- 光文社 (2026年1月21日発売)
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感想 : 67件
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Amazon.co.jp ・本 (308ページ) / ISBN・EAN: 9784334108526
作品紹介・あらすじ
自画像をライフワークとする美大三年生の小滝英哉は、教授からアルバイトを頼まれる。それは学内の事故で亡くなった彫刻家四年生・樺沢穂香の両親からの依頼で、肖像画を描くというものだった。故人を描くという難題を前に、穂香を知るため不可解な事故の原因を探ろうと小滝は関係者に話を聞く。その頃、周囲から天才と呼ばれていた同級生で、小滝の恋人でもある宇野ひなたが行方不明になっていた……。
みんなの感想まとめ
芸術を志す若者の苦悩と成長が描かれた物語は、自己探求の旅を通じて、才能や存在意義に対する深い問いを投げかけます。美大生の小滝英哉は、亡くなった同級生の肖像画を描くという難題に直面し、彼女を知るために周...
感想・レビュー・書評
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岩井圭也さんの最新作ということで、図書館の順番待ちを心待ちにしていた一冊。
ようやく手元に届いた瞬間から、読みかけの本が山積みになっている現状などすっかり忘れ、久しぶりの出張のお供に連れて行きました。
結果としては出張中には読み切れなかったものの、翌日の休日(今日)、朝からの外出時に電車の中で一気に読了。
やっぱり岩井圭也作品は「読み出したら止まらない」。
今回も例に漏れず、完全に“かっぱえびせん本”でした。
ということで、読後評価は☆4.5
(´ρ`*)コホン
では、本書の内容を含めた感想を。
■「人は変われるのか」という問いの重さ
『あしたの肖像』は、岩井作品らしい“静かな熱”がじわじわと胸に広がる物語でした。
本書が投げかけてくるのは、「人は過去から自由になれるのか」「赦しとは誰のためにあるのか」という、簡単には答えの出ない問いです。
物語の中心にいるのは、過去の事件によって人生が大きく揺らいだ人々。
彼らはそれぞれの立場で、後悔や罪悪感、怒りや喪失と向き合いながら、なんとか“あした”へと歩こうとしています。
岩井さんは、彼らの心の揺れを決して大げさに描かず、むしろ淡々と、しかし丁寧に積み重ねていく。
その静けさが逆に胸に刺さるんです。
読んでいると、登場人物たちの「言葉にできない思い」が、行間からじわりと滲み出してくるように感じた。
誰もが“正しさ”を求めているのに、誰も完全には正しくなれない。
その不完全さこそが人間らしさであり、だからこそ彼らの姿が痛いほどリアルに感じられる。
■岩井圭也の“優しさ”が光る
岩井作品の魅力のひとつに、登場人物たちへのまなざしの優しさがあります。
本書でも、加害者側・被害者側という単純な構図に落とし込むのではなく、それぞれの人生の背景を丁寧に描き、読者に「この人はどう生きてきたのか」と考えさせてくれる。
特に印象的だったのは、登場人物たちが抱える“言えなかった気持ち”が少しずつ言葉になっていく過程。
その瞬間は派手ではないけれど、心の奥でそっと灯りがともるような温かさがありました。
岩井さんの筆致は、決して読者を突き放さず、かといって甘やかしもしない。
現実の厳しさを認めながら、それでも人は前に進めるのだと静かに示してくれます。
■「あした」を描くということ
タイトルにある“肖像”という言葉が、読み終えるころには深い意味を持って迫ってきます。
人は過去の出来事によって形作られるけれど、未来の自分をどう描くかは、今この瞬間の選択にかかっている。
本書は、そんな当たり前でありながら難しい真実を、物語としてそっと手渡してくれる作品。
