抹殺

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  • 光文社 (2024年9月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (364ページ) / ISBN・EAN: 9784334104306

作品紹介・あらすじ

元自衛隊員の遺体がまた見つかった。共通するのは、政情不安下の南スーダンにPKO部隊として派遣された"特戦群"メンバーだったこと。同隊所属の風戸亮司は危機からの突破口を探り始める。時を同じくして一人の女性医師が南スーダンから帰国し愛娘と再会した。だがその直後、凄惨な悲劇に遭遇し……。彼の地に関わった者たちに迫る不穏な影の正体と目的とは? 自衛隊日報問題を起点に繰り広げられる緊迫の軍事サスペンス!

感想・レビュー・書評

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  • なかなか面白かった。
    南スーダンで起きたジュバ・クライシスを題材に複雑すぎない程度に凝ったシナリオでエンタメ作品として楽しめた。
    謎を残しつつクライマックスに向かって徐々に向かっていくのがはっきりわかるので読み手のテンションもシンプルに上がってきてスッキリ!
    『自衛隊日報問題』で時の防衛大臣が泣いてたな〜くらいしか記憶になかったけど改めて考えるきっかけになったのも良かった。

  • 難しいような内容ですが、とても読みやすい作品です。
    題材は、「暗殺」に続き、フィクションなのか?、ノンフィクションなのか?、
    とても興味深く読めるのです。
    私たちが知るニュースはコントロールされているのでは無いか・・・と、考えさせられてしまいます。

  • 面白かった!はじめの戦闘シーンからもう気持ちを持って行かれました。結局本当の黒幕が誰なのか分からずの結末でしたが、ラストまで驚きの連続のストーリーでした。あの「暗殺」の作者さんなのですね。楽しめました!

  • 『暗殺』の著者の新作との事で図書館で借りて読んだ。2016年の自衛隊日報隠蔽事件(スーダンへのPKOの派遣の際に時の防衛大臣が辞任までした事件)を題材にしたフィクション。実際はどの様な戦闘などがあったかは不明だが、現在での世界情勢の不安定なニュースを聞くと、さもありなんとの気もしてくる。但し物語の展開はあまりにバイオレンスすきて付いていけなかった。

  • 戦争や傭兵のことは知らんけど、スピーディな展開で、一気読み。災害や復旧に骨身を惜しまず動いてくれる自衛隊の皆さんに心から感謝ですね。これを世界の平和にどう使うか、選挙前にしっかり考えます。

  • 「暗殺」に匹敵する傑作。南スーダンPKO日報問題で明らかになったPKOが戦闘地域で活動していた実態を基に、こちらも虚実の境界線が曖昧なノンフィクション風小説。1章の鬼気迫る戦闘シーンの描写で読者の心を鷲掴みにし、ドンドン物語世界に誘われる。元ネイビーシールズ隊員が、いとも簡単に陸自特殊部隊員に赤子の手をひねるように負けていくところは本当のところどうなんだろうという疑問はあるが、ミステリー要素も散りばめたプロットは抜群で最後まで一気に読ませる力のある傑作。

  • 生き残れ。殺してもかまわない。
    元首相襲撃の真相に迫る『暗殺』で話題沸騰の著者が、絶望の戦場を描く!
    自衛隊日報問題を起点に繰り広げられる緊迫の軍事サスペンス!

     ――殺られる前に敵を殺れ――
     〝特戦群〟では常に、そう教えられてきた。

    元自衛隊員の遺体がまた見つかった。共通するのは、政情不安下の南スーダンにPKO部隊として派遣された""特戦群""メンバーだったこと。俺たちは狙われている――同隊所属の風戸亮司の疑惑は深まり、危機からの突破口を探り始める。時を同じくして一人の女性医師が南スーダンから帰国し愛娘と再会した。だがその直後、凄惨な悲劇に遭遇し……。彼の地に関わった者たちに迫る不穏な影の正体は? そして、その目的とは?

