- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334077211
感想・レビュー・書評
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久しぶりの帰省で見つけた本を備忘録として登録。
自分でも内容をよく覚えてないのでレビューが書けません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こういう結末か。
意外と言えば、意外でも有るし。
こういう結末しかなかった気もする。
この作品は途中からかなりストーリーの展開が変わったのは間違いない。実際、あとがきで著者自身も、そう言ってる。
僕としては、本作のピークは武林館のトーナメントだったな。と改めて思う。芥菊千代、竹智完、志村礼二、加倉文平、室戸武志の五人が一同に会して対決した、あのトーナメントがやっぱり最高に面白かった。
羽柴彦六と久我重明の対決がクライマックスにくるのは仕方ないけど、鬼頭順之介とか岩神京太と鹿久間源とかは別に出てこなくて良かったんじゃないかな?
それは確かにこの辺のキャラも面白かったし、彼らが絡む闘いも面白かった。でも、僕はあの五人のドラマだけで良かった。それに彦六と重明のスペシャルマッチが有れば良かった。
この作品はスタート時点からすると、大きく世界の広がりを見せた。それが良かったのか、悪かったのかは分からない。
ただ、僕としては、ここまで書いてくれなくても良かったかなと思う。 -
三十年近くたってようやく完結!
完結は寂しいなあ。
このキャラとこのキャラがどんなふうに戦うのかを想像するのも本シリーズの大きな楽しみ方であった。
後書きで著者が書いてあるようにスピンオフをたくさん出してほしいなあ。 -
第八巻。30年あまりの時を経て、ついに格闘大河小説が完結した…
まずは、夢枕獏に『ご苦労様』と声を掛けたい。30年とひと口に言うが、これだけの年月に他の連載をこなしながら、これ程の作品を書き上げる努力は想像を絶するものだったに違いない。
武林館の総合格闘トーナメントで激突する柔道家・岩神京太と空手家・鳴海俊男。そして、ついに羽柴彦六と久我重明の怪物同士の死闘が…羽柴と久我の闘いを見つめる若き四人の獅子…加倉文平、室戸武志、志村礼二、竹智完…
羽柴彦六と久我重明の生命を賭けた死闘は、これまでの格闘小説でも、格闘漫画でも目にしたことが無いほどの迫力のある描写だった。結果は言うまい。読んだ者だけに許された特権なのだ。
長い余韻と未来を感じさせる終章…
本当に終わってしまったのだな…
最後に夢枕獏にひと言。『餓狼伝』もそろそろ何とかして欲しい! -
遂に完結。当初の5人の主人公への、作者の思い入れはなくなっており、前巻に急に登場した鹿久間の活躍が尋常でないほど描かれている。彦六と重明の対決に結果が出たことだけ以外は何も評価できない内容でした。1巻から一気読みされた方は、話の展開に違和感を感じるのではないでしょうか。30年かけて小説を書くとこういうことになるのですね。正直、完結するのを期待していましたが、まとまりを付けるには、あと10巻は必要であったように思います。 この最終巻を読む限りでは、餓狼伝も期待できませんね。
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黄金宮や大帝の剣も待ってます
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時の流れは誰にも平等なので基本的には若い人を羨ましいとは思わない。但、この本を読みながら自分が30歳若かったら...と思った。別に格闘技がしたい訳ではない。若い読者ならこのシリーズを1巻から8巻まで通しで読める。私の様なリアルタイムな読者が1巻を手に取ったのは30年前のこと。だいたい4年に一冊出る勘定。オリンピックか!当初、ひとりの青年と5人の少年のビルドゥングスロマンの筈が途中から登場人物が増殖し続け収拾がつかなくなり最後は駆け足で終了!これが夢獏スタイル。まあ、30年読み続けたのだから面白いのは確か!