読後、胸の奥に残ったのは重さではなく、むしろ静かな希望でした。
過去は変えられないけれど、過去に向き合うことで“あしたの自分”を描き直すことはできる。
その可能性を信じてみようと思わせてくれる、優しく力強い物語です。
■読み出したら止まらない、でも読み終えたくない
今回も例によって、読み始めたら止まらない岩井圭也ワールド。
とはいえ、ページをめくる手が止まらない一方で、「終わってほしくない」という気持ちも同時に湧いてくる。
そんな相反する感情を抱かせてくれるのが、岩井作品のすごさだと思います。
往路の新幹線で本書を開き、宿泊先のホテルで読み進め、復路の新幹線では疲れ果て読了までたどり着かず…
翌日となる今日、朝からお出かけの電車の中で読了したときには、思わず本を閉じて深呼吸してしまいました。
物語の余韻が長く残り、しばらく他の本に手を伸ばす気になれないほど。
↑↑↑↑↑嘘です^^;
今日だけで、きっと本書を含め長編小説3冊とマンガ数冊を読了予定。
読んでも読んでも、読みかけの本が散乱している状況は相変わらずですが(笑)
それでもこの一冊を最優先で読んでよかった(*^^)v
<あらすじ>
美大三年生の小滝英哉は、日々“自画像”ばかり描き続けている。自分を描くことでしか自分を確かめられない――そんな焦燥と不安を抱えながら、彼は芸術大学での生活を送っていた。周囲には天才と呼ばれる学生も多く、特に同級生で恋人の宇野ひなたは、その才能ゆえに常に注目の的だった。小滝にとってひなたは憧れであり、支えであり、そしてどこか遠い存在でもあった。
そんなある日、小滝は教授から奇妙なアルバイトを依頼される。
「亡くなった学生の肖像画を描いてほしい」
依頼主は、学内の事故で亡くなった彫刻科四年生・樺沢穂香の両親。娘の“最後の姿”を残したいという切実な願いだった。
しかし、小滝は穂香を知らない。
故人の肖像画を描くには、彼女がどんな人間だったのかを知らなければならない。
そこで小滝は、穂香の友人、教授、同級生など、彼女を知る人々に話を聞き始める。
だが、話を聞けば聞くほど、穂香の人物像は曖昧になっていく。
明るいと言う者もいれば、孤独だったと言う者もいる。
そして何より、小滝の胸に引っかかったのは――
「事故の状況が不自然すぎる」
という点だった。
穂香はなぜ死んだのか。
本当に事故だったのか。
彼女は何を抱えていたのか。
小滝は肖像画のための“取材”のつもりが、いつしか穂香の死の真相を追う“調査”へと変わっていく。
そんな中、小滝の心をさらに乱す出来事が起きる。
恋人の宇野ひなたが突然行方不明になるのだ。
天才と呼ばれ、周囲から期待され続けたひなた。
その才能の輝きの裏に、誰にも言えない苦しみがあったのではないか――。
小滝は穂香の死を追うほどに、ひなたの影が濃くなっていくのを感じる。
調査を進めるうち、小滝は穂香の周囲にいた謎めいた青年リュウと出会う。
彼は穂香の死について何かを知っているようで、時に小滝を導き、時に翻弄する。
リュウの存在は、穂香の死とひなたの失踪をつなぐ“鍵”のようにも思えた。
やがて小滝は、穂香が生前抱えていた葛藤、彫刻への執念、そして孤独を知る。
彼女は才能に押しつぶされそうになりながら、それでも作品を作り続けていた。
その姿は、まるで小滝自身の姿を映す鏡のようだった。
一方で、ひなたの行方を追う中で、小滝は彼女が抱えていた“才能の重圧”を知る。
天才と呼ばれる者ほど、孤独で、脆く、そして誰よりも自分を追い詰めてしまう。
ひなたは何を恐れ、何から逃げようとしていたのか。
小滝は、穂香の死とひなたの失踪が、同じ“才能の呪い”から生まれたものではないかと気づき始める。
物語の終盤、小滝は穂香の“本当の姿”にたどり着く。
彼女は事故ではなく、ある“選択”を迫られ、その果てに命を落としたのではないか――。
