天涯無限 アルスラーン戦記 16 (カッパ・ノベルス)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 263
レビュー : 66
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334077358

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ全体としてはで読み終えて面白かった。複数の国が、たくさんの人々がそれぞれの思惑で、意思で動き、生きるドラマが読みごたえがあった。
    でも後半、ちょっと駆け足だった。もう少し描きこんでほしかった。前半じっくりだったから余計に。
    何より敵の設定がずっとしっくりこなかった。蛇王ザッハークに敵として、悪の恐ろしさや魅力や大きさが感じられなくて。作中で怖ろしい、登場人物たちが皆恐れを感じるという描写はあるが、読んでいて小者というか。
    むしろザッハーク達、超常の敵が出てこない部分、1部までの方が面白かった。国同士の争い、利権の衝突、外交の部分が。いっそファンタジーっぽい設定は全部なしにして、人同士が覇権を目指して争う別世界の歴史ものにしてほしかった。ザッハーク達が何者であるかは、最終巻の最後でちらりと語られ、それを読んで、それなら、これまでの描き方がわからないでもないと納得したが、そのうえで、ザッハーク達なしで、歴史ものとして描いた方が面白い冒険譚になったように思ってしまう。
    1部の国と国と覇権争いの歴史、狂信者から国を取り戻せるか、王とは血筋かがテーマであったころ、蛇王とかが伝説であったころの方が好き。

  • この物語が完結したこと自体を喜び、物語全体を評価したい。

    さよならアルスラーン。
    さよなら田中芳樹。
    もうあの人にはかつてのストーリテラーとしての輝きはない。

    最終巻でアレだけの登場人物が死ぬのだったら、そこに至るまでに、それぞれが何回死んでいるかわからない。最終巻のあり方を「歴史とはこういったもの」と片付けるならば、この結末までに辿り着いた過程はどうなの?と問いたい。計画的に登場人物を殺せない時点で既に物語を構成する力も、気力もないとしかいえない。
    銀河英雄伝説のやり方はまだ納得できた。

  • 田中芳樹、人生最大の巨大死神の鎌を振るう。

    けど、人生って、歴史ってそんなものかもしれない。
    輝く時には仲間が揃っているもの。
    でもそれも永遠ではない。
    仲間がいなくなったあとも、人生が続くものもいる。
    志を継がんと生きるものたちが。
    確かに地味かもしれないが、しかし、戦乱の世に輝けるものと平和な時代の礎を築く者とは別だとは、たしか著者の言だったはず。
    それを、今回も忠実になぞらえていたのだと思う。

    お疲れさまでした。
    完結おめでとうございます。
    私的には、ありなのかなと思ってしまいました。
    歴史って、人生って、不条理なものだから、みんな生き残ってわいわいは、ないんだな、と。

    最後に見れましたけどね(笑)

    エラムも大役お疲れさまでした。

  • 最終巻!

    生きてるうちに読めて良かったです。ありがとうございました。

  • 完結!ここ数巻の皆殺し展開(爆)のフィナーレがこれか…orz 序盤も序盤で小物と称してもいいようなキャラとやりあった結果某キャラが死んでしまった時点でもうがっくりきて、すっかり冷めた気持ちで読み進めてしまいました…もはや殺すために書いたんじゃないかというくらい意味のない死に様が終盤まで続きまくるんですが(ホントに殺しまくってくれたよ…!)、最後はぎゅう詰めの駆け足展開でそれなりに綺麗にまとめ上げたのはさすがの力量というべきか…嗚呼しかし、しかし………。

    完結までに30年くらいだが、やはり途中執筆に空白がありすぎたというか、前半の勢いがあるまま突っ走ってくれていれば…という思いがよぎります。とにかく残念です。どーしてこうなったという気持ちが溢れます、前半は本当に面白いお話だったんです、この作品…。
    それでも完結祝いということで星ひとつ上乗せしておくことにします…合掌。

  • 「まさか自分が生きてるうちに終わるとは」って読者も作者も思ったことだろう…。いや、終わってくれてよかった。創竜伝はどうなったのかな(小声)

    ※以下ネタバレ

    明かされた真相が割と鋼の錬金術師だった。漫画版とのコラボなのかしら(?)
    前巻まではちょっと微妙な気分にもなったけど、これだけ敵味方問わずに死にまくるといっそ爽快になってきて「もっとやれ」って感じになった。最後の最後に残ったメンバーがまた良かったし、アルスラーンがちゃんと彼らを率いる将として育っていてかっこよかった。
    最終的にエラムは剣だけじゃなくて一緒にちゃんとアルスラーンの思想も託したのかなあと不安になった。

  • この物語の完結を見る事ができたのは、良かったというべきでしょうけど、終わったというより、終わらせたといったところかもしれません。

    最終章のエラムの話は、長年待ち続けていた読者に対する、作者からのせめてもの罪滅ぼしだったのか…

    読む方も慣性で読んでると思いますが、長く書きすぎたのかも。第2部が必要だったかどうか、正直疑問です。

    あと、せめて、この巻だけは、あとがきはつけて欲しかった。


  • こんな終わりの書き方なら、もう1冊増やしても良かったと思う。特に最終章は安土・桃山時代を教科書で読んだ時のような脱力感。あとはアニメと漫画がせめて王都奪還までは製作されるのを祈るだけ。日本人キャストで実写映画化、舞台化はやめてほしい。

  • アルスラーン戦記最終巻。
    戦いに決着がつき、物語の背景も一部明らかになるけれど、ザッハークとの最終戦前の問答は少々駆け足な印象。
    神話の時代の終焉を描いているからか、英雄たちが次々と舞台を降りていくのが寂しい。けれど最終章は淡々としていながら優しく、読後感は穏やか。

  • ようやく完結。
    もう、諦めていたが3巻前くらいから無理矢理終わりに向かっていた気がする。
    アニメ化されたせいで完結せざるおえなくなったのではと
    うがった見方をしてしまった。
    なんにせよ完結してよかった。

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プロフィール

田中 芳樹(たなか よしき)
1952年、熊本県本渡市(現・天草市)生まれ。学習院大学文学部・国文学科卒業、同大学大学院博士課程(国文学)修了。1978年に李家豊(りのいえ ゆたか)名義で雑誌『幻影城』に応募し、『緑の草原に…』で第三回幻影城新人賞(小説部門)を受賞、作家デビュー。
1982年、田中芳樹名義で、『銀河英雄伝説』シリーズを発表。アニメ化、コミック化、ゲーム化された大人気作品となる。ほか、2017年に完結した『アルスラーン戦記』もアニメ・ゲーム・コミックなど様々なジャンルミックスがなされており、非常に人気が高い。ほか、『創竜伝』などの人気シリーズがある。

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