北帰行殺人事件 (光文社文庫 に 1-8)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334701987

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  • 080103

  • 1999.9.25 初版62刷 ¥571
    夜行列車「ゆうづる13号」と青函連絡船「津軽丸」で、二人の男が惨殺されていた。ともに裸で後ろ手に縛られ、しかも口紅で「死ね」のメッセージが!容疑者として浮かんだのは、警視庁の橋本刑事。部下思いの十津川警部は急遽、北海道へ飛び、橋本の重大な動機をつかむ。しかし、捜査陣をあざ笑うような第三、第四の猟奇惨殺事件。北へ向かう男たちの殺意と愛憎!

  • さすがに北海道内の路線も多い頃の作品なので、古いというか、懐かしいというか。

    急行かむいとか出てくるので、列車好きにはたまらんです。

    刑事たちが熱血すぎて、これ、現実にこんな殴ったりする刑事いたら問題だろうけど、小説だから、OKってことで。読んですっきりするし。

    元刑事が犯人か!?というどきどき感がずっとつきまとう良作。

  • 氏の作品内では相当に重い方であるにも関わらず旅情感が損なわれていない.[2004]

  •  十津川警部の部下である橋本豊刑事が突然、辞職願いを出して故郷に帰るという。亀井刑事と一緒に空港に見送りに行った十津川警部だったがそこに橋本刑事は現われず、かわりに上野駅から「ゆうづる13号」に乗り込む彼を見たという同僚が現われた。何故彼は嘘をついたのか?不思議に思っていた彼らのもとに、ゆうづる13号の車内で男の全裸死体が見つかったとの連絡が入る。

     橋本刑事が行く先々で殺人事件がおこり、また、調べて行くうちに動機があることも発覚していってしまうため、十津川警部たちは彼を疑わざるをえない状況に陥っていく。どうしても橋本がやったとは思えず偏った推理にいってしまいがちな亀井刑事、そんな中でも冷静に物事をみつめる十津川警部。本当に殺したのは彼なのか?主人公達とともに、犯人なのかそうでないのか最後まで揺れに揺れながら一気に読んだ。

  • 西村京太郎作品の中でも来人が一番強く推す作品。
    時代が変わって推理が出来なくなっても、一つの物語として素晴らしい作品だ。
    是非『下り特急「富士」殺人事件』と併せて読んでもらいたい。≪評価≫
    インパクト─B
    本の厚さ─C
    登場人物の濃さ─B
    共感度─A
    読後の成長性─A
    話のスケール─C
    笑い─E
    暖かさ─A
    正義感─A

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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