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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784334103095
作品紹介・あらすじ
大富豪の宮島勉とその秘書・田ノ倉良介。二人は、一億円を進呈した人間のその後の人生を観察するという奇妙なゲームを続けている。
仕事で客からの罵倒を受け、満面の笑みのまま表情が変わらなくなった営業マン・中里成利。それを苦にして恋人と心中までしようとするが、そこに田之倉が現れ――。大金は人を変えてしまうのか? 一億円が生む「人間ドラマ」。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
人間の欲望や運命が、一億円という大金によってどう変わるのかを描いた作品は、奇妙なゲームを通じて深い人間ドラマを展開します。大富豪の宮島とその秘書・田ノ倉が選ぶ「不幸な人たち」が、金を手にしたことでどの...
感想・レビュー・書評
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今年冬ブクログおすすめの本という事で「1」を読んでみたら、26年前の作品だった。でも、最近になって文庫本が出てきたということは、シリーズ新作が書かれているのだろうと「推理」した。突然一億円あげたら、どんなドラマが生まれるだろうか?大富豪の発想に付き合う田ノ倉秘書の選ぶ「不幸な人たち」とは?こんな、いくらでもお話作れそうな設定は、一億円の価値が少しだけ下がった今でも充分通用すると、わたしは踏んだわけだ。そしたら今年5月に案の定、第二弾が発行された!実は発売日にamazonで取り寄せたのだけど、読むべき本が多くて、ここまでずれ込んでしまった。流石、赤川次郎さん。とっても読み易くあっという間に読み終わった。
ただ‥‥。文庫本自体は2001年2月新潮文庫刊行の再版だった。毎度、毎度、わたしの推理はあてにならない。
固定電話が登場する1箇所だけ以外は、時代を感じさせない。「設定」を活かした人間模様は流石である。1巻目は一億円を活かして金にまつわる不幸と逆転劇が多かったが、もはや2巻目では、大富豪・宮島たちが偶々(たまたま)居合わせた人間模様を偶々金を活かせて良い方に持ってゆくという話が多かった。赤川次郎の話は、人間が信じられる。5篇の短編は毒にも薬にもならない話だけど、本来文庫本なんて、そういうことを読むんじゃなかったっけ。大事なのは、そういう本を読んで「時間を返せ」と思わない。「いい暇つぶしができた」とギリギリ思ってしまう、という文庫本を探すということなのだろう。
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大富豪が気まぐれにピックアップした相手になんと1億円をプレゼント。それによって生じる化学反応を見せてもらうなんて、ほんっとなんて奇妙なゲーム。
でも、その大富豪宮島も、実務を受け持つ秘書の田倉も、人情味にあふれているのだ。
だから、1億円なんてとんでもない大金を送られても、人生が壊れたりしていない。
「青春の決算」の、あのドラマチックさは特に最高だった。
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