その真実を知ったとき、小滝は初めて“他者を描く”という行為の重さを理解する。
そして、ひなたの行方にも一筋の光が差す。
彼女が消えた理由、抱えていた痛み、そして小滝への想い。
それらが静かに明らかになっていく。
最後に小滝は、穂香の肖像画を描き上げる。
それは単なる“似顔絵”ではなく、彼女の生きた証であり、小滝自身の成長の証でもあった。
自画像ばかり描いていた青年が、初めて“他者”を描くことができた瞬間だった。
『あしたの肖像』は、
才能とは何か、創作とは何か、そして“自分を描く”とはどういうことか
を問いかける、痛みと再生の青春小説である。
本の概要
『永遠についての証明』の著者があらたに描く、いとおしくて魂が震える、青春小説のニュー・ヴィンテージ。
自画像をライフワークとする美大三年生の小滝英哉は、教授からアルバイトを頼まれる。それは学内の事故で亡くなった彫刻家四年生・樺沢穂香の両親からの依頼で、肖像画を描くというものだった。故人を描くという難題を前に、穂香を知るため不可解な事故の原因を探ろうと小滝は関係者に話を聞く。その頃、周囲から天才と呼ばれていた同級生で、小滝の恋人でもある宇野ひなたが行方不明になっていた……。
著者について
理系的な精密さと人間の痛みへの深いまなざしを併せ持つ、いま最も勢いのある日本の小説家の一人です。数学・科学・社会問題・歴史など幅広い題材を扱いながら、静かな痛みと再生を描く作風が高く評価されています。
岩井圭也(いわい けいや)
1987年大阪府生まれの小説家。
北海道大学大学院で農学を学んだ理系出身で、そのバックグラウンドが作品の“知的な緻密さ”に色濃く反映されています。
- デビュー作『永遠についての証明』で野性時代フロンティア文学賞を受賞
- 『最後の鑑定人』は日本推理作家協会賞候補に選出
- 『われは熊楠』は直木賞候補作となり注目度が一気に上昇
理系的なロジックと、弱さを抱えた人間への静かな寄り添い。
この“硬さと柔らかさの同居”こそが、岩井作品の最大の魅力です。
代表作と特徴
● 永遠についての証明
数学の難問「コラッツ予想」を軸に、天才と凡人、友情と破滅を描く青春ミステリ。
論理の世界に生きる者ほど抱えてしまう“割り切れない感情”が胸を刺す。
→ デビュー作にして代表作。
● 最後の鑑定人
科学鑑定をテーマにした社会派ミステリ。
“事実”を積み上げることで見えてくる“人間の影”が圧巻。
→ 科学×人間ドラマのバランスが絶妙。
● 文身(ぶんしん)
兄弟の歪んだ関係と創作の狂気を描くサスペンス。
虚構と現実がねじれ合う構造がクセになる。
● われは熊楠
南方熊楠の生涯を描いた歴史長編。
知の執念と孤独を圧倒的スケールで描き切り、直木賞候補に。
● 完全なる白銀
女性登山家たちの葛藤と挑戦を描く山岳小説。
“生きるとは何か”を問う重厚なテーマが光る。
岩井圭也の作風の魅力
静かな痛みを描く筆致
登場人物は皆、どこかに傷を抱えている。
その痛みを声高に語らず、淡々と描くことで読者の胸に深く沈む。
理系的ロジックの快感
数学・鑑定・科学捜査など、専門的な題材を扱いながらも読みやすい。
“知的興奮”と“感情の揺れ”が同時に味わえる稀有な作家。
社会問題への鋭い視線
入管、貧困、家族、司法制度など、現代日本の痛点を物語として提示する。
重いテーマでも、救いの光を必ず残してくれる。
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美大生の苦悩と孤独が詰め込まれた一冊でした。
天才と呼ばれている人にも、天才を見て自分の限界を知った人にも苦悩がある。
芸術を志す人にとって、自分とは何ぞや?という問いは一般人のそれとはまるで違った意味を持つのだなと深く思いました。
描けなくなった時、表現出来なくなった時、それでもこの自分は自分自身と言えるのだろうか?描けない自分を愛してくれる人はいるのだろうか?