  • 韓国で非常戒厳がだされた日に。紛争中の不条理に怒り覚えながら読んでいたが、現実社会で小説以上の不条理が…。「石油権益は生命より重い」からと言って理不尽な他国の要求はね返さず自国民売る国。だろうなあーとわかっていても、いたたまれない。手に汗握る展開だったが、あっけない幕切れにモヤモヤ感残った。

  • スーダンで自衛隊が武力行使して日本人を含む民間人を救出した時に相手を殺した。事件の報道も真実が語られず、特殊部隊(元親族などいない者が当てられていた)の6人のうち、3名が数年後の日本で同じ頃不審な死を遂げる。生き残った3人は別々に暮らしていたが集まり、原因を探る。スーダンで救出した長谷川麻衣子が最近帰国していることを知り彼女とコンタクトを取るのだが…。
    最初は日本の上層部が事件抹消のために動いているのかと思いながらもどんどん動いていく展開にハラハラしながら読んだ。うわー、そういうことだったか、と最後はちゃんと納得させられます。こうやって裏で潰されているハードな出来事って、本当はあるのかな。そして、特殊部隊能力スゴすぎ。ハードなバトルもの大好きな人はオススメの一冊です。割りと展開は単純に進んでいくので(1組必要だったか?というモブチームいましたが)読みやすかったです。
    たくさん人が死ぬので、高校以上。個人的には中学生から。

  • 一気に完読。面白かった。

  • やっぱ柴田先生のは、面白い。一気読みでした。

  • 自衛隊の元特戦群の死体が見つかった。過去に南スーダンで起こった事件との関係は?同じ特戦群にいた風戸は仲間を集め、戦いに身を投じていく。
    特戦群の隊員の強さの描かれ方が凄すぎる気がする。敵をバッサバッサ倒していく系を読みたい気分の時には良いのかもしれない。

  • 重めの内容なのに学力のない自分でも一気読みできノンフィクションぽく時勢も分かる。自衛隊の仕事や海外派遣での仕事は全然わからなくニュースでも取り上げてない裏情報。恋愛がなかったのもそれだけこの話に重きを置いていたのかなぁと
    思う。石油をめぐっての隠蔽だった今回の事件。政府が絡むと情報もうやむやにされてしまうのね。と分かりきった事だけど殺人や自殺など、そして市議会の偽情報、政府が介入して法案をまとめようとしてるなどなんだかなぁとやるせない気持ちにもなってくる。

  • 南スーダンPKO日誌不記載問題に発想を得たアクション小説。
    陸自特別作戦群の元隊員達を抹殺しようとする者たちは何なのか。なんのために。

    いや、面白かったです。正直。
    読ませるというほどでもないけど普通に読めた。

    だがと言ってはなんだが、なんだかなあ、と思うところも正直あって。
    まず持って、事件の動機が、なんだか。
    ついでに、最後まで事件の鍵みたいに引っ張ってこられたのが、なんだか。

    なんだろう、ミステリー系の小説にどうも馴染めないのは、ほら、仕掛けだよ、どう思う的な著者の誘導、あるいはミスリードに、いやこうじゃないか、やっぱこうだよな的に考えさせられる読書側。

    やなんだよなあ、面倒で。

    本当に上手い人は、そんなことを意識させずに連れて行ってくれるもんだが、謎解きが主題に入ってくると、どうしてもぎこちなくなる感じで。

    アイフォーンとか、Buckナイフ礼賛とか、どことなく古臭いよなあと思ってたら結構高齢だったのね、作者。

  • 戦闘の描写にリアリティがあり、一気に読み終えたが、全体的なストーリーはやや単調な印象。過去の自衛隊の日誌隠蔽を絡めてノンフィクション的な面白さがあり、背後にある事実に想像力が掻き立てられる。作者のベストセラーの「暗殺」を楽しみにしたい。

  • 事実に架空事象を溶け込ませる技巧が秀逸。迫真性に汗を握る。風戸の恐るべき身体能力と超越した判断力に驚嘆。別班に劣らず、特殊作戦群部隊も最強だった。人命の犠牲も厭わない利権絡みの諍いに憤慨した。

  • おぉ

  • 2024/12/18

  • 展開が早く一気に読みました

  • それならもっと色々やりようがあったろうに。

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著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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