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本 ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784334103385
作品紹介・あらすじ
新型ウイルスに対抗するため、政府が定める期間、外出を禁じられ「巣ごもり」を強制される《繭》の仕組みができた日本。しかし警察官の水瀬アキオは、仕事柄、繭の外に出なくてはならない。ある日、アキオは、相棒のAI搭載の猫型マシン・咲良とパトロール中に、無許可で外に出ている犬を見つける。飼い主宅を訪ねると、死体が発見され……。外出禁止下でもなぜか事件が起こる街で、一人と一匹が謎に迫る話題のクライシス・ノベル。
感想・レビュー・書評
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タイトルの「繭」は、パンデミックに対するロックダウンをよりシステマティックにした感じのもの。つまりエッセンシャルワーカーなど一部の人以外は外出が禁止(犬の散歩はOKというのが面白い)されている状態で、交番勤務の警察官の奮闘を描いています。
パンデミックを経験している我々なので、描かれていない部分も含めて状況がなんとなく想像できます。あと忘れてはいけないのは、相棒であるネコ型ロボットの咲良です。ただ猫小説ではあるものの、猫要素は薄いかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
逃げた犬と正しい《繭》の入りかた/
止まらないビスケットと誰もいない工場/
消えた警察官と消えない罪/猫の手は借りられない/
引きこもる男と正しい《繭》の終わらせかた/終章
新型ウイルスに対抗するため外出自粛のお願いをするのではなく、「巣ごもり」を強制する仕組みをとる日本。
どんなやり方にも長短あって、この人はあれがいいけどあの人はこれがいいと意見も様々。
では このやり方は?? -
2.8。自分と絶対気の合う猫型ロボ、何の心配も無く友達と通信で会いながらおこもり、誰もいない町中散策、羨ましい限りでちっとも疎外感を感じそうに無い私にはピンとこない部分が多々。
著者プロフィール
福田和代の作品