学生時代に自分の道を決められる人、ましてや才能がある人を羨ましいと思っていたけれど、それ故に苦しい思いがあるのですね。読んでいてとても苦しかったです。
ミステリー要素もふんだんに盛り込まれていて読み応えたっぷりだし、終盤はファンタジー要素が絡んできましたが、私は好きな展開でした。
ファンタジーの謎を続編で書いてもらいたいような、謎のまでいてほしいような…… -
あなたは本当にやりたいことを忘れていませんか? 「青春」を真正面から描き切った力作 #あしたの肖像
■あらすじ
美大生の小滝は、いつも自画像を描いていた。彼のもとに教授からある人物の似顔絵を描いてほしいと相談される。その人物は同大学の学生樺沢穂香、彼女は既に事故で亡くなっており、両親から依頼を受けたものだった。
小滝は人物像を描くために穂香の関係者に聞き込みをするも判然としない、また穂香の死因にも疑問が残る。さらに小滝には同級生の恋人がいたが、音信不通になっており…
■きっと読みたくなるレビュー
「青春」を真正面から書き切った力作ですね。
岩井圭也先生の作品は何冊は拝読してますが、パワー溢れる演劇&青春小説『舞台には誰もいない』に近いものを感じました。若いっていいなーと思う反面、私の20代の頃を思い出すと胸が締め付けられる…
本作は自画像に執心する美大学生が、故人穂香の似顔絵描くために関係者に聞き込みをしていく。並行して、彼の恋人が行方不明になってしまうが、理由も居場所も分からずに苦悶。やがて故人や恋人の情報に触れあうことにより、自身の芸術性や生きる価値観と重ね合わせ成長していく。
この手の作品って、ひたすら主人公の心の内を描く、内省がメインになるから説教臭くなりがち。しかし本作は恋人、友人、教授など、良い壁打ちキャラを配して、エンタメに仕上げているのがお上手。
さらには故人の人柄調査と行方不明になった恋人探しという、私立探偵小説の形式で進行するところも引きこんでくれるポイントですよね。もちろんミステリーらしい展開もあり、楽しませていただきました。
全般的に青春小説であり、悩みを抱えた若者たちを描いています。背負いきれない難題、本当にやりたいことへのチャレンジなど、彼らの熱い熱い想いが伝わってきます。こういう作品を読むと、もう若くない私も挑戦してみたくなるんですよね。元気をくれる作品でした。
■ぜっさん推しポイント
本作の主人公は自画像をライフワークとする絵描き作家。読み始めてすぐに思ったこと、この作品は岩井圭也先生自身の叫び声なんじゃないかと。
絵、小説、アート、音楽…、何もないゼロから何かを生み出す作業ってのは、他人に評価される・されないの区別はあっても、自分自身で納得する・しないの区別はないと思うんだよね。だからこそ芸術家って内省力が必須なんだけど、さらに耐え抜く根性があるかってのもキモ。
本書最後のページ「絵を描くということは… 」以下最後までの文章。岩井圭也先生が作家として生きていくこと、表現することへの覚悟のメッセージに読めるんですが、いかがでしょう。
きっとこれまでたくさん苦しみ悩んだんだと思う。だからこそ未だ芽吹いていない若い人たちに、精一杯のエールを送っているようにも見えるのです。 -
自分を知るために自画像にこだわり続ける美大三年の小滝英哉は、学内の事故で亡くなった彫刻科の樺沢の肖像画を描くというアルバイトを教授から頼まれる。
故人を描くという難題に先ずは、彼女について知ろうと動くのだが…
小滝には天才と呼ばれていた同級生であり、恋人の宇野ひなたの行方不明も気になっていた。
突然、現れたリュウとは…
芸術というものを知れば知るほど才能の有無に悩まされ、自分の存在も見失なうということを若いうちから経験する…苦しくも自分でどうにかするしかないというのはとてもしんどいことだと感じた。
決断することの辛さや苦しさもありながら成長していく姿を見ることができたのはよかったと思う。
小滝やひなたの未来はどうなっているんだろうと想像が膨らむ。
そして、リュウは…
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恋人の失踪、火災事件の真相、そして芸大生の小滝の絵描きとしての苦悩が、ないまぜになり物語が進んでいく。
はー、若いって痛々しいし、なんだか人生難しいなぁ。小滝と彼女も、こんなあっさりしていて良いのだろうか。こうするしかなかったのか。悲しすぎるなぁ。
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岩井ファンの1Qさんはすぐに気づいちゃいました!
本作『あしたの肖像』の主人公・美大生の小滝英哉は彼にそっくりだと
彼って誰って…?
それは、「彼に鑑定できない証拠物なら、他の誰にも鑑定できない」と言わしめた男・土門誠だ
なぜなら土門さんのトレードマークといえば、ベージュのジャケットとパンツですよね
これはもう周知の事実です
で、小滝英哉も土門さんに負けじと紺色のセットアップを愛用している
夏場は毎日これを着て、洋服には興味がない、着るものに頭を悩ませる時間がもったいないという考え方も土門さんにそっくり
しかーし、小滝くん、君はまだまだ土門さんには及ばないよ!
だって君は紺色のセットアップを何着持っているんだい?
四着でしょ!
まだ四着!
土門さんなんて七着よ!
今すぐ買ってきなさい
あと三着買って土門さんに並びなさい!
