新しい世界で 座間味くんの推理 (光文社文庫)

  • 光文社 (2024年6月11日発売)
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  • 本 ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334103392

作品紹介・あらすじ

離婚と転居をきっかけに運命が拓けた妻と、犯罪者に転落した夫。しかし――。(表題作)『月の扉』事件の人質だった玉城聖子が大学生になり、警視庁幹部の大迫、そして「座間味くん」と不可解な話を肴に酒を酌み交わす。すると解決済の事件が座間味くんの一言で様相を変える! 美しいロジックとまさかの真相、本格ミステリーの楽しみ満載の傑作シリーズ最新刊!

感想・レビュー・書評

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  • 新しい世界で/救出/雨中の守り神/猫と小鳥/
    場違いな客/安住の地/お揃いのカップ

    事件の人質だった聖子、警察官の大迫、解決に一役買った「座間味くん」。
    仲良く飲んで身近な疑問を解く飲み会も回を重ねて……

    おや そんなことになりましたか ふふ

  • 昔の小説のときの赤ん坊が大きくなって主人公になるとは。それをそれぞれリアルに読めていることが嬉しい。

  • 「座間味くんシリーズ」の第5弾は、7篇の連作短編。今回の語り手がシリーズ第1作「月の扉」でハイジャック事件の人質だった当時一歳の玉城聖子というのがシリーズファンとしては感慨深い。

    新宿東口の書店で待ち合わせて、大迫警視長と座間味くん、語り手の3人が会食をするという趣向は変わらない。
    大迫警視長が語る事案に潜む違和感を、座間味くんの鋭い洞察力で解き明かすというお約束の構成。今回は特に事件性が薄く、日常の謎的な印象。

    各話ごとに登場人物が順調に歳を重ねて、若かった座間味くんも今やお父さんに。息子や娘の受験を経て、最終話で明かされるサプライズな事実。
    ファンなら思わず嬉しくなる展開に、ここで一区切りかと思われるシリーズ新たな展開にも期待。

    大好きなシリーズなので、これからも続いてほしいな〜。

  • 座間味くんシリーズの短編集。毎度のことながら座間味くんは視点が・・・。そして今回の最後の短編はいつもの流れとは違って新しい世界ということですかね??
    今後も続いてもらえるといいですね。

  • のハイジャック事件で人質になっていた聖子が二十歳になり食事会に参加。グルメと推理が楽しめる短編7話。推理を披露する前の座間味くんのドキッとする一言がクセになる。スーツ姿で1人キャンプする女性の謎が1番好き。ラストでこんな仕掛けをぶっ込んでくるとは!!

  • 読み終わった瞬間の、なんとも言えない幸せな気持ち…!座間味くんシリーズの愛読者ならば、同じ気持ちになるのではないだろうか。
    今回座間味くんと大迫さんとお酒を楽しむのは、あのハイジャック事件の人質となっていた女の子。だからなのか、座間味くんが謎を解く事件もいつもより平和な感じ。相変わらずの閃きと人柄の良さよ。
    座間味くんも大迫さんも大好きだけど、まだ続いてくれるだろうか。設定的に終わりでもおかしくない組み合わせだから、そうだったら寂しい。

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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