わたしたちは、海

  • 光文社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334104290

感想・レビュー・書評

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  • クラスの女子たちが、タイムカプセルを埋めたらしい。6年3組のぼくは、親友のシンイチとヨモヤとともに、遠くの煙突の麓にある公園まで自転車で行ってみることにした――「海の街の十二歳」
    小学校教諭の岬と保育士の珊瑚。幼なじみの二人は休日に近くの海へドライブへ行った。渋滞にはまった帰り道、二人は光るスニーカーをはいた4歳くらいの子供が一人で歩いているのを見つけ――「岬と珊瑚」
    高校の同級生・潮田の久しぶりのSNSを見ると、癌で闘病中とあり見舞いに訪れた波多野。数ヶ月後、潮田は亡くなり、奥さんのカナさんから、散骨につきあってほしいと言われ――「鯨骨」
    海の街にたゆたう人々の生の営みを、鮮やかに描き出した傑作小説集。書き下ろし1編を含む全7編。

  • カツセさんの新作!
    安定に読みやすい内容と文章。
    サクッと読めました!
    短編的なもので、各々のストーリーが違う。

    けど、所々で繋がってて面白かった

  • 話はところどころ繋がっていて短編集みたいな感じです。
    登場人物と、物語がちょうどいい。
    ぶっ飛びすぎてないし、けど少し特殊な環境の人もいれば日常すぎない日常があり、本を世界に入れるって感覚になります。

    海はこの星の涙の行き着く先かもしれない。
    ええこというやん。
    おっしゃれやん。
    友達とたくさん過ごした地元の海思い出すやん。

    人に勧めたくなる。
    旅行とか自分はこの本読んでて、千葉県のイメージでした。オーシャンビューのホテルでのんびり読みたいな。

  • 感想
    香りがして音が聞こえる。どこにいても確かに感じる。そんな街で日々を過ごしている人々。ときに優しくときに厳しく。確かに見守られている。

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著者プロフィール

1986年東京生まれ、大学を卒業後、2009年より一般企業にて勤務。趣味で書いていたブログをきっかけに編集プロダクションに転職し、2017年4月に独立。ウェブライター、編集として活動中。本書がデビュー作となる。

「2020年 『明け方の若者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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