そしたら評価も★5にしてあげる
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ゆーきさん
まずは三作目土門に会ってきてください!
ベージュの秘密も明らかになりますよ
( ̄ー ̄)ニヤリ
で、新作のこちらは飛び抜けて面白...ゆーきさん
まずは三作目土門に会ってきてください!
ベージュの秘密も明らかになりますよ
( ̄ー ̄)ニヤリ
で、新作のこちらは飛び抜けて面白いわけではありませんが安定の面白さです
( ̄ー ̄)bグッ!2026/02/11 -
2026/02/13
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どんぐりさん
岩井さんならすぐいきますよ!
待ちません!
けど、どんぐりさんはあわてずに(^^)どんぐりさん
岩井さんならすぐいきますよ!
待ちません!
けど、どんぐりさんはあわてずに(^^)2026/02/13
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自画像をメインに描く美大三年生の小滝英哉は、教授からあるアルバイトを頼まれる。それは学内の事故で亡くなった彫刻家四年生・樺沢穂香の両親からの依頼で、亡くなった彼女の肖像画を描くというものだった。故人の穂香を知るため不可解な事故の原因を探ろうと小滝は関係者に話を聞く。そして、それ以前より、周囲から天才と呼ばれていた同級生で、小滝の恋人でもある宇野ひなたが行方不明になっていた。穂香は本当に事故死なのか、さらに、行方がわからないひなたには何があったのか…。
今回の岩井作品は、美大生の描く苦悩、事故死した美大生の死因、そして、恋人はなぜ行方を晦ましたのか?という、青春ミステリ的なもの。
絵の才能って、生まれ持ったものなのかなー、大変だよなーって感じで読んでいたら、ひなたの姿を消した理由がわかり、最後には穂香の死の真相とキーパーソンとなる謎の青年リュウについてわかってくる。
明るい雰囲気は一切なく、美大生英哉の苦悩ばかり。
ひなたと英哉の未来のためには、あれはアレでよかったのかもしれないけど、なかなか難しい選択だったな。そして、ほんのちょっとだけ、明るい未来があるような終わり方には救われた。-
おはようございます!
美大生の苦悩が描かれてるのですね…
息子、芸術系なので美大生の友人も多くて。
図書館の予約がそろそろなので覚悟して読み...おはようございます!
美大生の苦悩が描かれてるのですね…
息子、芸術系なので美大生の友人も多くて。
図書館の予約がそろそろなので覚悟して読みます。2026/04/14 -
おはようございます!
物語の舞台が、多浪が当たり前の日本最高峰の芸術大学だからか、余計に天才の苦悩が描かれている気がしました。
ゼロから...おはようございます!
物語の舞台が、多浪が当たり前の日本最高峰の芸術大学だからか、余計に天才の苦悩が描かれている気がしました。
ゼロから何かを生み出すのって、凡人にはわからない世界だなーと。
岩井さんの作品だから、サクサク読めますよ。2026/04/14
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2026/04/26
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本屋のPOPにはいつもやられます。
少しは手加減してほしいです。
ᕙ( : ˘ ∧ ˘ : )ᕗ本屋のPOPにはいつもやられます。
少しは手加減してほしいです。
ᕙ( : ˘ ∧ ˘ : )ᕗ2026/04/26 -
2026/04/26
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藝大の油画と言えば、日本の最高峰…
そこで学ぶ学生達の苦悩というと、想像以上なのだろうと思ってはいた。
我が息子やその友人達も美術を志し、厳しい予備校時代や浪人時代を経験した。
だからこそ彼らの苦悩を少しでもわかりたいと思いながらの読書。
正直とても辛く、未だその余韻でやや思考停止気味…
美術でも音楽でも、芸術を志す者たちにとっては、常にスランプや嫉妬との闘いであり、天才と呼ばれる者たち程プレッシャーとの闘いでもある。
藝大に入れなかった者にしてみれば、藝大に入れたのだから、才能はお墨付きではないかと思う。
でも、それは全くの逆で、藝大生だからこそ、最高の卒制を生み出すことのプレッシャーは想像できない程なのだと思う。
才能とは、なんなのか…
「兄には絵を描く才能があったからいい!俺には何の才能もない。」
と泣きながら叫んだ我が家の次男に、
「才能があってもなくても同じように努力しないとなんににもなれないんだよ!」
と泣きながら話したことを思い出す。
才能があったとしても、それを活かせるかは自分次第なのだ。
