神戸・六甲山殺人夜色 (カッパ・ノベルス)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 19
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334077075

作品紹介・あらすじ

風光明媚な上高地の入口・大正池で他殺死体が見つかった。所持品から遺体の身元は、日本三名泉のひとつ、有馬温泉のホテルに勤める朝川翔吾と判明した。だが彼は16年前の阪神大震災の翌日から行方がわからなくなっていたという。翔吾の妹も元の同僚も、彼がこの間、どこでどう暮らしていたかを知らない-。あの日、神戸で、いったいなにがあったのか!?安曇野署の刑事・道原伝吉は、翔吾の足取りを辿るべく神戸へ。家族も故郷も捨てた男の、秘められた哀しい過去とは!?-。

感想・レビュー・書評

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  • 東日本大震災後に上梓されたらしいが
    どうやら震災前に既に構想はあったご様子。
    こういう偶然は偶然ではなく、神憑り的な力が働いているような気がしてしまう。

    16年前と現在の計3つの殺人事件。
    一見どこに繋がりがあるのかわからない事件が次第に絡み合う。
    しかも疑わしい人がどんどん出てきて、その端から消えていく。
    最終的に繋がった先はいくつもの線を解いた先に在った、というのが見事。
    当事者たちの繋がり方はご都合主義という穿った見方もできなくはないが
    それもご愛嬌といえる範囲だった気がする。
    あまり触れられてはいなかったが、
    コイツが関わらなければ死ななくて済んだ被害者もいた、ということで
    真犯人を強請ってた建築士も相当な悪党だと思う。
    その所為もあってその建築士の息子も被害者となってしまったのは
    因果応報というべきか。

    東日本大震災についてはあまり触れられていない。
    娘の比呂子ちゃんの修学旅行の件でちょっとだけ出てきた程度。
    あの地震の翌日未明には長野県内でも大きな地震があったはずだが
    安曇野辺りは大丈夫だったのだろうか、などと余計な心配をしてみる。

  • 風光明媚な上高地の入口・大正池で他殺死体が見つかった。
    所持品から遺体の身元は、日本三名泉のひとつ、有馬温泉のホテルに勤める朝川翔吾と判明した。
    だが彼は16年前の阪神大震災の翌日から行方がわからなくなっていたという。
    翔吾の妹も元の同僚も、彼がこの間、どこでどう暮らしていたかを知らない―。
    あの日、神戸で、いったいなにがあったのか!?
    安曇野署の刑事・道原伝吉は、翔吾の足取りを辿るべく神戸へ。
    家族も故郷も捨てた男の、秘められた哀しい過去とは!?―。

    (アマゾンより引用)
    何となく…殺人の動機がよく分かんなかった( Д |||)

  • 上高地の大正池で、男性の他殺死体が見つかった。所持品から、身元は有馬温泉のホテルにつとめる朝川と判明した。だが、彼は16年前の阪神大震災以降、行方不明になっていた。安曇野署の道原伝吉刑事は、足取りを追った。

  • 終盤まで犯人が二転三転して楽しめた。

    ただ、いくら殺人事件を目撃してしまったとはいえ、
    なぜ16年間音信不通にしていたのかが良く分からない。

  • 130602

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著者プロフィール

長野県生まれ。昭和55年、作家デビュー。山岳ミステリー、旅情ミステリーの第一人者として人気を博している。著書に私立探偵・小仏太郎シリーズ(小社刊)ほか、人情刑事・道原伝吉、旅行作家・茶屋次郎、山岳救助隊員・紫門一鬼などの人気シリーズ、松本清張との交流を描いた『回想・松本清張 私だけが知る巨人の素顔』がある。近刊に『白馬八方尾根殺人事件』『京都・化野殺人回路』『鎌倉殺人水系』『松本―日本平殺人連鎖』などがある。

「2023年 『男鹿半島 北緯40度の殺人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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