名探偵は誰だ (光文社文庫)

  • 光文社 (2024年12月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784334105259

作品紹介・あらすじ

「ホテルの客で唯一、自分を殺そうとしていないのは?」「一人暮らしの老婦人を始末しようとしているのは?」「伝説の殺し屋のターゲットは?」「雪の山荘が爆破される緊急事態に生き残ったのは?」「画廊に現れた《怪盗万華鏡》の正体は?」……。新本格ミステリの名手が贈る、トリックとロジックとサプライズに満ちあふれたフーダニット7編。(解説・若林踏)

感想・レビュー・書評

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  • ホテルの客で、唯一自分を殺そうとしていないのは誰?
    ”雪の山荘”が爆破されたなか、生き残ったのは?
    一風変わったフーダニット7編。


    フーダニットというと一般的に「犯人当て」であるのに対し、こちらは「犯人でないもの探し」「怪盗探し」「名探偵探し」など、一風変わったフーダニット7編を収録した短編集です。
    短編だけあってどの話も軽く、どちらかというとコミカルな感じでまとまっていますが、スタンダードなミステリの中気分転換的に楽しく読めました。
    雰囲気的には、中高生向けミステリやコージーミステリ寄りかな。

    個人的には2話目の「捕まるのは誰だ」が好きでした。住んでいるアパートを張り込んでいる刑事が捕まえたがっているのは誰かを推理する話です。

    ***

    犯人ではない人を当てるミステリはこんなのも。
    『被害者は誰?』貫井 徳郎/講談社文庫
    『探偵を捜せ!』パット・マガー/東京創元社

  • とても楽しめた1冊。
    ミステリーはいつも長編を読みがちなのだが、久しぶりに読む短編はサクッと読めて味わい深い。

    タイトルが示す通り、フーダニットの短編集。
    単純な犯人当てではなく、捕まるのは誰だ・生き残ったのは誰だなど一風変わった話の流れだ。
    引っかかりが少ない文章で、サラサラと読めた。
    例に漏れず、今回もまっさらの状態で読んでみて見事に騙された訳だが、いくつかの短編は読者には絶対に解けなかったのでは…?と思われるものも。
    ようするに、情報が足りなさすぎる。
    でも話の構成としては面白く、最後まで飽きずに読ませてくれたのはさすが芦辺拓氏といったところ。

    ハードボイルドみがたまらない第3話「殺されるのは誰だ」
    ミステリーならではの状況に心躍る第5話「生き残ったのはだれだ」
    この2作は特に印象に残った。
    短編としてのトリックの驚きとキレの良さは最終話がダントツだろう。

    どのキャラクターも地の文を読んでいて彼らの背景が透けてみえるのも面白い。
    久しぶりにまた芦辺拓作品を読みたくなった読書体験だった。

  •  「犯人は誰か」ではなく「犯人でないのは誰か」「殺されるのは誰か」「名探偵は誰か」という一風変わったフーダニットが七編収録された短編集で、様々な趣向を凝らした謎解きと変化球気味のトリックなど個性的な話ばかりで、特に表題作の『名探偵は誰だ』が一番面白かった。

  • コミカルに読めるミステリ短編集。
    「犯人でないのは誰だ」と「捕まるのは誰だ」が好き。オチも続けてさらっと読めちゃうけど、いろいろどういう結末なのか考えるの面白かった。

  • だれ?を推理する短編集。どの短編も探偵がややへっぽこで、結末がよめない。ミステリー好きが読むことを逆手に取った構成が楽しい。
    雪の山荘「生き残ったのは誰だ」が面白かった。

  • 想定するとその通りの結末

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著者プロフィール

一九五八年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。
一九八六年、「異類五種」が第2回幻想文学新人賞に佳作入選。
一九九〇年、『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞受賞。
代表的探偵「森江春策」シリーズを中心に、その作風はSF、歴史、法廷もの、冒険、幻想、パスティーシュなど非常に多岐にわたる。主な作品に『十三番目の陪審員』、『グラン・ギニョール城』、『紅楼夢の殺人』、『綺想宮殺人事件』など多数。近著に『大鞠家殺人事件』(第75回日本推理作家協会賞・長編および連作短編集部門、ならびに第22回本格ミステリ大賞・小説部門受賞)。

「2022年 『森江春策の災難』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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