ひなたも小滝も、樺沢穂香も、自分自身を知るために制作し、自分の思いを作品に込められることを願う。
芸術とは、自分自身を探り続ける作業なのだ。
自分自身の明日の肖像画を描くことほど難しいことはない。でも、それをやり遂げる力はどれだけ自分を知り、自分を信じられるようになるかなのだろうな…
自分自身を知ろうとする作業は、芸術を志すものだけでなく、すべての人に与えられた使命なのかもしれない。
我が子だけでなくすべての若者達が、学生のうちに、たくさんの挫折を味わいながら自分を探すことができますように。 -
今回も 岩井圭也氏の作品にドキドキワクワクさせられた。引き出しの多い作家さん。
「絵を描くことは、呼吸と同じ」そんな一文で始まる今作。主人公の美大生・英哉は、自画像を描くことがライフワーク。その英哉に二つの難問がのしかかる。ひとつは、行方不明になった恋人・ひなた の消息。もうひとつは、学内事故で亡くなった彫刻科学生・穂香の肖像画依頼。彼女の制作テーマは『生まれ変わり』だったが、死因は本当に事故だったのか。英哉は独自に調査を始める。二つの難問は全く別の事象でありながら、英哉の画家としての自信を揺るがし、しだいに彼自身の存続を危うくする。
好んで進んだ画家への道。「肖像画は心を映す」それが英哉の矜持。依頼を受けた肖像画を完成しようと、穂香が
歩んできた道を探り、彼女の心を映し出すための調査を重ねる。しかし一方で、自尊心を打ち砕かれ、予想外の出来事に右往左往する出来事に遭遇。そんな道哉のもとに現れる別の大学の学生・リュウ。道哉の絵を見て感動してやって来たと言う彼は、携帯電話を持たず、彼の都合で突然現れては英哉に声をかける。
恋人・ひなた の消息と、穂香の死因。二つの事象の究明。ちょっぴりミステリーの要素があり、恋人や友人との交友にほっこりさせられ、そして、不思議な結末に唖然とさせられる。岩井作品ってやっぱり面白い。
ところで、読み終えるまで付箋を貼ったままの箇所があった。6章(p144)、リュウがコップをつかんだ時の記述。『その手の甲には、小さい文字で何かがびっしりと書き込まれていた』 え? どういうこと? これについての説明はなかった。最後の不思議につながる伏線? 続編で解明してもらえないかな…。-
引き出しの多い岩井さん
ちょっと前にまた新作出ましたね
次はボクシングみたいです
まもなく図書館からまわってきそうです
((o(´∀`)o)...引き出しの多い岩井さん
ちょっと前にまた新作出ましたね
次はボクシングみたいです
まもなく図書館からまわってきそうです
((o(´∀`)o))ワクワク2026/04/11 -
え? そうなの?
知らなかったです!
予約しなくちゃ ヾ((;´・ω・)ノ
1Qさん、ありがとう (*ᴗ͈ˬᴗ͈)ꕤ*.゚え? そうなの?
知らなかったです!
予約しなくちゃ ヾ((;´・ω・)ノ
1Qさん、ありがとう (*ᴗ͈ˬᴗ͈)ꕤ*.゚2026/04/11 -
2026/04/11
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最近読んだ「真珠配列」と打って変わって、清々しい青春小説で夢に向かって悩む主人公を応援せざるを得ない、素敵な作品でした。
本作の主人公は自身の肖像画を描くアートスタイルの美大生。肖像画制作を通し自身の内面を見つめていた主人公は、ある日教授の推薦で、事故で亡くなった先輩の肖像画を描くことになる。その先輩は、どうして亡くなったのかを探る中で、美大生としてのあり方を見つめ直すというお話。
本作は、①肖像画の完成、②音信不通の恋人との和解という2軸で進むのですが、その2つの主軸どちらにおいてもクリエイターゆえの葛藤が描写されます。この葛藤を経ることによって、恋人への理解と亡くなった方への理解が深まっていき、そして主人公の決意へとオーバーラップしていく感覚がとても素晴らしかったと思いました。
表現力も素晴らしいなという印象なのですが、構成も面白くて、少しミステリー要素が含まれるような描写もあって意外性があるのも本作の良かった点かなと思います。
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芸術家は自分とは対極にいるような人達というイメージがある。
努力だけでも、才能だけでもダメ。周りが評価してくれても自分が納得できなければダメ。そして、その自分自身が納得できるものが何なのかさえもわからない。正解のわからないこの世界は本当に厳しい。
この本の芸術を志す若者たちのタイプはバラバラ。
でも、それぞれの苦悩が伝わってきて、「わー、やっぱり大変だわ!」となった。
芸術家だからなのか、行動も自分の常識とは違っていて、なんとなく突拍子もない感じがしたけれど、違う世界に足を踏み入れた気分になった。
「絵は本人よりも本人を表している」という言葉があったけど、芸術作品ってそういうものかもしれないなとも思った。-
ヒボさん、こんばんは♪
あともう少しで読めますね!
