だから、お酒をやめました。 「死に至る病」5つの家族の物語 (光文社新書)

  • 光文社 (2025年1月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784334105457

作品紹介・あらすじ

プシュ。小気味いい音を鳴らして、冷えた液体を喉に流し込む。たったそれだけで、あなたはお酒の森の中だ。安くて手軽。気づくと、もう数本空けている。わかっちゃいるけどやめられない。じきに、酒量が増えたことに気づく。酔い方もひどいし、まわりに迷惑もかける。そういえば最近、お酒のことばかり考えているような――。
こうなってしまったら危ない。自分の意思で止められなくなったら最後、あとは身体を壊すまで飲み続けるしかない。そしてその一歩先には、死が待っている。「死に至る病」、アルコール依存症。その底なし沼から生還を果たすには、何が必要なのか。五者五様の人生譚と専門家の解説で紐解く。

感想・レビュー・書評

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  • 簡単に嫌なことから逃れられる飲み物があったら、手を伸ばしちゃうよな。

    症状が出ても、やめられるようになるかどうかは各々の決断だなと思いました。

  • 5つのアルコール依存者のエピソードが収録されているが、どれも同じような話ばかり。それはつまり、アルコール依存者の行動は共通しているということだ。その意味で、酒の恐怖を知る上では有益な一冊。

  • お酒はいいことがたくさんあって、息抜き、ストレス解消、コミュニケーションの潤滑油、リラックスにはかかせないし、一杯飲めば心うきうき、出会い、ときめき、感動溢れる目くるめく世界へ。そして、ほとんどの人はお酒をコントロールしながら楽しんでいる。しかし、ひとたび酒量のコントロールを喪失すると、アルコール依存症と診断され、この素晴しいお酒を一生涯我慢して断酒の苦しみに耐えなくてはならない……という感じの本で、断酒をしようかと考えている人にはまったくお勧めしない。ソバーキュリアス思想の真髄は真逆であって、「お酒にはメリットは一つもなく、お酒を飲まないと人生がいかに素晴しいものになるか」ということに尽きる。しかも、巻末の注によれば、話は(ヒアリングに基づくとは言え)作者の創作によるフィクションなのだという。読むんじゃなかった。

  • 自分はここまでアルコール中心の生活を送っているわけではないが、このまま飲み続けると、将来的にはこのような人生を送る可能性もあるのではないかと思いながら読み続けた。
    結果、現在も禁酒を続けることが出来ているので、巡り合って読むことができてよかったと思う。
    断酒会の理事長さんの「皆さん、自分はアルコール依存症でないと思っているでしょうけど、酒で人に迷惑をかけていると思ったら、酒はやめた方がいい」という言葉、納得しかなく、これからもこの言葉を思い出しながら禁酒していきたいと思った。

  • 図書館にて。
    お酒で生活をダメにした人たちの人生を5つ集めた1冊。
    もう依存症になったら本当にダメなんだなと実感。
    治ったらまた飲めるというというものではないところがつらいところだなと酒飲みの私は恐ろしく思う。
    内臓にも脳にもいいことはないし、人間関係も性格も壊れていく。
    作中にもあったけど、お酒ってコンビニでも簡単に買えちゃうもんね。
    この本のエピソードを読んでも思ったが、楽しくないことから逃げようとしてのお酒は深酒になりがちな気がする。
    楽しくおいしく一生飲めるように気を付けていきたいと思うし、酒飲みにとって依存症はきっと紙一重なのだということは肝に銘じておきたい。

  • 随分生々しく、グロテスクなルポタージュだな、という印象。アルコール依存症本人へのインタビューを中心に構成されているので、この世の地獄みたいな状況が他人事みたいにさらっとかかれていて、家族のことを考えると泣けてくる。
    「底つき体験」の底がぶち抜けているのが本当に怖い。
    ちょっと断酒を考えました。

  • アルコール依存症から「回復」した5人の壮絶な人生譚。
    特に、悪妻の理不尽な態度に苦しめられ続けてきた男性の話が刺さった。

  • 第1話 「ありふれた言葉が身にしみてわかった」-だから、お酒をやめました。(人に依存できない病ー依存症のメカニズムとは 国立精神・神経医療研究センター 松本俊彦さん)/第2話 「ただ、死にたくなかったんですよ」-だから、お酒をやめました。(「断酒会は“運”と“チャンス”が渦巻く宝の山です」 東京断酒新生会理事長 生馬義久さん)/第3話 「ちゃんと母でありたい」-だから、お酒をやめました。(表現する術がない女性が、言葉で伝えることを知るーそこが原点 NPO法人「あんだんて」代表 小嶋洋子さん)/第4話 「夢と現実の境がわからなくなって」-だから、お酒をやめました。(「飲みたい自分」と「飲みたくない自分」-“群れ”の中で軸足を踏み固める NPO法人「横浜マック」スタッフ 内村晋さん)/第5話 「死ぬまでワンパターンの人生が馬鹿らしくなって」-だから、お酒をやめました。(アルコール依存症とは何か 久里浜医療センター副院長 木村充さん)

  • 1. 自助グループとストレス管理
    - 自助グループの講師は、アルコール依存症の治療においてストレスが大敵であると強調。生活保護制度を利用し、ストレスの少ない生活を送ることの重要性を述べた。
    - しかし、入院患者たちはこの提案に対して反発し、生活保護で生計を立てることへの不満を表明。特に、誠は社会復帰を目指す患者が多い中で、生活保護を勧められることに対する怒りを語った。

    2. 入院患者の人間関係と成長
    - 誠と涼子は、共通の背景を持つ者同士として交流を深める。彼らはそれぞれの過去の経験を語り合い、相互に支え合う関係を築いていく。
    - 誠は退院後、涼子に連絡を取り、2人は定期的に会うようになり、関係が進展。涼子は誠を助けたいという意志を持ち、彼の断酒を支える。

    3. アルコール依存症の深刻さ
    - 依存症は、脳の報酬系に影響を与え、飲酒欲求を制御できない状態を引き起こすことが説明されている。依存症患者は、周囲の人々に対しても嘘をつき、飲酒を優先する傾向がある。
    - 松本医師は、依存症の患者は「安心して人に依存できない状態」にあると述べ、依存症は精神神経系の病気であることを強調した。

    4. 依存症からの回復過程
    - アルコール依存症の回復には、自助グループへの参加が重要。患者同士が経験を共有し、支え合うことで、断酒を続けるためのモチベーションが高まる。
    - 断酒を続けることの難しさも語られ、再飲酒のリスクやその際の身体的・精神的な影響が説明された。

    5. 家族との関係と社会的イメージ
    - アルコール依存症者の家族は、時にその負担を感じながらも、患者を支え続ける。特に、妻が夫の依存症を理解し、支えようとする姿勢が描かれている。
    - 社会的イメージの変化により、アルコール依存症は特別な病気ではないとされ、誰でも罹患する可能性があることが示されている。

    6. 患者の体験と教訓
    - 患者が体験した飲酒の苦しみや、断酒後の生活の変化が詳細に述べられている。自身の経験を語ることが、他の患者にとっても大きな支えとなる。

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