田先生の代弁者となって社会を痛烈に批判してくれるんだけど、
    御手洗という人物が奇天烈であるがゆえ、いまいち共感できなかった。
    「そうね、あなたは何でも分かってるものね」って感じで。
    「龍臥亭」は石岡君が主人公だから、石岡君の目線になると、
    同類相憐れむじゃないけど、弱いものの叫びがすとんと伝わってくる。
    被害者というのはミステリーにおいて単なるコマに過ぎないかもしれないけど、
    その人にだって体温はあるし、親や兄弟や友達もいる、大切な思い出や未来への希望もある、
    そんなことを嫌というほど思い知らされた。
    事件の描写を読んでいて、あまりのやりきれなさに涙が出てきたのは初めて。
    しかしこれ、広島人で方言が理解できるから良かったものの、
    津軽弁とかだったら共感できたかしら…。

  • 凄く面白いんですが『龍臥亭事件』を未読だとアレなんで
    オススメ度的な意味でランク★ふたつ。

    台詞に命を感じて泣けたのはこの本が初めてです。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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