私の評価は感情移入できたかどうかに左右されがちなんですけど、そういう意味では凡人の私には...ヒボさん、こんばんは♪
あともう少しで読めますね!
私の評価は感情移入できたかどうかに左右されがちなんですけど、そういう意味では凡人の私には感情移入しづらい内容でした。芸術家の思考は、やっぱり独特だなぁと。
芸術を愛するヒボさんなら、私より楽しめるかも。2026/03/25 -
芸術を愛するのは同じですよ。
私の場合は無知すぎて色んなことでテンションが上がりすぎているだけです^^;芸術を愛するのは同じですよ。
私の場合は無知すぎて色んなことでテンションが上がりすぎているだけです^^;2026/03/25 -
ヒボさん、テンションの上がり方なら負けないですよー(笑)
芸術家の卵達の物語、ヒボさんがどんな感想を持たれるのか楽しみにしていますね。ヒボさん、テンションの上がり方なら負けないですよー(笑)
芸術家の卵達の物語、ヒボさんがどんな感想を持たれるのか楽しみにしていますね。2026/03/25
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岩井さんの小説は、人物そのものや人との関係性が細やかに描かれつつ、その背景に大きなテーマ…誰もが生きていく中でぶち当たること…が優しくしっかりと包み込むようにあって、いつも読後にじんわりと深い余韻が残るのが好き。
本作も良かった〜。
ミステリーな要素も少し入って、先が気になる展開でした。
印象に残ったところ p255
「ぼくらは、他者を完璧に理解することなんてできない。友人でも恋人でも家族でも、どんなに近くにいても、百パーセント通じ合えるなんて幻想だ。……人と人とは、普段思っているよりもはるかに離れている。それでも、理解しようとする努力を止めるべきではないのだろう。」 -
年を取ってからこそ分ることもある
息を吸うようにやれることは
もうアイデンティティ -
岩井圭也さんの作品は多種多様でいつも驚かされる。
今回の作品は、美大生が自画像を描くことをライフワークとしながら、自我に向かい合い、生きることの苦悩と葛藤を描いた内容。
芸術の探究が趣味の領域を超えて、生きる術にしたいと考えた人は、こんな風に思い悩むんだろうか。
描けなくなることがイコール、死までも連想させる。
さらに、若さ故の不器用さや純粋さ、青春のほろ苦さが、これでもかと迫ってくる。
きっとそこに身を置く者にしか想像できない世界があるのだと思う。そして、そんな特異な世界へ静かに読者を誘う岩井さんの引力がすごい。
静寂感と緊張感のただよう作品だが、結末も予想外で驚いた。
何者?という疑念はずっと抱いていたが、そう来たかという驚き半分、唐突にファンタジーが入ってきたため、消化不良の要素が残った。ネタバレのあとで、もう少し膨らませて、楽しませて欲しかった。
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ブクログのフォロワーさんの本棚でよく見かけて気になっていた一冊。
あらすじを読んでみたところ非常に興味がわき、手に取ってみました。
というのも、主人公が任される「亡くなった方の肖像画を描く」というアルバイトに、少し似た仕事をしている方をYouTubeで知ったところだったのです。
その方は、亡くなった人の“数年後の肖像画”を描く仕事をしていて、そこが主人公と重なりました。
これは何かの縁かもしれない……。
そんな気持ちもあって読んでみた次第です。
実際に読んでみると、いくつものテーマが重なったストーリーになっていて、かなり読み応えがありました。
・主人公の恋人、宇野ひなたの突然の失踪。
・学生・樺沢穂香の死は殺人か事故か。
・突然現れたツブキリュウとは何者なのか。
・才能の限界と、圧倒的な実力者の存在。
これだけバラバラに見える要素がありながら、非常に読みやすく、まとまりがある。
それは、それぞれの要素に少しずつ共通するテーマが重なっているからだと思います。
物語は主人公・小滝を中心に展開していくのですが、彼のことを思うと非常につらくなるものがあります。
自分は絵で飯を食っていく――そう幼い頃から目標を定め、絵では誰にも負けないくらいの自信と実力があったはずなのに。
けれど大学で出会った宇野ひなたの圧倒的な才能、もはや天才と言っていいのかもしれないその存在を前に、今までの努力や培ってきたものがボロボロと崩れていく。
さらに、樺沢穂香の死の原因を追いかけるうちに、もう一人の天才的な才能を見せつけられることになる。
自分が一番であると思っていたのに、圧倒的な実力者が次々に現れる。
しかも、喉から手が出るほど欲しい才能を、自分は持っていないと自覚せざるを得ない。
なんて残酷な世界なんだろう、と思いました。
これは、天才でない人間が夢と現実のはざまで折り合いをつけていく物語、とも言えるのかもしれません。
それにしても、肖像画って写真のようにそっくり描くものではないのですね。
写真では表現できない、その人の生きざまや表情、顔の筋肉の動き、醸し出している雰囲気、五感で感じるものまで表現してこそ、人の心を打つ肖像画になるのかもしれません。
そのために主人公は、樺沢穂香の生きてきた足跡をたどり、彼女を理解することに努めます。
それがそのまま、彼女の死の原因を追究することにもつながっていく。
上手い構成です。
文中に「天才ではないぼくの拠り所は、他人からの評価だけだった」とあります。
けれど、それは天才も同じなのかもしれません。
才能のある人間は、あるなりに悩みがあって、苦しんでいる。
宇野ひなたや樺沢穂香の描写からも、そのことがうかがえました。
何より気になるのは、宇野ひなたの失踪とその理由。
そして、主人公の取った決断。
ラストはとても現実的で、納得感がありました。
舞台はおそらく東京藝大。
藝大生、楽しそうで羨ましい……。 -
奥が深いような、深くないような…
最後まで一気に読ませる力強さはありますが、
盛り込みすぎちゃったような気もします。 -
美大生(たぶん東京芸大)たちの話。
出てくる人たちがみんな真剣に、命がけみたいに絵や彫刻と向き合っていた。
読み終えてからあらためて表紙を見た。
これって、あの彼だよね。 -
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ネタバレになっちゃうからいろいろ書けないけど、ひなたの選択は良かったかもしれないけど、一人で抱え込むのは良くなかったよなーって思いました。
...ネタバレになっちゃうからいろいろ書けないけど、ひなたの選択は良かったかもしれないけど、一人で抱え込むのは良くなかったよなーって思いました。
今回の岩井作品も読みやすかったですよね!2026/04/18 -
確かに。あの段階まで連絡を入れないというのもね〜(^_^;)
今回も岩井圭也作品良かったですね!確かに。あの段階まで連絡を入れないというのもね〜(^_^;)
今回も岩井圭也作品良かったですね!2026/04/18
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岩井圭也さん、本当に幅広い。
そしていずれの話もその世界に引き込まれ、
没入したまま、あっという間に読み終えてしまいます。
今回は美大が舞台。
(美大の最難関、上野の森の向こうにある東京藝大と思われる。
新倉と待ち合わせしてルシアンをのんだ古民家の喫茶店はカヤバ珈琲です、きっと!)
才能ひしめく中で、そこでまた優劣がつく。
真の天才の前で、自己を保つことはなんて難しいんでしょう。
それが愛してる人ならなお辛い。
小滝とひなたの決断はとても現実的で
あれぽっちの言葉だけで通じ合って
読んでるこっちの心はカラカラに乾燥してしまいそうだよと思ったら
思わぬファンタジー要素でなんだか少し潤いました。
亡くなった学生樺沢穂香の肖像画依頼の話はミステリー風。最後死の謎が解けて、
穂香の作品への想いがわかり、ホッとしました。
失踪したひなたの話、肖像画依頼の話が
絶妙に絡み合い、小滝を苦しめ、成長させます。
モヤモヤとした期間が長くて読んでいて途中とても苦しかったけど、読後感は良かったです。
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岩井圭也の作品
